第十六話~格付けチェック(物理)~4~

『そして次はミラダ・カグラさんとカタミ・マモンさんの戦いです!!』

>これで全員一回戦目は終わることになるな

>正直カグラサポーターみたいな感じだからキツイんじゃない?

>アイテム持ち込み禁止の弊害がここで

>まあ残当ではあるが、、、


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ミラダ視点

「いよいよ私の試合だけど、、、調薬師に戦闘はキツくない?」

「しかもアイテムの持ち込み禁止だし、、、一応5本までなら素材なしでも生成できるけど、、、要はその5本でなんとかしなきゃいけないんでしょ?まあ頑張るしかないよね、、、」


 そんなことを呟きながら私は会場に移動するのであった。


『ということでただいまよりミラダ・カグラさん対カタミ・マモンさんの試合を始めます』

>これは正直すぐ終わりそう

>同意


「よろしくお願いします」

「うん。よろしくね」


『それではよーいスタート』


試合が始まったのでとりあえずすぐに身体能力を30分間5倍に向上させる薬を作成する。正直身体能力向上の薬は一本で押さえないと勝てないと思う。


「とりあえずまずは【ファイアーストーム】【ストーンバレット】【ライトニングバレット】」

「あ、魔法タイプなのね」


魔法で戦ってくることが分かったので最初の魔法はよけながら魔法軽減の薬を作る。ちなみにこの薬は20分間8割ぐらい魔法によるダメージを軽減してくれるが無効というわけではないのでできるだけ被弾はしたくない。そして魔法タイプなのが分かったので掛けると魔法を相手の力量よって一定時間封じてくれる薬を作っておく。

そしてこれら二つの薬を作り終わったので一本はすぐさま飲んでおきもう一本を片手にもって急いで近づく


「いきなり近づいてくるんだ。薬師じゃなかった?」

「あいにく遠距離攻撃に使えるようなものがないんですよ」

「【グラビティー・フィールド】【スロウ・フィールド】」


今度は私の周りに黒と青の色をした魔法陣が浮かぶ。それと同時に体が重くなりさらに動きにくくなったが先ほど飲んだ魔法軽減の薬でまだ余裕で近づけるぐらいの速度が出せた。


「あまり速度が落ちていない、、、薬の効果?」

「まあそうですね」


そういって薬をかけようとするが


「【ファイアー・アーマー】」


そういってかけようとした薬が蒸発してしまった。


「あとちょっとだったのにー」

「さすがにかかったらどうなるか分からないからねー」


試しに薬をかけてない状態で殴り倒してみようかとしてみたが


「そんな普通に殴っても意味ないよ。近距離対策を一切してないわけじゃないんだから。【マジック・アーマー】」

「硬っ!!」


試しに普通に殴ってみたがまるでダイヤモンドのように硬かった。

そして残り作れる薬は残り2本となってしまったからしっかり考えて使わないと絶対に勝てなくなるので何を作るか、、、とりあえずさっきの魔法封じの薬と今度は対象の魔法を一時的にかき消す薬を作ることにした。さっき作っておけばよかった、、、


「また性懲りもなく突撃?」

「今度はちゃんと考えてますよ!!」


そういって二本の薬を同時に投げる


「今度は二本もあるのなら念のため【ファイアー・アーマー】【マグネット・アーマー】【グラビティー・アーマー】」


今度は三種類も別属性のアーマーを展開してきたがかき消す薬は中身を空けてから投げているので属性を問わずにかき消されていく。そして本命の魔法を封じる薬が当たったのを確認すると全力で終わらせに行く。


「あれ?魔法が使えなくなってる」

「これで終わりです!」

「でも私は魔法だけじゃないよ?」


その瞬間私の拳はきれいに受け流された。


「え?」

「魔法が使えなくなることなんていくらでもあるから私の魔法武器が使えなくとも戦えるようにしてるんだよ。それにあなたの拳はあからさまに今まで近接をしてこなかったような感じだから訓練してなくても躱すことくらいはできるよ」


そうして気づいた時には既に私の真下に移動していた。


「【拳波】からの【連拳】」


そのまま私の体は打ち上げられて空中で数十発の連撃を受けて吹き飛んだがまだ医務室飛ばされてはいないのでギリギリで耐えてるようだ。そしてカタミ先輩は私が医務室に飛ばされてないのを見て追撃に来ているようだ。


「耐えられちゃったかー。ならこれで終わりにしちゃうね。【空歩】【拳落】」


そして空中をけって上から拳を振り下ろしてきた。

だがこれで終わるのは少し尺だったので拳を振り下ろしてきたときにお腹に向かって下から一発拳を叩き込んだ。


「最後に、、、一発」

「いっつ、、、」


最後に良い攻撃を叩き込めたがそれでも拳が止まることはなくそのまま最後の一発をくらい試合は終了した。


『試合終了ーー。今回の試合の勝者はカタミ・マモンさんです!!かなりいい勝負していました!!』

>魔法を無効化するとこまではよかった

>でもサポート型の後衛であそこまで戦えたのは純粋にすごい

>マモンは近接もいけるからな

>筋肉無視したらトスレイにも勝てるからな

>それで魔法が本職なのやばい

>でも普通にいい勝負してて見てて楽しかった。

『ということで全選手の一回戦が終わりました。次の試合はトスレイ・ロングさん対天海天空さんです。これまた20分の休憩のあと開始します』

>マモンシードなんだ

>天海くん二連戦ってこと?

>まあそうしないと前回と同じマッチが実現しちゃうからね

>残当

>しゃあなし

>まあ頑張ってもらうしかないでしょ


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あとがき

ここまで読んでくださりありがとうございました!!

遅れてしまいました。次回はもしかしたら二試合を一話に詰め込むかもしれません。

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