You decide the ending.
私は、この話を、自分に共感してほしいという承認欲求のために、コンテストに応募している。
だが、あくまでそれは、三の次であり、第一は、この一件、収束のための記録。そして、私の主張の正当性の確認を、二の次としている。その点を踏まえ、
が、そのコンテストの為にこの一件を一旦完結させなければならない。
本末転倒である。
最後に、もし、私が、彼・太郎への復讐を実行に移した際、裁判で彼に向けた主張をこの場で、記載しておこう。
『モナ・リザ』
ダ・ヴィンチの人物画にして、世界で
もし、誰かが、「この女性に、この背景は似合わない。」と云って、背景を黒く塗りつぶしたら…。
もし、誰かが、円山応挙の『幽霊画』に、「私は、足のある幽霊を見たことがある」と、足を付け足したりしたら…。
貴方達はどう思う?
彼は、それと同じ事をしたのだ。人と人の繋がりのように、立場が置き換われば、事は、重大なことなのだ。
これは、完全に私個人の思考だが、絵画には、二種類の価値観がある。一つが、金銭的価値。これは、オークション等の売買に関する価値。そしてもう一つが、芸術的価値である。 私は、この芸術的価値が、全ての、彫刻、絵画等の美術作品だと、同等の物だと考えている。
『モナ・リザ』も『幽霊画』も私の絵も、全て価値は、等しい。個性的で、時に清く、時に情熱に訴えている。見に来た者に、感動を与える。
その感動を傷つけ、奪った彼・太郎。
それに憤怒し、彼自身を傷つけた私。
貴方に尋ねよう。どちらが悪かったのだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます