第15話

家に先に帰って、少ししたら零が帰ってきた。


「さっちゃん、ベットに移動しましょう」


ソファーにいたところ、また抱きかかえられた。


「別に怪我してない」


「いいえ。したいだけです」


は?


「服脱がしますね?」


「零、どうしたの」


「僕は、さっちゃんを独占したい」


うう、なにその顔…


「だめですか?」


「変なこと言わないでよ」


「では、キスさせてもらいますね」


うう、気持ちい…


「さっちゃんは、殴られていた男性とどんな関係ですか?」


「え、あれは鈴野くん。カエさんの彼氏」


「さっちゃんの下からのアングルを見ていましたよね?」


「す、スカートの中なんて見られてない!」


「さっちゃんはもてるんですね」


「…ん」


「さっちゃん、僕だけを見てもらえないでしょうか?」


「…あっ、見てる…見てるよ」


「カエさんは、慌てない人なんですね。驚きました。度胸がありますね。そこが好きなんですか?」


「…カエさんは、全部…」


「僕は?」


「零も、全部…」


「も?」


「零が好き…」


疲れてたし、うっかりそのまま寝てしまった。


目が覚めたら、朝だ!


「さっちゃん?起きました?」


「今何時?」


「6時」


「えー!もー!シャワーしないと!」


慌てて準備する。今日は撮影なんですけど!

てゆーか、零…やきもちだったの?

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