自宅

第39話

「とりあえず、2人に今から会いにいきます。住所とかわかりますか?」


「えーと、俺の部屋に記録が置いてあるから探してみろ」


「え?記録」


「個人情報。ノートに書いてる」


「わかりました」


「あと、本人たちに刺されるという話はしない方がいい」


「…はい。嘘を言わないとですよね」


「ついでに、エネルギーを吸収するかも見たいよな…」


「…つまり、怒らせたり嫉妬させたり?」


「鈴野を怒らせて、それを吸収するか確認しろ。俺の仮説が正しくない場合もある」


「…はい。で、どんな嘘に?」


「うーん、鈴野はウブな感じだったな。たぶん俺の予想ではやってない」


「へー?それで?」


「なんか、彼女が嫌がることをされるとか?例えば…押し倒すとか」


「それで怒りますか?ブチギレぐらいしないと吸収してるかわかんなくないですか?」


「あーじゃあ、乳揉まれるとか」


「ブチギレます?」


「たぶん。俺はまだなのに!とかで」


「へー。友達の方も同じでいいですか?」


「まーその辺適当に」


よし、とりあえず、住所確認だ。


部屋の引き出しのノートをチェック。なんだこれ、ごちゃごちゃしてる。わかんねぇよ。

適当にあちこち書いてある。この中から探すのかよ〜

あ、あった。鈴野伊織すずのいおり観音寺かんのんじ楓。そんな苗字だったのか。住所同じ?早速スマホで検索してと。

おー、こりゃ、けっこう移動しないといけないじゃあないか。電車移動、金…かかるじゃねーかよー

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