第15話 陽キャラ

 日本の夏が年々、暑くなっている気がする。いや、気のせいではないのかもしれない。スマホで天気と温度を確認すると午前で三十三度と表示されているからだ。

 クーラーの効いた部屋の中でそんな数字を見てしまうと外に出るのが億劫になる。別に用事などないから引きこもっていれば良いのだが己の中にその暑さに挑戦してみたいという何かが発動する。サウナと似たような感覚だ。

 俺は夏が嫌いだ。アイドルの水着姿は大好きだけど。

 結局、チキンな俺はテリヤキチキンにならないように家に籠る。

 そして、インターホンが鳴る。最近は故障してるのではないかと思うほどによく鳴るインターホンに俺は溜息を吐く。半袖の制服を着た知らない男が立っているのだ。それも陽キャそうな男だ。肌はこんがりときつね色に焼けている。夏だからというどうでも良い理由で海でも行っているのだろう。

 とりあえず通話ボタンだけは押してやることにする。

『初めまして。お、僕、敬葉高校二年の藤原(ふじわら)優太(ゆうた)っす。家に上がっても良いっすか?』

「ダメ」

 俺は即答した。

『なんでですか!』

「逆になんで今ので君は俺の家に上がれると思ったんだよ」

 学校名と名前しか名乗っていなかったぞ。ウチのセキュリティはそんなに甘くない。自宅警備員もいるしな。

『……寧々、安田寧々のことで話があって来ました』

 安田さんの知り合い、もしかして幼馴染か。もし、そうならなんで彼がここに?

 疑問だらけで俺は無言になる。

『上がって良いっすか?』

「……良いよ」

 しぶしぶ俺は返事をして鍵を開ける。

 ドアを開けると日焼けした背の高い男がこちらを見下ろしてくる。

「とりあえず上がって」

「お邪魔します!」

 体育会系ぽい彼に俺は少しビビりながら俺の部屋に案内する。リビングでは母親が韓流ドラマを視聴中なので案内できない。

 結論、韓流ドラマに日本の陽キャラは勝てないのだ。

「適当に座っていてくれ」

 藤原くんを部屋に案内してから俺はキッチンで冷蔵庫から取り出した麦茶をグラスに注ぎ二階の俺の部屋に持っていく。

 部屋に入ると彼はフローリングの床に座っていた。幼馴染の安田さんはベッドに座っていたのでもし彼もベッドに座っていたら蹴り飛ばそうと思っていたので安心する。

「はい、麦茶」

「ありがとうございます!」

 元気だな、暑苦しいなと思いつつ俺はキャスター付きの椅子に座って麦茶を一口飲む。

「それで、安田さんの話って?」

 大方、予想はつくが一応聞いておく。

 藤原くんは恥ずかしそうにモジモジしながら口を開く。

「……寧々とはどういう関係なんすか?」

 ずぶ濡れだった安田さんに出会ってまずシャワーを貸して、部屋着を貸して、傘まで貸した。

 ここまで来れば俺も名乗っては良いのではないかと思う。

「レンタル彼氏」

 真顔で俺が言うと藤原くんはブーっと飲んでいた麦茶を吹き出す。

「本当すか!」

 詰め寄ってくる彼に俺は手でストップをかける。

「悪い、冗談だ。彼女とはただの知り合いだ」

「本当すか?」

 信用を失ったようで疑いの眼差しを向けられ、冗談でも嘘はつくものではないなと改めて思い知らされる。

「君は安田さんの幼馴染なんだよね」

「そうっす。お、僕は寧々とずっと一緒で」

「別に俺で良いよ。それなりに敬ってくれれば良いから」

 俺の言葉に頷いてから藤原くんは少し俯いて話す。

「そうすか。……てっきり、俺は寧々が悪い男に騙されているのかと思って山口先生に住所を聞いてここに来たんすけど」

 それなりに敬えって言ったのに酷い言われようだな。あと、もう諦めてはいるが陽子は俺の家の住所を生徒に教えすぎだ。

 俺は溜息を吐いてから彼に聞く。

「俺は悪い男に見えるか?」

「見えないっす」

 彼は即答した。それを聞いて俺も安堵する。

「それなら良かった。それで、満足したか?」

 藤原くんの顔は晴れない。彼の中にはまだ何かが残っているのだろう。炎天下、わざわざ来たのだから答えられることについては答えたいと思う。

「……寧々って彼氏いるんすか?」

「知らない」

 俺は安田さんに彼氏がいないことを知っておきながらそう答えた。

「そう、すか」

 欲しかった答えが得られなかったので彼は肩を落とす。

「別に君には関係ないんじゃないか、安田さんに彼氏がいようがいまいが」

「……関係ありますよ」

 彼は俺を睨んでそう答えた。

「幼馴染だからか?」

 少し間を空けてから藤原くんは頷いた。そんな彼を見て、俺は溜息を吐く。

「幼馴染はそんなに強固な関係性じゃないぞ」

 藤原くんに向けた言葉のはずなのにその言葉はブーメランのように俺の元へと返ってくる。

 多分、俺は無意識のうちに彼に自分を重ねてしまっているのだろう。だから少し、苛立ちを含んでしまった。本当に大人気ないと思う。

「俺に聞くより本人に聞く方が一番だ。来週の土日、四街道の中央公園でふるさと祭りがあるから安田さんを誘ってみれば」

 フォローというわけではないが浮かない顔の藤原くんに提案をする。

 俺は純粋に二人を応援する。結末は神ではないのでわからないが上手くいくことを心から願っている。

「ふるさと祭り、良いすね。……寧々を誘ってみます」

 俺はコクリと頷く。

「一緒に行けると良いな」

「頑張るっす」

「おう、頑張れ」

 藤原くんはフローリングの床から立ち上がる。

「麦茶、ごちそうさまでした」

 そう言って彼は部屋を出ていく。

 見送ろうと俺も部屋を出ようとすると彼は振り返る。

「どうした、忘れ物か?」

 部屋を見回すが一見、それらしい物は見えない。

 彼は俺の質問には答えず、言う。

「兄貴は山口先生とふるさと祭り行かないんすか?」

 一体、俺はいつから彼の兄貴になったのだろうかという疑問はさておき、なんでそうなるのだと思った。

「行かないよ。陽子だって忙しいだろうし」

 納得のいかない顔を藤原くんは俺に向ける。それを見て俺は苦笑する。若いというのは良いものだなとオッサンくさいことを思ってしまう。

「言いたいことがあるなら言っていいぞ」

 若い頃から我慢するのは良くない。大人になったら我慢の連続なのだから。学生の時くらいは誰に対しても言いたいことを言えば良い。

 藤原くんはニヤリと笑って口を開く。

「俺だけ勇気出して寧々を祭りに誘うのって不公平じゃないすか」

 彼の言葉に俺は首を傾げる。

「不公平?」

 藤原くんはコクリと頷く。

「兄貴も勇気出して山口先生を祭りに誘いましょうよ」

「待て、なんで俺が陽子を誘わないといけないんだ」

 俺の言葉に彼は目をパチクリとさせて言う。

「え、だって兄貴は山口先生のことが好きじゃないんすか?」

 藤原くんに当たり前のように聞かれて俺は戸惑う。

「違うんすか?」

「……嫌いではないよ」

 とりあえず、当たり障りのないことだけを答える。

「好きかどうかを聞いてるんすよ」

 好きかどうか、か。

 そう問われると難しい。簡単な質問のはずなのに答え方がとても難しい。

 俺と陽子は幼馴染という関係性でしか繋がっていない。幼馴染の関係性は意外と脆いことを今の俺は知っている。

「……わからない」

 これが今、俺が出せる答えだった。決して逃げたわけじゃない。本当にわからないのだ。

「そうっすか」

 さっきまで偉そうなことを言っておいてこんな答えしか出せないのかと呆れられただろうか。

 大人なんてこんなものだ。そう開き直っても良かったがそんな気分にはなれない。

 だから、謝ることしかできない。

「悪いな」

「大丈夫っす」

 軽い調子で藤原くんはそう言った。そんな彼に僕は仕返しをするように聞く。

「君はどうなんだ。安田さんのこと、好きなのか?」

 安田さんの話では彼は彼女のことを振ったのだ。それが事実。しかし、話しているとそうではない気がするのだ。隠れた真実があるのではないかと勝手に思ってしまう。

 藤原くんはニヤリと笑う。

「好きっすよ。誰にも渡したくないくらいに」

 俺を挑発するように俺の目を見て彼は堂々と言った。

 じゃあ、なんで安田さんを振ったのかと思ったがそれを聞くのは野暮だと思って口を噤むがその答えを彼はあっさりと話す。

「俺は寧々の隣にいられる男になりたい。それまで寧々とは付き合えないんすよ」

 どうやら彼には彼なりの美学があって、それに反することはしたくないらしい。

 安田さんが告白してきても断ったのはそれが理由。

 でも、安田さんはそんな理由で納得できるのだろうか。

 そんな彼の我儘で自分の気持ちを否定され続けて我慢できるのだろうか。

 あんなに美人な安田さんをずっと待たせるなんてことできるのだろうか?

 安田さんに好きな男ができたら藤原くんはどうするのだろうか?

 時は戻せない。感情も後悔も引き戻すことはできない。

 だから、今を大切にしないといけないのだ。

「……自分に酔うのも良い加減にしろ」

 ポツリと俺は呟く。きっと俺の言葉には怒気が孕んでいることだろう。それもそのはず、俺は彼に怒っている。

「兄貴、どうしたんすか? 顔、怖いっすよ」

 俺は藤原くんを見て嘲笑する。そして、口を開く。

「隣にいられる男になりたい? それまで寧々とは付き合えない? 笑わせるなよ。 なんでお前都合で人生が回っているんだよ。安田さんの気持ちも考えないでよくそんなことが言えるな。良いか、彼女はとても可愛い。それなのに悠長なこと言ってると君の言う悪い男にあっさり取られるぞ。取れる時に取れよ、そのチャンスを君は既に持っているんだから。今なんだ、今しかないんだ。理想は後からで十分だ」

 俺には二度と掴めないチャンスを彼は持っている。

 そのチャンスを掴み取って、青春という道を彼女と共に進めば君はもっと成長できる。

 そのチャンスをふいにするのはとてつもなく勿体無い。

 だから、ニートでお節介で童貞な俺が柄にもなく陽キャラ相手に語った。

 俺の言葉が届いたのかなんてわからない。面倒な大人に捕まったと思われても仕方がないことをした。調子乗るなと思われて、嫌われたかもしれない。それでも言わずにはいられなかった。

 彼は階段をゆっくりと降りていく。その背中を俺は見守ることしかできない。

 そして彼は踵を返して、ニヤリと笑う。

「先生を祭りに誘うの、男の約束ですからね」

 そう言って彼は拳を握って二階にいる俺に向けてくる。まるでホームランを打ったかのようなガッツボーズだった。

「俺も今を頑張るんで、兄貴も頑張ってください!」

 そう言って藤原優太は出て行った。そんな彼を見送って俺は呟く。

「若いって良いな」と。



 私、山口陽子が生まれてから二十五度目の八月二十五日の夜、スマホを開くと和也からLINEが届いていた。内容は土日に開催される、ふるさと祭りへの誘いだった。

 和也とは学生時代、一緒にふるさと祭りに行っていた。だから、誘われること自体に違和感はない。しかし、大人になって私を誘う理由が見当たらなかった。

 ニートだけど和也は大人だ。女性関係だって色々とあるだろう。違う大学に進学してから彼とは少し疎遠になっていた。だから、大学生だった彼や社会人だった彼のことを私は知らない。

 幼馴染だけど、大人になるにつれて、そういう隙間が自然とできてしまったのだ。

 誰が悪いわけでもない。大人になるためには必要な距離感が生まれただけ。

 でも、最近その距離感が縮まってしまったような気がする。物理的な問題もあるが精神的なところも大きいだろう。

 忘れようとしていたのに忘れられない気持ちが大きくなっているような気がする。

 この気持ちをどこにぶつければ良いのか、私にはわからない。

 お酒を飲んでも解決しないし、誰かに話しても意味はない。

 これは私の問題だ。私と幼馴染である和也の問題なのだ。

 既読無視していたことに今更気づいて慌てて返信をする。

『わかった、行くよ』

 そっけない返事だけど、今はこれで良いと思った、

 幸い、祭り当日は教師としてのパトロールとかの当番ではない。

 私が和也と祭りに行く問題は生徒と鉢合わせすることだ。それだけはできれば避けたいが和也にもなぜか高校生、それも女子高生と関わりが生まれてしまったことにより避けるのは難しそうだ。

 それに、元はと言えば、私のせいなので文句は言えない。

 私は担任を持った春のことを思い出す。

 生徒と年齢もそれなりに近いことがあり、生徒たちは私に早くから懐いてくれた。

 でも、全員ではなかった。特に私を嫌っていそうだったのが田村さんと中村さんだった。

 彼女たちは後ろの席で生徒に囲まれる私をつまらなそうに見ていた。

 その感情が嫉妬なのかなんなのかはわからなかったけど少し悲しいなと思った。

 しかし、ある日。二人が私のいる教卓のところまで来た。そして、田村さんが真顔で聞いてきた。

「先生って、彼氏いるの?」

 私はとても困惑した。個人情報だし、マニュアルだとなんと答えれば良いと書いてあったけと答えを探したくなった。

「えっと……」

 言葉を探していると田村さんは言った。

「もしかして彼氏いないの? 大人なのに?」

 私はショックを受けた。電撃を浴びて感電したみたいだった。

 どうしよう、と思った。見栄を張って、彼氏がいると言ったら彼女たちは私のことを尊敬してくれるかなと少し過った。でも、嘘がバレて生徒に幻滅されるのがとても怖かった。だから、私は正直に答えた。

「いないよ。今までもできたことがない」

 馬鹿にされると思ったが正直に私が答えると田村さんと中村さんは黙っていた。

 大笑いされるのではないかとヒヤヒヤしたがそういう雰囲気ではなかった。

 恋愛のことなどほとんど知らないが私は口を開く。

「大人でも大切な人ってなかなか見つからないものなのよ」

「ふーん、そうなんだ」

 納得したのか、田村さんはそんなことを言った。嵐が過ぎ去ってくれて良かったと私は思った。喜んだのも束の間、今度は中村さんが牙を剥いた。

「じゃあ、好きな人はいないんですか?」

 中村さんの口から優しい声音で放たれたのは純粋な質問だった。

 純粋だったから、どう答えるか苦労した。

 好きな人、そう聞かれて思い浮かんでしまう人物が私にはいた。

 ただ、その人を教師という立場の私が好きな人と言っていいのか躊躇った。

 中村さんは首を傾げる。

「いないんですか?」

「いないんじゃない。先生、勉強が恋人って感じに見えてきたし」

「ちょっと、美月」

 田村さんは馬鹿にしたように言ってそんな彼女を中村さんが注意している。

 二人は中学も同じだったと言う。本当に仲良しなんだと少し羨ましく思えた。

「……好きな人はいるよ。正確には好きだったと言うべきかな」

 二人の目がダイヤモンドのように輝いたのを今でも思えている。

 学校でするような話じゃないなと苦笑しつつも私は話す。

「その人は頭が良くて、優しくて、だけどそんな自分の優しさに気づいていない。そんな鈍感な人」

 私は最後に見た幼馴染の姿を思い出して言った。

 彼を最後に見たのは心身ともにボロボロになって地元である四街道に戻ってきた時だ。

 彼は泣いていた。きっと悔し涙だと思う。私は初めて、彼の涙を見た。

 おばさんに迎えられて、ゆっくりと実家に入っていったのを私は二階の部屋の窓から覗いた。

 そんな彼を見て、私はなんて声を掛ければ良いのかわからなかった。

 あの時の私は怖かったんだと思う。私の知っている彼が彼でないとわかってしまうのが。私が声を掛けても記憶を失ったように接しられることが。だから、私は彼と距離をとってしまった。

 我ながら本当に情けない幼馴染だ。

「その人、今何してるの?」

 田村さんは子供のように聞く。

「え?」

「先生が好きな人。なんの仕事してるの?」

 参ったなと思った。そこまで突っ込まれるとは思わなかったから話をしていたのに。高校生はもう、大人と同じくらいの知性を持っているなと思った。

「今はそうだな、少し羽を休めているのかもね」

 冗談ぽく私が言うと中村さんは小首を傾げる。

「人間に羽なんてありませんよ?」

 真っ当な彼女に私は頷く。

「うん、そうだね。でも、見えない羽は確かにあるんだよ。それが機能しなくなると人間は上手く飛べなくなる。重力に負けて地上に勢いよく落ちてしまうの」

 東京で和也は社会という荒波に揉まれて翼をもがれてしまったのだろう。

 今はその翼を作るために羽を修復している最中なのだ。

「だから、羽を休めるために公園とかで昼寝しているかもね」

 仕事のことなど考えず、呑気に昼寝でもしていて欲しいと願ったから私はそう言った。

 真剣な顔で田村さんが口を開く。

「もし、私がその人に会ったら聞きたいことってある?」

 聞きたいことか、特に思い当たらない。

 田村さんには申し訳ないなと思いつつ、私は苦笑する。

「うーん、ないかな」

「彼女いるかどうかは?」

 そう聞かれて不覚にも私はピタリと止まってしまった。

 彼に彼女がいるかどうか、それは少し気になる。彼女がいて、彼を支えてくれているなら良いがそうでないなら……。

 そんなことを考えていると田村さんが吹き出す。そして、ニヤリと小悪魔のように笑って田村さんは言う。

「もし会ったら彼女いるかどうか聞いておくね」

まさか本当に和也にそんな質問をするとは。そして、本当に私と和也を再会させるきっかけをくれるとは思いもしなかった。

 若さというのは凄いなと思う。それともただの偶然か。どちらにしても田村さんが繋いでくれた、繋ぎ直してくれた縁を大切にしなくてはいけないと改めて思う。

「祭り、か」

 私はポツリと呟く。

 大人になるにつれて祭りからも距離ができていたからな。

浴衣でも着て行こうかな。

 和也は私を綺麗だと褒めてくれるかな。

お世辞でも良いから褒めて欲しいな。

好きだった人に、……いや、今でも好きな人にそう言われたら私はどうなってしまうのだろうか。

そんなことをベッドの上で考える。

「どうなることやら」

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