誘拐犯の登場…?
俺の秘密兵器は回収完了だ!
それは何かって?言えないぜ!
あれからみんなは警護の人を雇ったり、武器を準備したり、すごく小さなGPSの機器を用意していた。てか、GPSは役に立たなかったのに使うのか?…あっ鼻の中に!?なんかすごい嫌なんだけど!?これでもまだ赤ちゃんなんだけど!?
「もうすぐ夜になるけど、みんな大丈夫?」
「そうね…はぁ…もし誘拐されたら、私たちで解決しないといけないもの…そうなったら、私たちのお金が尽きてしまえば…考えたくないわ」
そう、以前にも話したが誘拐等の問題に関して、家族の自己責任という形になる。警護人を雇うというのはお金がものすごくかかるのだ。
年収500万は補償されているとはいえど、警護人を雇うのに1年単位で約5万。それが現在、外、家の中を含めて40人ほどいる。
1年単位で200万になる…その上、ご飯や宿泊場所は全てこちらで用意することとなる。それらだけでもかなりの値段になることは分かるだろう。そして、自分たちの家賃を支払い、ガス、水、電気の料金も払う。しかも、最近では生命保険は男親になれば対象外となった。
家族たちは常にお金を考えることとなる。
俺の家は家族含め2000万は保証されてはいるが、このお金が尽きたとしたら、その時点で男は守ることはできない。かなり不遇ではあるが、お金を渡しているから別にいいだろうと言うのが政府の考えらしい。
これが仮に2人、3人の男を持った親はよりお金のことを考えながら生活する、そういった状況ではより心身ともに疲労していくだろう。
「はぁ…胃がキリキリしてきた。早く来ないかな…誘拐犯」
「来たら、徹底的に潰さないと」
「アキラには何か考えがあるみたいだし、とにかく今は警戒しよう」
(もうそろそろ来るだろう。でも、窓もドアも全て監視されてるし…天井裏とかはないよな?)
「あい!」
「ん?天井?隙間なんて…
「今、音を聞いてるけど何も音はしていない。大丈夫」
すると、天井からドタドタと暴れるような音が聞こえた。
「…居たぁ!!ここで何してるの!!あんたが誘拐犯ね!」
「見つけたの!?警護の人たち!アキラを守ってあげて!武器を構えて!外の人にも報告するわ!」
「「「「「はい!」」」」」
「ちょっ!やめて!危ないから!うわっ!」
天井の一部が薄かったのか、天井から人が降ってきた。女の人だけど、一体誰なんだ?
「取り押さえて!早く!」
「そうはいかないわ!男性解放会の幹部ことこの私が!…って痛い痛い!待って!自己紹介だけでもさせて!」
(だ、ダサい…え?これで終わり?そんなことないよな?)
残念ながらこれで終わりでした。
ふざけんじゃねぇ!俺の心配を返せ!
ついでにお金も返せ!
捕まった幹部の話によると、他の男の人たちはみんな男性解放会のリゾート地にてゆっくり休んでいるそう。男の親に事情を説明し、リラックスした写真や水着の写真を渡して黙ってもらっていたらしい。
馬鹿な親共じゃねぇか!
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