参考文献1

Duomo

●地下闘技場-ドゥオモ

 アウトホールシティOUT HOLE CITYの地下に存在する非合法イリーガル格闘施設ファイトクラブ

 剣闘士ファイターと呼ばれる選手達が互いに殺し合い、その勝敗が賭けられる。

 試合に勝利した剣闘士ファイターにも賞金が与えられる為、ドン底からの一攫千金を夢見て剣闘士ファイターとなるスラム居住者等も少なくない。


 ドゥオモとはイタリア語で教会堂を指す言葉。

 その理由を“戦いに救いを求める者達が集う場所だから”と小洒落たことを言う者も居るが、実際にはかつて実際に教会が建っていたところを改築して作られた為にそのまま呼ばれているだけ。


 偉大なる興行主ザ・グレイテストショーマンズによって運営されている。

 自分から望んで剣闘士ファイターになった者以外にも人身売買によって売られてきた者から、マフィアから追放された者、人体実験の被験体など、様々な人間が集まる坩堝であり、アウトホールシティの裏社会には欠かせない場所である。


 剣闘士ファイターは全員、登録用の超小型機械ナノマシンを体内に埋め付けられており、脱走や八百長などの行為が発覚した際には超小型機械ナノマシンと連動した特殊爆弾マイクロボムが、剣闘士ファイターごと爆発するようになっている。


 その圧倒的な需要と支配から、闘技場ドゥオモのオーナーであり、偉大なる興行主ザ・グレイテストショーマンズの胴元である興行師ショーマンに逆らえる者はこの街には存在しないと言っても過言ではない。



●分身-アバター

 主に剣闘士ファイターが使用する遠隔操作端末。

 剣闘士は脳接続ブレイン・アバターインターフェイスを装着し、闘技場に自身の分身アバターを立たせることで闘う。

 

 剣闘士ファイター以外にも、小型機械ドローン犬猫ペット分身アバターとして利用する一般人も存在する。



●脳接続インターフェイス-ブレインアバターインターフェイス

 人間の脳と、機械や他の生き物の神経を接続する技術。

 本来は四肢を満足に動かせない老人や障害者の為に開発されたが、アウトホールシティでは専ら剣闘士ファイターが自身の分身アバターと脳を接続し、闘いに赴く為に使用されている。

 分身アバターから本体への入出力を調整することは可能。


 だが剣闘士ファイター分身アバターを運用することにより、人間離れした格闘を可能としているが、神経接続によって分身アバターの痛みは全て剣闘士ファイター本人にフィードバックされることが義務付けられている。

 その為、分身アバターの破壊はそのまま剣闘士ファイターの死を意味する。



●偉大なる興行主-ザ・グレイテストショーマンズ

 地下闘技場ドゥオモを運営する組織。ボスは興行師ショーマンと呼ばれる老人であり、暴力・権力共にアウトホールシティで最も力を持つ。

 地下闘技場ドゥオモの運営以外にも、街の裏ビジネスのほぼ全てに関わっている組織であり、マフィアやレジスタンスといったその他の組織とは頭一つ抜け出ている。


 興行師ショーマンの正体を探ろうとして生きて帰った者は存在しない。




参考文献:とある記者の記録。

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