第40話

「隼人、今日仕事入ったから休む」


「はぁー?またか?」


「ちょっと、明日もわかんねーわ」


「ったく」


「隼人、無理はするなよ?俺の倍働かなくてもいーから」


「するわけねーから。もう切るぞ」


「はいはい」


…電車で移動するところとはな…。

俺の金…後で鈴野さんに請求するか?

なんて考えてながら移動した。


目的の家に到着。夕方だし、学生はいるだろ。…いや、…そもそも、何人暮らし?

いきなりおしかけたけど。それに鈴野さんと学生なのに同棲って…まじ、どーなってんのこの家。迷ったけど、気がついたらドアを叩いていた。

誰かいるといいけども。


…すると、すぐに引き戸は開いた。

こ、これは…楓さんだ。力を感じる。呆気に取られていたらあちらからご用件はと聞かれた。しっかり者のようだ。


「…そ、その、鈴野すずのさんいますか?」


俺、まじだせぇ。頼りないこと、この上ない。鈴野さんはいなくて、呼び出してもらって…

それからが大変だ。嘘ついて怒らせないとだから。しどろもどろになりながら話したが、悠星さんの計画通り、鈴野さんはブチ切れた。と、楓さんは、その鈴野さんに近寄っていった。…これだ。キレたエネルギーを、楓さんの周りに少しずつ吸収していっている。

間違いない。


んで、鈴野さんは俺は揉んでます的な感じだったから、悠星さんの読みはハズレ。

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