第13話弱者の戦い方
闇野「いや、きっっつ!」
3対1なら勝てるとか言ってすいませんした。
桜木「くそ!当たらん!」
今の状況を簡単に整理すると俺がシールドを貼り前衛、先輩が後衛で弓を撃つ、そして神姫が…
神姫「頑張って〜」
闇野「いや?!あんたも戦え!!」
神姫が応援というクソみたいな編成、そんで相手が…
剣「確かにバランスは良いな。勝てないとは言って無いが」
そう言いながら剣は俺のシールドを壊し、先輩の矢をはらった。
桜木「これでは埒が明かんぞ!」
闇野「わかってます!」
どうする?!俺のシールドも先輩の矢も全く効いてない、神姫は元々論外、こんなのでどうやって戦えば良いんだ?!
剣「所詮、群れても雑魚は雑魚」
群れる?…一か八か…
闇野「皆〜集合!!」
桜木「?!」
神姫「?!」
皆が俺の前に集まる
闇野「シールド!!」
俺はすかさず周りにドーム型のシールドを貼った
剣「時間稼ぎか?相変わらず往生際が悪いな」
桜木「集まったのは良いが」
神姫「なにする気?こんなシールド時間稼ぎにもならないわよ?!」
闇野「そうですね何枚もドーム状にシールドを貼ってますけど剣なら全部ワンパンなんでw」
神姫「笑ってる場合じゃないでしょ?!」
闇野「でも…作戦が無いわけじゃない」
桜木「そうなのか?」
闇野「まず今回僕らが100%の力を出しても剣に勝てるか分かりません」
神姫「じゃあ駄目じゃない?!」
闇野「でももし僕ら全員が120%の力を出せれば勝てるかもしれません」
桜木「その全員が120%を出す作戦が君にはあるんだな?」
闇野「ええ、今から考えます!」
神姫「ドヤー!、じゃないわよそんなの無策と同じじゃない」
闇野「だから神姫さんの能力が知りたいんです。」
神姫「………」
桜木「私の能力は既に伝えてある」
正直ここが1番の難関まである、神姫人に能力言うタイプじゃ無いし…これが無理なら次どうするか…
神姫「もし私が能力を教えたらあのクソ強ストーカーに勝てるのよね?」
闇野「善処する」
神姫「私の能力は…」
闇野「じゃあこの作戦で行きますよ」
桜木「問題無い」
神姫「失敗しても文句言わないでよね」
闇野「それはこっちのセリフだよ」
そして俺は深呼吸をしてシールドを解いた
剣「遂に諦めたか。まぁそっちの方が楽で良いな」
俺は自分の前にシールドを貼り剣に向かって突進する
剣「やけっぱちにも程があるぞ!近距離は俺の間合いだ!」
剣が木刀を振るおうとしたその時
剣「くっまた矢が邪魔だな」
先輩の矢が剣を邪魔した
剣「だが結果は変わらん。終わりだ!!」
だが無駄だと言わんばかりに剣が再び木刀を振り上げる
剣の木刀が俺のシールドにぶつかると同時に俺はシールドを斜めにずらした
剣「なっ…」
シールドを斜めにし俺の攻撃を受け流しただと?!確かにこれなら俺がシールドを壊してもダメージ自体は入らない
闇野「これで間合いに入った!後はお前に託すぜ!神姫!!」
神姫「しょうが無いから託されてあげるわ!下僕」
剣「託す?その腹黒女に?バカが選択を観やや待ったな!斬り伏せてやる」
そう言ってつるぎは剣を神姫に振り下ろした…
だが剣が神姫に届くことは無かった。そして神姫は不敵な笑みを浮かべてこう言った
神姫「あんたにも人の心があったのね」
切れない…俺は何を躊躇っている?相手はあの腹黒女だぞ?
闇野「よし!」
作戦は上手く言った俺はそう思いながらさっきの会話を思い出す
神姫「私の能力は
闇野「………」
神姫「何か思いついた?」
闇野「一つだけ…」
桜木「本当か?!」
闇野「ただ成功するかどうが…」
桜木「何も策が無いよりはマシだ教えてくれ」
闇野「簡単に言うと根性で近づいて神姫の能力で剣を止めて木刀を奪う」
神姫「簡単に言い過ぎない?」
桜木「まぁ何も無いよりはな」
闇野「じゃあそれで良いですね?」
神姫「待って待って私重要過ぎでしょ?!私を信用する気なの?!」
闇野「うん」
さも同然のように答えた
神姫「私一応あんたの事裏切ったんだけど」
闇野「確かにお前は生意気で腹黒だけど今はお前を信じるしか無いんだ、だから信じる」
神姫「また裏切るかもよ?」
と挑発するように言う神姫
闇野「そん時はそん時だ」
神姫「…バカみたい」
内心裏切り怖かったんだよな〜良かった〜
剣「はぁぁぁぁぁ!!」
何も躊躇うな俺はあいつの為に!
闇野「まずい、思ったより復帰が早い?!先輩!!」
桜木「ま〜か〜せ〜ろ〜!!!」
ズバ!先輩が矢を放った
俺の作戦はまだ終わってない。最後は先輩の弓矢で剣の木刀を!
剣「クソ!」
弾く!そんでもって
闇野「シールド!!」
俺がシールドで木刀を囲えば完全勝利!
そして神姫が剣を見下しこう言った
神姫「あんたの負よ平伏しなさい!」
剣「ここまでか…俺の負けだ…最後に1つ良いか?」
剣は俺の方を向いて言った
闇野「何だよ」
剣「お前らは何故群れる?」
闇野「なんでそんな事聞く?」
闇野は本当に何故聞いているか分からない用だった
剣「自分が弱者だと言っている様な物じゃないか」
闇野「バカか?弱い奴は群れてないとお前見たいな強者は倒せないんだよ。まぁ他にしいて理由を上げるなら、そっちの方が勝率が高いからかな?」
それはまるで弱者でいることを肯定するかのような優しい言葉だった
剣「そうか…そうだな、聞くことは聞いたさぁ後は好きにしろ」
俺は手を上げ降伏の合図をした。これで終わりか…済まない駄目な兄ちゃんで…そう思いながら目を瞑ったが一向にトドメが無い、その代わり手が差し伸べられた
闇野「何勘違いしてるか知らねぇが、別に殺さねぇよ?手汚したくないし、お前みたいに強く無いんだよ俺は」
剣「はぁ〜やはりお前は弱いな」
呆れながらも剣は俺の手をとった
闇野「もう俺達にちょっかいかけんなよ」
俺はそう言いながら剣を引っ張った
神姫「あの〜和解ついでに聞くんだけど、あんたって妹とかいる?」
剣「?!いるがどうしてそれを?」
神姫「私の能力、何となくだけど相手の好きなタイプとか分かるのよ?あんたのやつを見た時タイプが余りにも幼くて心配になったのよ、でも妹なら問題無いわ」
そんな話をしているとどうも剣の様子がおかしい、だからついでに俺は気になっていた事を聞くことにした。
闇野「もしかしてお前が強者にこだわる理由と関係かるのか?」
剣「……」
剣は何も言わなかった
闇野「気になってたんだ俺と近い歳の割に強者への執着が凄かったから」
そう俺が問いただすと剣は口を開いた
剣「ああ、俺が強者を求める理由、強者であろうとする理由それは俺の妹が関係している。何を隠そう俺は妹を助ける為にこのゲームに参加したんだからな」
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