第十五話〜格付けチェック(物理)~3~

 つい先ほどルイジンさんとトスレイ先輩の試合が終わり次は自分の番がやってきたのでコンクリートの上に移動していた。


「次は僕の試合か、、、さすがに今で対人戦したことないからなー。大丈夫だと思うしかないかな」


 そんなことを思っていると反対の方光闇先輩が来ていた。それと同時にアナウンスが流れた。


『ではただいまから天海天空さん対光闇創枚さんの試合を始めます!!』

>おおー

>さすがにきつい気がするが

>天海くんが普通に勝ちそう

『それではよーいスタート』


そんな掛け声がかかったと同時に


【武装四連・アサルトライフル】


と聞こえたかと思ったら光闇先輩の周りに四本の棒?のようなものが出現した。

そして次の瞬間かなり大きな音を立てながら空間の障壁に衝撃が伝わった。


「それでどうやって攻撃してるんですか?」

「天海くん銃をしらないのかい?」

「初めて聞きますね」

「まあでも戦闘中に教えるほど僕はバカじゃないんでね終わったら教えてあげるよ」

「そうですよね」


そうしてその会話中にも常に衝撃が伝わってきていた。遠距離攻撃なのはわかるが仕組みなどは全くと言っていいほどわからない。


「とりあえず僕からも攻撃しないとね」


そういってとりあえず四本の棒のうち左側の二本を空間を切ることで切った。


「おっと壊されちゃうのか。しかも全く効いてなさそうだねそれなら【追加武装二連・スナイパーライフル】火力を上げるだけだ」


さっきよりも長い棒が出現した。それによって発生する衝撃はさっきの何十倍もの大きさになったがどうやら一発一発にかかる時間が長いようだ。


「本体の攻撃をした方がよさそうだな」


そういって攻撃するために首当たりを切ろうとしたが切ろうとしたときにはしゃがみこまれていた。


「躱された!?」

「空間の変化を感知する装置を作って事前にどこに攻撃が来るかを視覚化したからね」

「それは教えてくれるんですね」

「まあこれは言っても問題ないからね」

「あとこれでもまだ火力が足りないか。それなら【追加武装単体・ロケットランチャー・弾丸空間特攻】」

「長いですね。詠唱が」


そんなことを言ったが空間特攻とかいう不穏すぎる単語が聞こえたので警戒はしておく。さっきとは絶対にどこか違うだろうから。


そして衝撃がきたのだがそれは空間の障壁に少し傷をつけていた。


「少しなら大丈夫そうかな?」

「お、ダメージが入ったのかな?空間特攻ならいけるっぽいねそれなら【追加武装百連・サブマシンガン・弾丸空間特攻】これならいつかは割れるかな?」

「でも割ったところでまだもう一層ありますけどね」

「まあそれはそれでどうにかするよ」


そして数十秒ほど経つと小さな穴がだんだんと開いてきてついにかなり大きな穴が開いてしまった。だが僕にはもう一層の守りがあるからまだ大丈夫。


「ってこれもう一層のやつあまり機能してないじゃないですか」

「そうだねー」

「なら張りなおすかな」

「ええそれはりなおせるの?」

「張りなおすの遅かったらちょっとやばかったかもしれないですね」


この人に遠距離攻撃の空間を切る攻撃は通用しないのがわかったので拳に空間を固めて殴ることにした。


「お、近距離にチェンジしてきたか。しかも結構移動早くね?まあそろそろ終わらせにかかろうか。空間特攻が効くのもわかったしね。【追加武装・全機構】」


すると光闇先輩の全身が黒く染まっていき周りには数千もの棒を生成しながら空に浮かんでいった。


「飛ぶの?!」

「おう、近代兵器は空を飛ぶんだ」


すると上空から様々なものが飛来してきた。


「さすがに全部当たりながらゴリ押すのはやばそうだなあそれなら」


自分の動体視力だけを5倍速に加速させ当たる瞬間にそこに空間を圧縮して防ぐことにした。さすがに5倍速にでもすれば何が飛んできているのはよく見えるようになった。形は細長く先がとがっていた。ということでこの飛んできているものが当たる面にだけ空間を展開する。これで通常よりも早い速度で張りなおすことができる。

そして空を飛んでいるなら空間を足場にして近づいていく。


「よし!たどり着いたぞ!これで終わり!」


そういって黒く染まった体を殴るが転送されないので火力が足りなかったようだ。


「それならさらに近づいて、、至近距離で圧縮した空間をぶつければいい!!」

「え、至近距離爆発ってこと?」

「それはやばいかも」


僕は近距離で爆発が起こっても空間のおかげで無傷で済むので気軽に自爆のようなことができる。そして前に圧縮した時の2倍ほど圧縮した。この距離だとこれぐらいが時間的限界だった。


「いやまってそれはやばいやばいから!?なんか空間がしちゃいけない色してるって?!」


その言葉を最後に光闇先輩は転送された。


『ということでこの試合の勝者は天海天空さんです!!いやー派手でしたねーー見ていてあきませんでしたよ』

>さすがに天海くんが勝つかー

>でも普通に空間にダメージ与えているのすごい

>てか空間の色とは?

>↑多分空間の変化を視覚化したって言ってたからそれだと思う

>かなりの大爆発だったな

>きれいな花火だ

『そしてまた20分ほどの休憩をとるので次の選手は入場してください』

>休憩時間にいろいろ取りに行くけどもう済ますものがない

>それな

>まあでもさすがにこういうのは連続してできないからな、、、


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あとがき

ここまで読んでくださりありがとうございました!!

新作書いていたら投稿が遅れてしまった、、、←言い訳

ちなみに光闇さんのスキルは近代兵器に関するもので化学が関係するものなら自分の想像力しだいでかなり自由にできます。ちょっと少しぶっ壊れにしちゃった感があります、、、正直ルイジンさんの上位互換レベルだったり、、、まあ近接戦闘はガチでできない設定になってますが。遠距離特化ですね。

どこかでルイジンさんの強化いれたいなーーー

そして最後に新作は「スピード好きが始めるvrmmo配信」という名前です。よかったら読んでください。リンクの張り方がわからないのでお手数ですが調べていただけたらうれしいです。https://kakuyomu.jp/works/16818023211718876361←ここから

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