第18話

「うん…カエさんも?」


「うちは、下宿。お父さんが可哀想だからって住ませてる」


「鈴野くんが?」


「バイトして生活してて」


「そうなんだ…」


同棲ではないらしい。


「電話ありがとう」


「ううん。じゃあまた」


「うん、あ、カエさん!また、外でも会ってくれる?」


「うん。もちろん」


いやったー!


「さっちゃん。終わりました?」


「うん。お帰りなさい。…なに?」


ベットに寄ってきた。


「なにを注文しましょうか?」


あ、デリバリーするんだったわ。


「んーとー」


お腹すいたな。零は素早く注文してくれた。


「さっちゃん、あのですね」


「ん?」


「カエさんと言う方、もしかしたら気功などなど使えますか?」


「なにそれ」


「いや、なんとなく、迫力がありまして」


「迫力?」


「わかりませんが、なんとなく…。父の先生が使えたんです。それで、似ているなと」


「よくわかんないけど、それってすごい?」


「はい。すごいです」


「へー!やっぱりカエさんすごいんだ!」


「はい。なんとなく、緊張してしまいました」


「そ?」


零もそういうことあるんだなー


「さっちゃん着替えて下さいね。ご飯もうすぐ届くので」


「うん」

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