おままごと パートツゥ!
「あのごめん。カオリだけは不安だからドロドロなのやめないかね?…何されるか分からないから」
「私の信用ってそんなにない!?」
「ないから言ってるじゃないか…君は俺と会った時、何したか覚えてる?」
「い、いやぁ…覚えてないですな〜なはははは…」
「君は俺の服の中に顔突っ込んで匂い嗅いでたよね?」
その言葉に一花と木乃恵が反応する。その2人から何やら敵意のようなものが感じられ、圧迫感を感じられる。
それを感じ取ったのかのかカオリの顔から汗がボタボタと滝のように流れている。
「あれを水に流して欲しいなら…ドロドロ系は無しだ。さもなくば…こうだな」
俺は一花たちに合図を出す。
すると、一花たちは悪い顔をして胸ポケットから銃を取り出す。カオリは両手を上げて、すぐに降参した。
「ま、待ってください!わかりました!ドロドロじゃない普通のままごとにします!」
「よし、一花たちもう大丈夫だ」
「分かりました。もし何かあれば突撃します」
木乃恵が答えた後に一花たちは銃を胸ポケットにしまう。それを見ていた他の園児はおぉ〜と拍手をしていた。
「カオリ、俺は何役?」
「うぅ〜ん…パパ役?」
「イオちゃんたちもそれでいい?」
「「大丈夫」」
「カオリは置物役で」
「え?それじゃ…「置物役で」…はいぃ」
カオリは顔を赤くして頷いた。
こいつ、ダメなやつだ。
「よし!始めっぞ!」
「「あい!」」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ただいま〜」
「おかえり〜」
俺が帰ってくると奥からトントンと音が聞こえる。料理中なのだろう。俺はイオちゃんがいる部屋へとむかう。
「おっ料理中か。いつもすまないな」
「気にしないで、今日のご飯は泥棒猫の…」
「待てぃ!それは一体何を切っているんだ!?」
「え?そこにいる置物の手よ」
「人肉役じゃないよ?カオリは花瓶とかそういう役じゃないの?」
「逃げるんだ!アキラ!」
声のする方を見るとセイが拘束された状態で寝転がっていた。
「その女は普通じゃない!早く逃げろ!」
「うるさいわね…置物は喋っちゃダメでしょ?」
セイの方へ近づくと指をうねうねして近づく。脇腹をくすぐる気だろう。
「や、やめろ!それ以上近づくな!」
「置物は喋っちゃダメ!」
「あはははは!やめろぉ!!あは、はははは!!やめてぇぇぇ!!」
「…えへへ、面白いね」
「いやぁぁぁ!!もうやめてぇぇぇ!!はぁ…はぁ…はぁ…ひ〜…ひ〜」
「さぁてと…料理しないと…あなたのためにご飯を作ったから食べてね?」
「あ…うん…どういうままごとかは置いとこう。大丈夫か?セイ」
イオは料理に戻る。俺はそれを見て、セイに近づく。
「あぁ…ありがっ!」
「何…してるのかな?」
いつの間にか背後に近づいていたイオ、それを見たセイがまたくすぐられると思って逃げようとしている。
「ち、近づくな!」
「なんでお着物と喋ってるのかなぁ〜これはお仕置だね」
イオは俺にしがみつくとくすぐり始めた。だが、残念なことに体格差がある。俺はイオちゃんの手を掴むと上に持ち上げる。
「この俺をくすぐれると思っているのか?」
「うぐぐ…強い!」
「さあ!こっちの番だな!」
俺はイオの手を使い、半回転させる。膝カックンし、ゆっくりと倒す。
「変なままごとをしてる君にお仕置だぁ!!」
「やめてぇぇぇ!!」
俺はイオが泣いて謝るまで脇腹をくすぐっていた。
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