どエッチおマンガぶ

かぎろ

タグ:女騎士、触手

「に、虹絵ちゃん……フュフフ……虹絵ちゃん見て見て虹絵ちゃん見てこれ……ねえ虹絵ちゃん……」

「あら、ちょこちゃん。ゲボキショい陰キャスマイル浮かべてどうしたのかしら」

「ゲボキショ!? え、えと、まあその、虹絵ちゃんのイラスト描いたからさ……可愛く描けたから……虹絵ちゃん可愛くできたから見てほしくて……フュヘ……」

「そう。私、生徒会の仕事もあって忙しいのだけど、一応見るわね」


※女騎士の格好をした虹絵が触手の怪物に鎧を脱がされて完全屈服した時のセリフを言いながら××されているイラスト


「……」

「フュフ……ど、どうかな……」

「ちょこちゃん」

「は、はい……」

「この……」

「この……?」

「このお尻の穴がまだ空いてると思うのだけど、もっと私の穴という穴を全部ぐちょぐちょにした方がよいのではないかしら?」

「っ!? も、ももももっとハードな方がいいってこと!?」

「あと女騎士ものは『くっ……絶対に負けない!』というフェーズを経てこそ『屈服……しましたぁ……♡』のセリフのカタルシスが最高潮になると思うの。いきなり一枚絵で堕ちた様子を見せられても侘び寂びが足りないわ」

「わ……わびさび」

「でも、アヘ顔ダブルピースをしている指に力が入らなくて、くにゃっと曲がった半端なピースになっているのは押さえるべきところを押さえていて良いわね。ちょこちゃんはどんどん性癖がエグくなっていってて心配だけれど、もうこうなったら私と一緒に人類の最底辺を目指して堕落していきましょう。好きよ、ちょこちゃんの絵」

「虹絵ちゃん……! う、うれしい……フュ……」

「次は女騎士の私を尊厳から蹂躙していくに至るまでの、プロセスの描写に期待するわ。じゃあ、私は生徒会があるから。またね」

「あ……」


 去っていく虹絵。ちょこ子は迷って足踏みしつつも、意を決して呼びとめる。


「に……虹絵ちゃん!」


 虹絵は立ち止まって、振り返る。

 校舎の外は雨。

 降りつづく水滴が窓を幾筋も伝う。

 廊下は曇り空の白い光に満ちていた。


「ぼ……ボク、もっと虹絵ちゃんを描く……! ボクのありったけの気持ち悪さで……虹絵ちゃんをいっぱい、いっぱい可愛く描くよ……! ……きっと……きっとボクは……――」


 自分のスカートをギュっと掴んで、ちょこ子は、陰鬱な猫背を精一杯伸ばした。

 声を張り上げる。


「きっといつか――虹絵ちゃんの胎内に触手が自分の子供を産みつけて虹絵ちゃんが化け物を出産して、化け物が自分をママと呼んできた時の虹絵ちゃんの嫌悪と絶望に歪む顔を、可愛く描けるようになってみせるから……っ!」


 それは青春の一ページ。

 あたたかな陽光が廊下に差し込む。

 雨あがりの空に、虹の橋が架かる。

 虹絵は、くすっ、とほほえんだ。

 ツインテールの金髪を揺らしながらスタスタスタスタスタと引き返してきて、ちょこ子の肩をガッシィと両手で掴む。


 嫌な汗を垂らしながら虹絵はちょこ子に言い含めた。


「私がキツい変態だってことは周りには隠してるんだから声のボリューム抑えなさい」

「ふゅぇぇ」

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