番外編 討伐前編

そして悪魔の群れを掃討する当日僕と寛治君が率いる護衛班だけではなく狩猟班も参加していた。

何でも狩猟班のリーダはこう言っていたらしい。


「俺の部下を得別に幾らでも使っても良いぜ、その代り手に入れた財宝は七対三にしとけよ」


言われたらしく寛治君曰く自分TUEEEE《ツエー》と思い込んでいるらしい。

他のメンバーを見るとかなり嫌がっている事が見えてメンドクサガッテいた。


『何で俺らがこんなことしなきゃいけないのかよ』

『如何せ雑魚悪魔だろ? さっさと終わらせようぜ』

『そうだな、チャッチャと終わらせようぜ』

『『『サンセー』』』


物凄く終わらせたくらしく油断していた。

少し時間が経つと寛治君が岩の上に立ちスピーキングをしようとしていた。


「アー、俺は寛治って他の連中は知っているか」


自分の名前を言おうとしたけどやめ皆が静かになると真剣な表情になって話をする。


「実はこの森の奥に大型悪魔が住み着いてしかも群れまでできてこのままじゃ俺達が住んでいる所が大量の被害が出てしまう」


その話を聞くと他の皆がざわついていく。


『マジかよ』

『せっかく安全なところがあるのに』

『このままじゃ全部台無しになるだろ』


他の皆が慌てているけど寛治君は落ち着いていた。


「確かにその通りだ、けど大型悪魔の弱点は火炎に弱く火炎魔法を使う悪魔を使えば勝てる事が出来る」


少し見た人が逃げるときに魔法を撃ったけど火炎が居やがっていた時に思い付いたと思う。


「だからこと諦めずに大型悪魔を倒すぞ!」


寛治君が宣言すると他の皆も大声で叫ぶ。


『『『オウ!』』』


宣誓みたいなことから歩いて数分奥に進むと大きく白色の悪魔がいた。


<キングフロスト Lv26 種族魔王 HP216 MP74 力14 魔11 体10 速7 弱点火炎 スキルマハフブ 自動スキル氷結強化 種族スキル覇王の盟約>


ステータスを見れば確かに火炎が弱点だと表示されている。


「お前達よ、即座に去るがいいヒホ」


語尾は中々独特だけど去るわけもなく戦闘隊形になっているけど慎重に戦わないと全滅になるけど狩猟班の内一人はキングフロストに突っ込んでいく。


『こんなフザケタ奴楽勝――』


最後の言葉を言えずキングフロストの魔法によって凍死してしまった。


『『『ウワー!?』』』


狩猟班はかなり混乱しているけどキングフロストが魔法を放つ構えになって詠唱をしている。


「皆急いで火炎魔法を使える悪魔を召喚して! 僕は囮で時間を稼ぐよ!」

「分かった、けど気を付けろよ!」

「分かった!」


寛治君の心配を返答してキングフロストの懐に入る。


「特攻など無駄ヒホ―!」


キングフロストが魔法を放つ瞬間に予備のために用意したキングフロスト対策の悪魔を召喚する。


「召喚、カブソ!」


猫のような見た目と酒瓶を持っているカブソを命令する。


「カブソ、アギ!」


そう命令するとカブソは酒瓶に入っている酒を飲み、飲み終えると松明程度の炎を吹き出す。

キングスロストに当たった瞬間に水が蒸発する音が聞こえ次に悲鳴が森中に響く。


「ヒホー!?」


松明程度の炎でもかなり効いていることが見えている。


「ヨッシャ―! 今の内に火炎魔法と火矢をブッかますぞ!」

『『『オウ!』』』


皆の大声が聞こえた瞬間、火炎魔法を使える悪魔を召喚して命令したり、火矢や燃えている物を投げつけたりとにかく総攻撃で一気にダメージを与える。


「ウグゥ、まさかここまでやるなんて思いもしなかったヒホ」


さっきまでのキングフロスト巨大な雪だるまだったが今では解ける寸前に追い詰められていた。


「だけど僕は氷の妖精王キングフロストヒホ、氷結魔法を自分にかければ……」


そう言って自分にかけると戦う前の姿に戻っていた。

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