第13話

「私、…彼氏ができて」


「…そ、そうなの?おめでとう」


「あ、ありがとう…それで、あの、カエさんに会ってみたいって…」


「え?」


「意味わかんないよね。それに、私、昼間は目立つから外歩くのは…」


「逢坂、それに観音寺かんのんじ


なに?サングラスの男の人が現れた。

鈴野くんはこちらを見てる。


「誰ですかー?」


「先生を忘れたのか?」


あ、…この人、前の担任!カエさんに乱暴しようとした!


「カエさん、行こう」


立ち上がってカエさんの手を引こうとする前に…

鈴野くんが、すごい速さで先生に走って行った。けどすぐ、顔殴られた。そのままよろけて地面に倒れた。


「先生、やめて下さい」


カエさんが立ち上がった。なんか、いつもより気迫がある…


「お前らのせいだ!」


ポケットからナイフが。これじゃ、私のパンチなんて、絶対効かない。でも…


「カエさん!ダメだ!」


鈴野くんは、先生の足を掴んだ。

私が、やらないと。カエさんを守る。


だから…動け!

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