第41話

逢坂さんの彼氏を俺が探さないといけなくなった。本人に直接聞けないらしい…。なんとかするって、なんとかって、あー!やばー!どうしよ。


「住職、人探しできますか?」


すぐに電話する。


「雪見、本人に会えたのか?」


「はぁ、そうなんですけど、当日は行かない方がいいと思うので、夢に出た人を探したいんです」


「なるほど。今日は帰りなさい」


「…えー、明日の朝から探して、夕方くらいまでに間に合いますか?」


「あぁ。タクシーで移動すれば」


「そんな!俺の金もう、今日で結構ないんすよ!」


「それなら、今日はこれから仕事に行くといい」


「そんなー」


そういうことで、仕事に行く。キャバクラのボーイの仕事。


「おいー、なんで遅れて来たんだ」


「隼人、たぶん明日が無理だ。で、ちょっと金貸して」


「ありえねー。お前なぁ、金ないの知ってんだろ」


「だよなー」


「だったら聞くな」


「やっぱり兄貴に頼む」


「…金貸してくれんのかー?」


わかんねーけど…頼むしかない!ここの店で偉い人だから。


「金?」


「…どうしても、明日の仕事の移動費がなくて」

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