第10話

「その男の人は力強そうです。筋肉ありそうな人でした。だから、公園に呼んだらいいと思います」


「なるほど!じゃあ、逢坂さんの男を連れて…いや、どこの誰なんですか?学生?」


「いやぁ、学生じゃない感じ?ですかね」


「なんにもわからないじゃないですか!本人は絶対俺たちには教えてくれないですよ!」


「なんとか、こちらで調べて…当日までには…」


「本当に?できるんですね?」


「はい」


伊織くんは、私よりも心配してる。


「そもそも、あなたがなんとかできないんですか?」


「俺はちょっと、用事が…」


えー。

私達より用事…って、ちょっと無責任。


「なので、なんとか!します!必ず。だから、3人は公園に集合してください」


怪しい。


そのまま、天野さんは少し慌てて帰った。そういえば、天野さんの話はふわふわとしていた。伊織くんに話したいことがあるって言ってたのに、私と逢坂さんが被害者になってた。なら、私だけに話せばいいのに。だって伊織くんは、気絶してただけなのに。

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