第11話 現実

闇野「まさか同じ学校の生徒だったとは」


桜木「制服来てたし、生徒会長だから気づいていると思っていたんだが」


闇野「最近制服変わったし、僕全校集会とか聞かないので」


うちの学校は一昨年制服が変わった。だから今年の3年が最後の旧制服、それに俺は正直生徒会長がどうなろうと関係ないのでまともに聞いたことが無かった。だから少し記憶に残ってた程度だった。


桜木「それにしても近くに仲間が居て良かった」


闇野「そんな関係あります?」


スポーン地点も違うしそもそも全員敵なのだから関係ない気が…


桜木「そんな事もないぞ?作戦会議や、こんな事も出来るぞ」


そう言うと先輩は自分のスマホを取り出した


闇野「ルイン?!いつの間に?!」


ルイン、メッセージツールの1つ友達とメッセージを送り合う陽キャの嗜み、ちなみに俺は家族以外追加していない


桜木「あのゲーム転送される時に持っていたものは持ち込めるから連絡がとれる」


そうこのゲームその辺は良心的なんだよな〜だから俺は最近スマホは肌見放さず持っているまぁでも


闇野「全員敵なんで関係ないでしょ。話が終わったらもう行っていいですか?僕お昼食べたいんで」


もう昼休みも終盤に差し掛かったところだし早やくしないと弁当を食べる時間が無くなる


闇野「それじゃあ」


桜木「一応聞くが一緒に食べる相手いるのか?」


闇野「……」


桜木「屋上行くか」


そう言うと先輩は俺の肩を叩いた




闇野「先輩って弓道部何ですね」


桜木「そりゃ、そうじゃなきゃこんな大きな弓持ってないだろ?」


闇野「そこも能力の一部かと」


桜木「私の能力は必中ロックオンだ全ての攻撃が思った所に必ず当たる能力だ」


いや言っちゃうのかよほんとにこの人の俺が敵の自覚あるのかな〜


闇野「良いんですかそんな大事な情報言って…」


桜木「分かったからって対処できんだろ?」


まぁそうだが…とは言え


闇野「あんまり人に言わない方が良いのは確かですよ」


桜木「覚えておくよ。そんな事より君は何に部なんだ?」


闇野「パソコン部…」


桜木「ああ、あの幽霊部活の」


闇野「なんすかそれ?」


桜木「部員全員幽霊部員なのに加え顧問すら来ているところを見た事が無いから幽霊部活」


あー確かに俺も初回以外行ったこと無いな、てか顧問も来て無いのかよ…


闇野「それ生徒会的にどうなんですか?」


桜木「そもそも私は部活強制参加の校則が嫌いでな、それ位容認しているよ」


闇野「なんか分かります。プライベートな部分に学校が侵入してるみたいで僕も苦手です。」


そもそも学校の校則は意味が分からない物が多い、髪型やメイクおまけに恋愛禁止なんてものがある。そもそもどうやって恋愛してるか見分けるんだよ…学校の校則とは学校の秩序を保つ為に作られた物だ、髪型やメイク如きで崩れるならもっと別の場所を変えるべきだ


桜木「私も何度か校則を変えようと動いてみたが全て教師に却下されてしまってね」


闇野「ほへー生徒会も大変なんですね〜」


アニメの生徒会なんて所詮偶像に過ぎないからな〜現実なんてそんなもんか…


桜木「だな〜融通が聞かない事も多いな…というか闇野くんは人と関わるのが苦手では無かったのか?」


闇野「そうですけど…」


だから昼休みにご飯食べる相手も居ないんですけどね!


桜木「なのに私には大丈夫なのか?」


闇野「あーそういえば」


違和感無かったな…


闇野「多分アイツに似てるからだと思います」


桜木「アイツ?」


闇野「ああ、アイツって言うのは」


説明する間も無く俺はエジプトに居た…


闇野「もう突然移動するのには慣れた。でもせめて何かトリガー見たいな物くれない?突然過ぎてついていけなくなれからさ…」

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