ボス『ヒュージスライム』戦!(2)
常連のカロナイトによる支援で、カロナは活動時間が伸びた。
とはいえ、それでも晩御飯を食べねばお腹が空いてしまうし、このペースがまだまだ続くとなったら一度くらいはトイレに行かないといけない……一旦ログアウト、をするにはマルチダンジョンという状況がネックだった。
「……こういうマルチダンジョンって、トイレで離席するのどうしてますの?」
「仲間に安全を確保してもらって離れる形だな。その間、身体は完全に気を失って倒れている状態になっていると思ってくれ」
「なるほど。現状、3人でヒュージスライムの攻撃をしのげてますから、一人ずつならトイレ休憩も行けるって感じでしょうか?」
「正直ちょっと厳しいな。多少ダメージ食らう事は覚悟してくれ」
マルチダンジョン、それもボス戦中に離席というのはかなり厳しいらしい。
これがソロダンジョンだったら完全に一旦停止、ができるのだが。
「まぁ、身体が残るのは実際のダンジョンと同じ仕様ってことだな。ま、実際の、本物のダンジョンだとログアウトすらできなくなるわけだが」
「え、それってどういう原理ですの?……配信はできるんですわよね?」
「知らん。デブリ技術の話だしなぁ、技術者に聞いてくれ。……なんかこう、魂がどうの、みたいなカンジ? らしいぞ?」
と、スライムをホームランしながらあやふやなことを言うヤマト。カロナはうーんと首を傾げた。
実際、どうしてログアウトできなくなるのか、強引にVRヘッドセットを外したらどうなるのかはヤマトは良く知らなかった。そのような実験をやる予定もない。
「魂がダンジョンに持っていかれて廃人になるとも噂されているが、まぁ実際はヘッドセットに安全装置が付いてるらしいし大した事にはならないんじゃないかな」
「へぇ、そうなんですのね」
なら安心か。と、カロナはホッとため息をつく。
とはいえ、今の余裕があるうちにトイレには行っておいた方が良いだろう。後々行動パターンが変わって余裕が無くなった時にトイレに行きたくなっても困るし。
「それでは私、少し御花摘みに行ってきますわ。その間しっかり守っていてくださいます?」
「おう、了解した」
そう言ってカロナはログアウト動作を行う――
が、その直前。
『警告! 警告! ダンジョンの
警告の赤い文字と機械音声がカロナとヤマト達の周りに表示された。
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(おはようございますわーーーーーー!!!
今日も更新していきますわよっ!!!! あと3万字くらいですわーーーー!!!)
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