第二十三話~オフコラボでの振り返り配信~4

 あのすごくからかった焼きそばを食べてから次はランダムでランダムな相手に指示できるゲームをやることになった。


「てことで割りばしを用意したよー!」

「随分機嫌良いね」

「ふっふーやりたいことがあるからね」

「でもそろそろ時間がないから5回までね」

「は?」


 そんなこんなで光闇先輩の提案で5回までとなった。


「じゃあ引きますね」

「いやいや、こういう時はかけ声があるんだよ」

「かけ声ですか?」

「うん、じゃあ行くよー、王様だーれだ!」

コメント

>誰も言ってなくて草

>さみしいな

>ノリノリなのは月光さんだけの模様


「、、、てことでみんな引いた?」

「「「「「「はーい」」」」」」


 ということでみんなが引き終わったので早速手元の割りばしを確認する。そこには5と書かれてあった。


「最初は俺か、、、」


 最初はトスレイさんだった。


「じゃあ2番と5番は今度俺と一緒に筋トレをしような!」

「!?!?!」

「私はそこそこ得意ですが、、」

「ちなみに筋肉が育たないからもちろん体内時間停止は禁止な」

「!!!!????」

コメント

>めっちゃキツそう

>ルイジンさん得意なんだ

>天空くんめっちゃ驚いてるやん


「じゃー次行きましょう!」

「「王様だーれだ」」

「天海くんだけだよこれを一緒に言ってくれるのは、、」

コメント

>優しくてほっこり

>やさいせいかつ

>やさしいせかい


「それで次は誰になったんですか?」

「僕だよー」


 そこで手を挙げたのは光闇先輩だった。


「うーんそうだなぁ。決めた!3番と4番はそれぞれ片手でトランプタワーを4段作ってねー」

「地味に思えてめっちゃ鬼畜じゃねーか」

「で?誰なの?」

「、、、私です」

「、、、私だよ」


 その二人の反応を見る限りやばそうなのが伺える、、ご愁傷さまです。


「カグラとマモンか、まあ頑張ってなー今度別枠の配信でもやってもろて」

「じゃ、じゃあ次行くね」

「「王様だーれだ」」

「ふっふふーようやく来たね!」

「うわ、怖っ」

「顔ヤバいですよ?」

「じゃあ1番と2番はこの後持ってくる薬を飲んでもらうね、効果は丸一日続くからねー、で、誰?」

「ぼ、僕です」

「あと、私です」

「うんうん天海君とカグラちゃんね、、当たりかな」

「「ヒェ」」

「ご、ご愁傷さまです、、」

「じゃあ持ってくるから待っててねー」

コメント

>何を持ってくるんですかねー

>怖い

>『当たりかな』がガチトーン過ぎて怖い


 それから10分程して二つの瓶を持って部屋に戻ってきた。その間別の部屋から何かものを探す音が鳴っていたのだがそれが怖かった。


「持ってきたよー。飲んでね?大丈夫大丈夫安全な奴だから、後天海君は体内の時間動かしてね」

「は、はい分かりました。いただきます、、」

「私も、、」


 体の時間を動かしてからそれを飲むと、頭と腰のあたりに違和感を覚えた。


「なんか頭と腰のあたりが熱くないですか?」

「うん、、どうなるんだろ、、」


 それから数分後その違和感は確かなものに変わっていった。


「な、なんですかこれ?」

「ね、猫耳としっぽ?」

「うんうんうまくいったようだね、そしてやっぱ可愛いーーー」

「どうしましょう、月光先輩が壊れました!?」

「これが丸一日ってマジ?」

コメント

>流石ダンジョンなんでもありだな

>どこで手に入れたんだ

>ナチュラルにアバターにも猫耳としっぽ生えてて優秀

>猫耳カワイイ、、


「このしっぽとかに感覚があるの不思議ですね、、」

「でも耳が良くなったみたいだよ!」


 確かにその通りさっきよりも色々な音がハッキリ聞こえる。


「じゃあ早速続き始めていくよ!」

「テンション爆上がりしてて草」

「王様だーれだ」

「あれ?天海君?」

「カグラさんこれどういう仕組みなんですかね?」

「さあわからないなー」

コメント

>草

>自業自得で草しか生えないwww

>反省しろ


「まあ気を取り直して誰なの?」

「私だよー」


 マモンさんが手を挙げた。


「知ってる?王様ゲームは数字で指定しなくてもいいんだよ?」

「まさか?!」

「そう!そのまさか!猫耳がついている人は私に猫耳としっぽを触らせなさい!」

コメント

>欲望に正直ww

>なんか迫真ww

>必至だなぁ


「うわっ!?」


 膝の上に移動させられ猫耳やしっぽを触られた。耳に触れられるたびにくすぐったくなるので早めにやめてほしい。ちなみにカグラさんは脇の位置で触られていた。


「わあ、、めっちゃ触り心地良い、、可愛いし、、」

コメント

>幸せそうでなによりです

>俺らも触りてぇ

>アバターめっちゃ笑顔ww

>お持ち帰りして良いですか?

>↑ダメです!


「じゃあ次で最後だね!」

「王様だーれだ」

「やっぱ誰も言ってくれなくて草」

「光闇うるさい 」

「、、はい」

「で、誰なの?」

「私ですね」

「ああルイジンだったんだ。どうする?」

「じゃあ私は、、、どうしましょう、、浮かびませんちょっと待ってて下さい」


 それからルイジンさんは10分程悩み、、、


「じゃあ5番の人が今度宝箱から出た装備をくれるとうれしいです」

「5番は私か、、分かった。今度渡すよ」

コメント

>ちゃんと高難易度のとこ行けよー

>月光が行ってくるなら高品質確定だな!

>ルイジンさん良いなー


「じゃ、これで配信を終わります。付き合ってくださりありがとうございました!」

>乙ー

>カオスだったなww

>楽しかったよー


 配信が終了しました。


「よーし配信が終わったからそろそろやめなさいよマモン」

「いやだーーまだ触っていたいーー」

「私が触るんだから!もうさんざん触ってたでしょうが!」

「、、もうしょうがないなー」

「え?月光先輩も触るんですか?」

「大丈夫、5分だけだから」


 それからしっかり5分間触られた後どうにかしてしっぽと猫耳を隠し帰った。


「明後日は久しぶりにダンジョン配信しようかな、、」


 そんな感じで僕は次の配信の予定とかを考えながら帰路を辿るのであった。


--------------------

あとがき

ここまで読んでくださりありがとうございました!!

割と無理やりだったけどやりたいことをやれました!そろそろ流石にダンジョン探索配信編となります。正直寄り道をしすぎたと思っています。

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