魔野球しようぜ!
第21話 野球部との戦いが始まる
「――というわけで、
「は、はあ、さようかい」
野球部の顧問が、お忙しいところ対応してくれた。
甲子園出場を目標に、地区大会を目指して練習中の野球部。
邪魔をしに来たとしか思えない僕らは、厄介者に違いない。
「しかし、勝負とは? 具体的になにを? 魔法剣士の勝負となると、うちの部にはあまり高レベルの魔法能力者はいないんだが……」
「勝負の方法とルールはそちらで決めてもらって結構よ、私たちは挑む者。挑戦者、すなわち大海にこぎだす熱き心の
ポエマーかおまえは。
困った顔の野球部顧問は、「なら1打席勝負にしましょうか」と提案した。
「おーい、ヒロモト! ちょっと来てくれー!」
「ヒロモト?」
「うちのエースですよ。おたくの同好会の中で、だれかひとりでもこいつからヒットを打てたら……いや、ボールを前に飛ばせたら、そちらの勝ちでいいですよ」
「ふっ、ずいぶんな自信ね、吠えづらを見るのが楽しみだわ」
あんたの意味不明な自信こそ、どこから来るんだと聞きたいよ……
運動着に着替えることなく、僕らは制服のままでヘルメットを着用した。
「まずは先輩として、僕が行くよ。ひとまず、ふたりは見ていてくれ」
トップバッターはギンガ先輩だ。よっしゃ、かっとばせー、先輩!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます