第2話 ファントム
俺が魔法少女になってしまった理由は恐ろしく単純だ。
ヒーローや魔法少女になるためには、メポルみたいな奇怪な生物――本人たちは妖精だと言っている――と契約をしなくてはいけない。
なぜ契約をしないといけないのかは面倒くさいので聞いていない。そういうものなんだ、くらいにしか認識していない。
ともあれ、俺は小学生の頃にメポルと出会った。
そこでメポルは、俺に力を得る才能があると言ったのだ。
当時の俺はメポルのことを喋るぬいぐるみくらいにしか思っておらず、メポルの言葉も冗談か何かだと思っていた。
だから、メポルの言った言葉を深くは考えていなかった。だからこそ、何も考えずに、淡々と答えを返してしまったのだ。
『君は、力を得られるとしたら、どんな力が良いメポ?』
メポルのこの問いは、俺の今後の人生を左右するものであったが、当時の俺にはそんなことを知るよしもなかった。
俺は、花蓮が魔法少女を好きだったことを思い出し、花蓮を喜ばせたいがために何も考えずに言ってしまったのだ。
「おれ、まほうしょうじょになる!」
こうして、契約はなされた。
俺は魔法少女としての力を得たのだった。
つまり、現状は全て俺のせいで、俺の無知と能天気が原因なのだ。
俺が魔法少女になった理由を棚上げして、どうしてこうなったのだろうと、ブラックローズに変身してげんなりしてしまう。
「って、げんなりしてる場合じゃない! メポル、案内お願い!」
『了解メポ!』
自分が何のために変身したのかを思い出し、メポルの案内の元、現場に急行する。
現場はそれなりに離れていたが、ブラックローズになった俺の脚力にかかれば、ものの数十秒で着いてしまう距離だ。
とんとんとんと屋根を伝ってショートカット。お昼寝中の猫を驚かせてしまったので、ごめんねと謝っておく。
そうして、いくつかの家を踏み台にすれば、今まさに通行人を襲おうとしているファントムが目に入ってきた。
『ブラックローズ、急ぐメポ!』
「分かってる!」
とんと宙に身を投げると、足の裏に力を溜める。そして、溜めた力を放出する。
力の慣性を利用して空中を跳ねるようにファントムに肉薄する。こんなことをしなくても空を飛べるのだけど、この距離ならこの程度の力で十分事足りるのだ。
ファントムがこちらに気付く前に、ファントムを蹴り飛ばす。
「せいっ!」
「フゲェッ!?」
白ヤギの着ぐるみのようなフォルムのファントムが吹き飛んでいく。
俺はファントムの方を注視しつつも、背中に庇った通行人の方にも意識を向ける。
「大丈夫ですか?」
「え、ええ、だ、だだだだ大丈夫です」
通行人の女性は、驚きながらもちゃんと応えてくれる。
良かった、どうやら感情は奪われてないみたいだ。
「下がってて、直ぐに片を付けますので」
「は、ははははははい!」
俺の言葉に慌ててはいたものの素直に従い、女性は俺から離れて行く。これで、心起きなく戦える。
「ぐ、ぐうっ! 痛いメェ! 誰だメェ! メェを蹴ったのは!」
怒り心頭と言った形相で立ち上がるファントム。
「むっ! その姿は、魔法少女かメェ!? よくもやってくれたメェ!」
「うるさい。そっちこそ、人を襲うなんて不埒な真似、よくもやろうとしてくれたね」
「メッメッメェ! 人の負のエネルギーはとても美味しいメェ! 食事は美味しいに限るメェ! メェは何も悪くないメェ!」
「人を襲うのは暴行罪。立派な犯罪だよ。郷に入っては郷に従え。この土地のルールはきちんと守るべきだ」
「メェたちには関係無いメェ! メェは好きなようにするメェ!」
この脳味噌あっぱらぱーめ。お花畑にも程があるだろう。
毎回ファントム相手に説得してみてはいるが、どうも頭が緩すぎて説得にならない。
自分の本能に忠実で、自己中心的なのがファントムだ。
長い間説得を試みれば話が通じるようになるのだろうが、そんな時間も余裕も無い。まして、ファントムを隔離する施設も無い。
だから、ファントムは倒すしかないのだ。
そして今回に限って言えば時間も無いので、説得もここまでで切り上げさせていただく。
「あっぱらぱーにはお仕置きが必要だね」
「メェはそんな名前じゃないメェ! メェは――フゲラッ!?」
ファントムが怒り心頭に喋っている隙に距離を詰めて顔面を殴る。その時、黒の光で手をコーティングしておくことも忘れない。
「メェメェメェメェうるさいメェ」
「メ、メェ……まだ、話してたのに、メェ……」
「問答無用だメェ。ほら、帰るなら今の内だよメェ?」
「だ、誰が帰るかメェ! メェのマネするんじゃないメェ! それに、やられっぱなしで終われ――」
「問答無用!! 強・制・送・還!!」
「――フベヘッ!?」
帰る気配が無かったので、黒の光でコーティングした拳で殴りつける。
殴り飛ばされ、吹き飛んでいくファントム。
吹き飛んでいった先にはメポルが待機しており、ファントムを闇の世界に返すためのゲートを開いている。
「メ、メェェェェェェエエエエ!! まだエネルギー食べてないのにメェェェエエエエ!!」
「それは良かった」
そして、吹き飛んだファントムがゲートを通って行き、闇の世界に強制送還される。
これで、任務完了だ。ファントム退治終了である。
これが、魔法少女・マジカルフラワー・ブラックローズのお仕事である。
ファントムをぼっこぼこにして闇の世界へと帰すのが、俺たちの役割。まあ、中にはアイドル活動をしている者もいたりするけれど、俺は事情が事情だけにそう言うことは出来ないし、しようとも思わない。
「あ、ああああの!」
「ん? ああ、大丈夫ですか?」
戦闘を終わらせて一息ついていると声をかけられた。見やれば、そこには先ほどファントムに襲われていた女性が立っていた。さっきは気付かなかったが、俺が通っている高校の制服を着ていた。リボンの色が赤なので、新入生なのだろう。ウチの高校は学年ごとにリボンの色が違うのだ。
綺麗な麻栗色の髪に、整った顔立ち。綺麗と言うよりは、可愛いと言う言葉がしっくりくる顔立ちだ。彼女は、およそ、美少女と呼んで差し支えないであろう少女であった。
「は、はい! ああああの、ありがとうございました!」
慌てながらもお礼を言う女性に、俺は優しく微笑みかける。
「あなたが無事でよかったです」
「はうわっ!?」
「? どうかしましたか?」
「い、いえ! な、なんでもありません!」
突然胸を抑えて顔を赤らめたので、どこか痛めたのかと心配したのだが、元気よく敬礼をしているので大丈夫なようだ。
「最近、頻繁にファントムが現れているようですので、気を付けてくださいね?」
「は、はいぃ!!」
最後に注意喚起だけはしておくと、感極まったように何度も縦に首を振る女性。余程、助かったことが嬉しいのだろう。
なんのプロテクトも持っていない一般人は感情が直ぐに片寄ってしまい、容易に感情を奪われてしまう。怖くないはずがないのだ。
俺は彼女を落ち着かせるために、そっと頭に手を乗せる。
「え、え?」
「怖かったですよね。もう大丈夫ですから」
なでなでと優しく頭を撫でてあげる。
「は、はわわわわっ!」
俺が撫でると、顔を赤くして慌てる彼女。
むぅ、やっぱり、この年にもなると頭を撫でられるのは恥ずかしいのだろうか?
俺はなんだか悪いことをした気分になり、早々に手を放す。
「あ……」
「うん? どうしたの?」
「い、いえ! なんでもありません!」
「そう?」
彼女の名残惜しそうな声が少しだけ気になったが、なんでもないのなら、なんでもないのだろう。
『ブラックローズ、時間は良いメポか?』
「時間? ああっ!?」
忘れてた! 入学式に向かう最中だった!
「ご、ごめんね! ちょっと今急いでて……」
言っている最中に思い出す。この子も俺の通う花咲高校の制服を着ていることに。そして、彼女のリボンの色が赤で一年生を表す新入生であることから……。
「君、今日入学式なんじゃないの?」
「え? ああっ!?」
俺が指摘をすると、どうしようと頭を抱える彼女。
ふむ、ちょうどいいし、目立っても言い訳のしようがあるから大丈夫かな。
魔法少女である俺は、身元がばれるわけにはいかない。そも、男である俺は必然的に身バレした後のリスクが高くなる。なので、個人を特定されるようなことは極力避けているのだ。
けれど、彼女を学校に送ると言う名目であれば、俺がこの姿で学校に行ってもなんの問題も無いのだ。学校に着けば、俺は人気の無いところまで行ってから変身を解けばいい。うむ、我ながら完璧。
そうと決まればここでうだうだしている暇は無い。
「よし、それじゃあ、私が学校まで送ってあげよう」
「え、良いんですか!? あ、でも、ブラックローズ、急いでるって……」
「うん。急いでるけど、まだ時間はあるから大丈夫だよ」
急いではいるけれど、目的地が同じで、確実に間に合う方法をとるから問題は無い。
「で、でも、申し訳ないですし……」
「うん。問答している時間がもったいないから、問答無用で」
「え、ええ!?」
「失礼するよ」
一応断っておいてから俺は彼女を横抱き――つまりは、お姫様抱っこをする。
「え、ええええええっ!?」
「それじゃあ、しっかり掴まってて!」
驚く彼女の声を聞き流し、俺は足に力を入れて跳びあがる。
「ひゃあぁぁぁぁぁぁあああああ!!」
彼女の悲鳴も聞き流し、足に黒の光を纏わせ、一定出力で噴出し続ける。そうすることで空を自由に飛ぶことができる。
戦闘中は、安定感を出すために手首にも纏わせて飛ぶのだが、移動程度であれば出力を抑えれば足だけで飛ぶことができる。
空を飛び、学校まで一直線に向かう。
空を飛べば、あっという間に目的地である学校が見えてきた。速度を落としていたとは言え、曲がりなりにも空を飛んでいるのだ。障害物無しで一直線で向かえるので、地面を行くよりも圧倒的に速い。
俺は減速をして、ゆっくりと校門前に降りる。本当は体育館の前に降りても良かったのだが、せっかくの高校初登校だ。自分の足で校門を通りたいだろう。
俺は、優しく彼女を降ろす。
「あ、あの、ありがとうございました!」
ぺこりと行儀よく頭を下げてお礼を言う彼女。
「ううん、気にしないで。それより、私も付いて行くよ。間に合ったとは言え、ファントムに会ったことは説明しないとね」
遅刻の理由でファントムに襲われたと言われても、学校側も信憑性が薄くて理由として受理できないだろう。であれば、魔法少女として活動していて、世間的に少しだけ認知されている俺が一緒に先生方に説明をすれば証明としては十分だろう。
今回は間に合っているが、入学式の開始時間ぎりぎりに来たとなれば、先生たちの心象も悪くなってしまうしね。
「は、はい! お願いします!」
「うん。それじゃあ、行こうか」
「はいっ」
彼女と駆け足気味に体育館に向かう。
周囲には人気は無く、もう体育館の方に集まっていることが伺える。
俺は学校の地理を知っているので、さりげなく彼女を先導して体育館まで向かう。
体育館の前まで着くと、扉の前で先生が待機していた。
よかった、扉はまだ閉まってない。
入学式が始まる数分前であったため、もう閉められていてもおかしくないのだが、ぎりぎりまで待ってくれていたのだろう。
「すみません、遅れました!」
彼女が声をかければ、新入生の生徒名簿と睨めっこをしていた先生が顔を上げた。
その先生は、俺も知っている先生で、現国の南里あやめ先生だ。
「ああ、来ました――って、ブラックローズ!?」
最初に彼女を見たあと、次に俺の方を見てあやめ先生が驚愕の声を上げる。その声は、入学式が始まる前の独特の静けさと多少の喧騒に包まれた体育館に思いのほか大きく響いた。
体育館の中から「ブラックローズ?」「え、あの、ブラックローズ?」「うそ、本物だ!」などなど、明らかに俺を話題にした喧騒が生まれる。
好奇の視線が俺たちに注がれる。
俺は、その視線をなるべく気にしないことにして、あやめ先生に事情を説明する。
「彼女がファントムに襲われているところを私が助けました。入学式に間に合いそうもなかったので私が彼女をお連れしました」
手短に、かつ正確に告げる。
「そ、そうだったんですか。ありがとうございます」
あやめ先生は、深々と丁寧に頭を下げる。
「いえ、自分の責務を全うしただけですので」
「それでも、当校の大事な生徒を守ってくださったことには変わりありません。ありがとうございます」
あやめ先生の助けてもらうことを当たり前と思わないこの態度には、とても好感が持てる。
「それでは、素直に受け取っておきましょう」
「そうしていただけると助かります。それで、あなたは大丈夫? 怪我とかは無い?」
「はい。ブラックローズに守ってもらいましたから」
「そう、良かったわ」
彼女の無事を確認するとあやめ先生はほっと胸を撫で下ろし、やわらかく微笑む。
「さ、時間も無いことですし、早く中に入りなさい」
「分かりました。ブラックローズ、本当にありがとうございました! 今日の事、一生の思い出にします!」
「ふふっ、大げさだよ」
彼女の言葉に、俺は思わず微笑む。助けた相手に何かを求めているわけでは無いけれど、こう言ってもらえると嬉しく思う。
「そうだ、ブラックローズ。一つご提案があるのですが、よろしいでしょうか?」
「? なんでしょうか?」
「もしよろしければ、ブラックローズも入学式に参加していただきたいんです」
「え?」
あやめ先生の言葉に、俺は思わず呆けた声を出してしまう。
「あなたが出席してくれるのであれば、皆の良い思い出になると思うんです」
「いいですねそれ! ブラックローズ、参加しましょう!」
あやめ先生の言葉に、目を輝かせて賛同してくる彼女。
「もちろん、ギャラも払います。と言っても、わたしの独断ですので、ポケットマネーから出すことになるので、そう多くは出せませんが」
「い、いいえ! ギャラなんて必要ないですよ!」
ギャラを貰うなんてとんでもない! 俺はこの姿を仕事に使うつもりは無いのだ。一度そう言う依頼を受けてしまったら、次からそう言う仕事を持ちかけられたときに断り辛くなる。
「あ、でも、ブラックローズ、用事があるんですよね……」
「そうなのですか?」
「え、ええ、まあ……」
用事が妹の入学式に保護者として参加、だなんて口が裂けても言えない。俺の家庭環境は結構特殊だから、そんなことを言えばすぐに俺の正体に足がついてしまう。
「それでしたら、無理に引き留めるわけにはいきませんね……」
「うう、ブラックローズぅ……」
何故だか悲しそうな顔をする二人。
多少顔が売れているとは言え、俺に人気なんて全然ないはずだ。なのに二人は悲しそうな顔をしている。そんな二人の顔を見ていると、申し訳ない気持ちになってくる。
……こんな顔、させちゃダメだよな。
「分かりました。参加させていただきます」
「ほ、本当ですか!?」
「ええ。用事と言うのも、特に急ぐものではありませんので」
姿は違えど入学式には参加するのだ。花蓮の入学式に参加したことには変わりないだろう。それに、入学式に途中参加は出来ない。それは保護者宛ての手紙に書いてあった。今から人の居ないところを探して変身を解いていては入学式には間に合わないのだ。
何より、花蓮は俺がいてもいなくても、なんとも思わないだろうしね……。
中学校に上がった辺りから、花蓮は俺に対して冷たくなった。兄離れをしたのだろうと喜ぶ反面、少し寂しい気持ちもある。
「それでは、来賓席を用意いたしますので、そちらにお願いします」
「ありがとうございます、ブラックローズ!」
「いえ、せっかくですから」
「あなたは、もう席に着いておいて。そろそろ始まるから」
「分かりました! ブラックローズ、見ててくださいね!」
「ええ、ちゃんと見てるから」
俺に手を振りながら、新入生が座る席に向かう彼女に、俺も小さく手を振る。
「それでは、わたしたちも行きましょう」
「はい」
俺たちは、体育館の中に入り、来賓席に案内される。
体育館に入った瞬間、辺りのざわめきが一層大きくなった。
制服やスーツを着ている人たちばかりの慇懃な空気の中で、ただ一人若干露出過多なゴスロリファッションな俺。
うん、凄く浮いてる。とてつもなく浮いてる。場違い感が半端じゃない。
そんな中来賓席に通され、さらに場違い感を強く感じる。
やっぱり早まったかなと思いながら、新入生の方を見てみれば、興味津々と言った感じでこちらを見ている少年少女たちの視線に、少しばかりたじろいでしまう。
そんな中で、先ほどの彼女を見つけると、彼女は胸の辺りで小さく手を振っていた。そんな仕草が微笑ましくて、俺もついつい表情を緩めて手を振ってしまった。
すると、少年少女たちのざわめきが一層大きくなる。
聞こえてくる声は「俺に振ってくれた!」「バカ! お前なわけあるか! 俺にだよ!」「それこそあるわけねぇだろ! 俺に決まってる!」「凄い、ブラックローズが笑顔で手を振ってるわ!」「お姉さま、素敵です……!」「ああ、あの笑顔で膝枕されたい」「むしろ踏まれたい!」などなど。なかなかにアブノーマルなものも入っていたが、好意的に受け取って貰えているようで良かった。
それにしても、地元だからかな? 結構、俺の事知っているみたいだ。
……もしかしたら、花蓮も喜んでくれているだろうか?
花蓮の好きだった魔法少女だ。今も好きだとは限らないけれど、喜んでくれているなら嬉しいな。
そう思い、俺は新入生の中から花蓮を捜す。と言っても、花蓮はすぐに見つけることができた。
花蓮は、彼女と同じ列の二つ後ろにいたのだ。
ちゃんと学校に着いていたことに安堵をするが、花蓮の様子が少し変であった。
花蓮は、しきりに後ろを確認してはその可愛らしい顔を曇らせていた。
どうしたのだろうと思い、更に注意深く見ようと思った時、開式のアナウンスが流れた。
それからは、俺は入学式に集中することにした。
花蓮の様子は気になったけど、与えられた仕事はきちんとこなさないといけないから。
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