番外編 討伐後編

「これなら、火炎攻撃が出来なくなるまで戦えるヒホ!」

「そんな!」


回復手段がある上に覇王の盟約によってMPが回復するから完全に最悪の状況になっていた。


「クソ! こうなったら火を起こしてこいつにぶっ掛けるぞ!」


確かに燃えるものは沢山あるけど狩猟班がしびれを切らし一斉に寛治君を非難する。


『そんなの通じる訳無いだろ!』

『真面目に考えろ!』

「しょうが無いだろ!」

『お前等は如何する気だ?』


仲間割れしていてキングフロストに隙を見せている。


「皆急いで――」

「ふざけるのもいい加減にしろヒホ―!」


キングフロストを怒り出して右腕を薙ぎ払う。


『『「「ウワー!?」」』』


宙に浮いている毛この高さだとタダじゃすまされない。


「カブソ、ザン!」


カブソを召喚して命令する。

カブソが大きく息を吸って、風を吹き出して何とか全員怪我をせずに済んだ。


「貴様らこれで終わりヒホ!」


キングフロストがそう言うと巨大な魔法人が出現して呪文を唱えていた。


『不味い、急いで逃げろー!』


僕達は急いで大樹の後ろに隠れる。

周囲の大気が甲高い音が響き上には雪の塊が出来ていた。

このまま落ちれば学校ごと雪に埋もれてしまい凍死してしまう。


「何かいい方法は無いか!?」


辺りを見渡すと地面に二枚のCDがあった。


「おい、修二!」


寛治君が止めようとするがこのCDを使えば勝機がある。

CDを取ると日本語で書かれていた。


「エッと、<COOD―ジャックランタン>と<COOD―ジャックフロスト>?」


まったく分からないけどとにかく使うしかない!


「これで終わりヒホ! 氷結爆破アイスバースト!」


キングフロストが魔法は放ち皆がいる所に振り落とす。


「させない!」


大樹から出て一枚のCDを取り出して召喚する。


「召喚、ジャックフロスト!」


CDを掲げると消滅して次は光の欠けらが集まるジャックフロストが召喚された。


<ジャックフロスト Lv21 種族妖精 HP186 MP66 力9 魔12 体10 速6 弱点火炎 スキル氷の乱舞、マハフブ 自動スキル耐氷結 種族スキルおまじない>


「ジャックフロストあの雪をどうにかしてくれ!」


ジャックフロストに命令する。


「ヒッホ!」


あれだけの大きな雪の塊をジャックフロストが一瞬で食べつくした。


「バカなヒホ!? 僕の魔術を一瞬で……」


キングフロストがかなり驚いている。

だけどまだ終わっていない。


「召喚、ジャックランタン!」


もう一枚のCDを掲げる。

先ほど同じくジャックランタンが現れる。


<ジャックランタン Lv29 種族妖精 HP205 MP129 力10 魔14 体12 速9 弱点氷結 スキル炎の乱舞、マハラギ 自動スキル火炎強化 種族スキルおまじない>


「ジャックランタン、炎の乱舞!」


ジャックランタンに命令する。


「ヒホ!」


ジャックランタンはランタンを前に構え、ランタンに火の粉が集まりだす。

十分になるとランタンから炎が噴き出しキングフロストを包み竜巻が起こり何度も燃やされていく。


「ヒホ―!?」


キングフロストが叫び、HPもかなり減っている。


「お前らチャンスだ! 一斉に火炎で畳みかけるぞ!」

『『『オオー!』』』


寛治君の声に皆が応じカブソを召喚して火炎で一斉に畳みかける。


『ヤベェ、MPが切れた!』

『こっちもだ!』


するとみんなの悪魔が燃料切れになる。


「修二、お前が決めろ!」

「分かった!」


寛治君に止めを刺すことに任される。

キングフロストは何度も火炎魔法を喰らっているか解ける寸前に成りかけていた。


「これで止めだ! ジャックランタン、紅火炎柱レッドファイアピラー!」


紅色の炎がキングフロストを囲み火柱が立ち上がり、キングフロストの雪が解け切り蒸発した。


「キングフロストを倒したぞー!」

『『『ヤッター!』』』


寛治君がそういうと皆が喜ぶ。


「あれは何だ?」


キングフロストがいた場所に行くと紫色の石が落ちていた。


「何だろう?」


疲労と中くらいの石の重さで少し力強く握ると簡単に砕けて消滅した。


〈ユニーククリスタルの使用を確認しました、《俊敏》を獲得しました〉


見た事が無く確認したいけど後にしてA学校村に帰って皆に特殊ユニークスキル伝えても知らなく調べるのは後にした。

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