私の仕事
「かなり無理をしていたみたいだな…」
私の布団を使うように言うと彼は躊躇なく使い、すぐに眠っていた。これまで周りに振り回されるような状況だったのだろう。そのせいで気を張りつめるような生活をしてきたに違いない。
私は携帯を取り出すとある人に電話をかける。
『もしもし?一花?どったの?もしかして専属の人見つけたとか?』
「あぁ見つけた。だから、連絡した」
すると、電話の向こうからバタバタと音が聞こえてくる。
『嘘っ!?見つけたの!?初仕事は臨時だったよね!?そこから療養とか言って仕事してなかったよね!?大丈夫なの!?』
「それは大丈夫。鍛錬は常にしていた」
『えぇ〜…警護人初の15歳の
私は暇つぶしに鍛錬し、勉強していただけだ。
「ちなみに年齢は2歳の男の子」
『いぃ!?2歳!?ショタコン!?ショタコンなの!?いや…』
「そんなんじゃない!彼は私の出した条件に満たしただけ」
『へぇー条件ねぇ〜どんなの出したの?』
「私を倒せって」
『それで負けたの?その子の名前?』
「巷じゃ有名だけど知らないか?アキラって子だ」
『あ〜あの子か!今どうしてるの?』
「寝てるけど?すごい疲れてるみたい」
『なるほどね…わかったわ!こっちで全国に情報をばらまいとくから、安心してその子の警護をしてあげて!それじゃ!』
私は耳から携帯を離し、彼に近づく。その寝顔は2歳そのもの。さっきの2歳と思えない様子は1ミリもない。私は彼の頭を撫でる。
「これでこの子の家族たちはゆっくり眠れる。大丈夫だぞ」
私は携帯を置くと、服を着替え始める。胸には包帯のようなものが巻かれているが、それを解いていく。それを解き新しい包帯をまくと、防弾仕様の白いTシャツと伸縮自在の黒いズボンを着用する。
その上からショルダー型のホルスターを着け、ベッドの下に隠していた銃を2丁取り出す。中に弾が入っていることを確認すると、セーフティーをかけホルスターに入れる。弾はゴム弾ではあるが、威力はかなり高い。
しかも、この銃は
その銃が見えないように私専用の白いスーツを羽織り、7つの星があるバッジを身につける。
「よし、準備は終わった。あとは彼がいつ目を覚ますか…外の様子はどうだろう…ん?あぁ…寝てしまっているのか」
扉を開けると二人の女の子が立ったまま眠って居た。確か
「やれやれ…この家はなかなか大変そうだな… でも、やりがいはありそうだ…」
私はニヤリと笑みを浮かべ、これからのことが楽しみで仕方なかった。
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