第125話 私も友達にしてください
「おはようございます! そちらの方は……」
美琴がガブリエルを見る。
ガブリエルは少しだけ険しい表情をして……すぐに笑顔をつくった。
僕はふたりの間に立って、双方に紹介をする。
「ああ、こちらはガブリエルさん。留学生なんだってさ。今回の大会では美琴と準決勝で当たる相手だ」
「そうでしたか! 勝負の日が今から楽しみです。どうなるかはわかりませんが、お互いに悔いなく良い勝負をしましょうね!」
「……なるほど、彼女が祭の言うサムライガールでしたね」
「そうさ。
仲間とか、友達とか、改めて言うと気恥ずかしいけどね。
ガブリエルは茶化すことをせずに……
「では祭」
なぜか、僕の右腕に抱き着いた。え? なんで?
「いきなりで申し訳ないのですが、私もあなたの友達にしてください」
「は?」
「え、ええええええ!? なんでいきなり!? そんな距離が近いんですか!?」
美琴がびっくりして慌てている。
うーん、距離が近いのは外国の方だからかな? 状況がよくわからん。
ガブリエルはニコニコして、おもしろそうに、様子をうかがっている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます