2話 あとがき (新キャラと世界観について)

 みなさんこんにちは。胡蝶飛鳥です。

2話、「完」です。

 さてさて、新キャラである菜海と不知火はいかがでしたでしょうか。

 いきなり「最凶」とか付いてる蠱毒が登場するという暴挙に出ました。字面が厨二病感増し増しすぎる……。


 ではいつものキャラ裏話を。


 まず不知火くん。作者が断言します。「チートキャラ」です。

 だって日本一つ壊滅させることができるとか、火がついてる爆弾を抱えてるようなものですよ。

 本人は「そういうの興味ない」とか言っちゃってますが、興味があれば出来ちゃうんですよ。

 力はセーブしているので、毒気単体で戦うことはないです。戦法は主に中華剣での斬撃です。

 因みに、白猫になったのは黒音が黒猫だから、だけではありません。

 白猫は黒猫と同じく、不吉な象徴として扱われることが多かったそうです。特に中国あたりではよく見られたそうなので、白猫設定を採用しました。

 初期では錆猫設定だったんですけどねー。



 お次に菜海。霊力めっちゃあるし霊感めっちゃあるけど、視えないという、裕昌と対照的な女の子。

 私立大学に通っており、専攻は生物系のゲーム好き…なんていう設定もあります。

 因みに、霊力あるのに視えない理由は、そういうエラーを生まれつき持っているから、という先天的理由です。封印されていた、みたいなことではないです。

 

 あ、因みに裕昌は大学では日本文学を専攻していました(くずし字がちょっと読めるのはその副産物です)。


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 本編では書ききれなかったので、世界観の説明を少し加えさせていただきます。


 今作において、「霊力」と「見鬼」は比例すべき関係性にあります。霊力というのは、人間に与えられた、法術などの超能力的技能を操ることができる優れものです。

 ですが、それを習得するにはそれなりの修行と経験が必要なので、常人は霊力の強弱を認識することができません。


 また、霊力は妖力とほぼイコールの関係であるため、霊力から妖力へは変換することが可能です(これは、人間無くしては存在し得ない、という妖怪の生い立ちにも起因しています)。

 ただし、妖力から霊力への変換は出来ません。人間の霊力は陰陽が安定している状態。

霊力が極めて陽に偏ったのが神気、極めて陰に偏ったのが妖気です。霊力から妖気に変換する際、ある意味汚染するので逆は出来ません。


 (何かの奇跡が起これば戻るかもしれませんが、基本無理です。神でもなければ戻せません。

ただし、神は戻す気にもなりません)


 妖怪が強くなるには、その霊力を奪ってしまえばいいので、霊力が強い者ほど狙われやすい立場にあります。

 それらから身を守るために与えられるのが、「見鬼」の性質です。

 霊力が強いほど、見鬼も強くなります。

 防衛するために、相手の姿形をはっきりと捉えなければいけないので。


 本来は比例する関係であるはずなのですが、視えない菜海の場合は、ある意味先天性疾患と似たようなものです。

 一方で裕昌はちょっと例外。霊力も無けりゃ霊感もない彼が何故視えるようになったのか。

 ほとんど奇跡なのですが、その謎はまた追々。


 また、人間の中でも特異な例をご紹介。

 人間が持つ超能力や妖術、法術の類を「異能」と呼び、超能力的技能を習得した者を「異能者」と呼びます。

 半妖、陰陽師、法師などは異能者に当てはまります。



今回の世界観語りはここまで。

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 新キャラも増えた黒猫妖奇譚。続いて3話に突入です。今までは一つ一つの単独の事件(?)を取り扱っていましたが、3話、そして4話は続きものです。

 3話と4話では、ついに彼女が動きます。お楽しみに。


 それでは、次回のあとがきでお会いしましょう。

 今回はこのへんで。

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