タグ:共依存、丸呑み、ラミア
部室棟、漫画研究部、部室。
「ンフュフヘヘヘ……虹絵ちゃん……ねえ虹絵ちゃん虹絵ちゃん……虹絵ちゃんねえねえ……」
「どうしたの、発情したマゾ犬みたいに私にくっついてきて」
「マゾ犬!? ご、ごめんなさっ、距離近すぎたかな……フュ、フュヘフ……久しぶりに虹絵ちゃんと漫研の活動するの、楽しくて……」
「最近は私が生徒会の仕事で忙しかったのよね。私も久々にちょこちゃんと部活ができて楽しいわ。ところで、新入部員の勧誘はしてる?」
「ふゅぇ……?」
「してないって顔ね……。ダメじゃない、勧誘しないと。四月はかき入れ時よ。部員を増やさないと、廃部になってしまうわ?」
「……ぼ、ボクが勧誘なんてできるわけ……。クラスメイトとだって一言も話さないのに……」
どよん、と闇のオーラを醸し出すちょこ子。
虹絵はため息をつく。
「少しは社交性を身に付けないと、学校生活、つらくなる一方なのではないかしら」
「う……」
「せめて担任の先生や、隣の席の子とは話せるようになっておいたら? 私以外にも、心を開いていきましょうよ」
「や、やだ……」
「やだって……」
「だ、だって、ぼ、ぼボクには、虹絵ちゃんがいるから……!」
ちょこ子は自分の肩を、すり、と虹絵のブレザーの肩に寄せる。
そのまま、おずおずと二の腕同士を絡ませて、虹絵の腕を抱きしめた。
「ボクには、虹絵ちゃんしかいないから……仲良しするのは、虹絵ちゃんだけでいいんだぁ……。フュ、フュヘ……虹絵ちゃん、いい匂い……。虹絵ちゃんがいないと、ボク、死んじゃうよ。……虹絵ちゃんは……虹絵ちゃんだけは、ボクを見捨てないでね……」
虹絵は――――
ぞくぞくぞくぞくぞくっ♡♡と全身を愉悦に震わせ、頬を紅潮させた。
「そうよね。ハァハァ。ちょこちゃんには私しかいないわよね。ハァハァ。えっちすぎる」
「フュ? 何が……?」
「ところでちょこちゃんと私がえっちなことする不健全イラスト描いていいかしら」
「フュッ」
「描くわね」
「え、あ、あの、あ、あのあ」
「描けたわ」
「超高速のペン捌き……」
「どうかしら」
※上半身は人間で下半身が蛇の怪物と化した虹絵に丸呑みにされ、とぐろを巻いた虹絵の体内でギュチギュチと締め付けられ、息もできず、胃液で徐々に消化されながら光を失った瞳で絶望しているちょこ子のイラスト
ちょこ子はイラストを見ると、目をとろんと蕩かして、ぽーっ……♡と頬を赤らめた。
虹絵はそんなちょこ子の反応に、ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァと息を荒げた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます