第10話 繋がる

神姫「お久しぶりで〜す。光くん〜」


そう言って神姫さんはめちゃくちゃ笑顔で近づいて来た。


闇野「あの〜もう僕にはバレてるのでそういうのしなくて良いですよ?」


ズコーー、神姫さんは盛大にコケた…


神姫「も〜なんでこんな陰キャに能力がきかないのよ〜」


あーまぁなんとなく察していたがこの人めちゃくちゃ性格が悪い


闇野「あの〜その能力って一体?」


神姫「あんたみたいな陰キャに言う訳ないでしょ?馬鹿なの?」


流石にそんな馬鹿じゃないか。ていうかこの女一言一言頭にくるなぁ?ムカつくわ〜


神姫「まぁ良いわ、あなた、確か闇野光だったわね?」


闇野「はい…まぁ一応…」


神姫「じゃあ闇野光?命令するわ、私を護衛しなさい!」


闇野「嫌ですよ?」


神姫「あなたに拒否権はないわ」


闇野「そんな…横暴な…」


神姫「横暴で結構、なぜなら私は神で姫なのだから!!」


闇野「何それ?決め台詞?」


神姫「私の生きる指針」


闇野「なんだそのクソみたいな指針は?!まぁ?!でも?!それ位したたかな方が良いのかもな?!」


剣「そうだな少なくともお前よりは良いかもな」


闇野「お前はいつからいたんだよ?!」


あーまた疲れて来た…てか


闇野「ホントにいつからいた?」


剣「今さっきだ、やっと見つけたぞ、雑魚…と、クソガキもいるじゃないか丁度良いまとめて斬る」


闇野「お前知り合いなの?」


神姫「他の男と同じように寄生しようとしたら能力発動する前に切られそうになって全力で逃げてた、そっちは?」


闇野「こっちもバリバリ因縁ありだね」


てことは…


闇野「全力で逃げるぞ!」


神姫「全力で逃げるわよ!」


俺たちは剣に背を向け逃げようとした…


スピ!スピ!スピ!


どこからともなく矢が飛んで来た!


今度はどうした?そう言って矢の飛んで来た方を見ると…


桜木「双方止まれーーーー!!!!!」


凜とした女性がビルの上に立って、大声で叫んでいた。なんだあの子、どっかで聞いたことある声な気が…


剣「何者だ?」


桜木「私は桜木凜さくらぎりんという者だ。彼らの処分は私に任せてもらいたい」


剣「断る。こいつらとは少し因縁がある」


勝手に話が進んで行く…処分って俺死ぬの?でもな〜逃げると両方に怒られそうだしな〜どうすっかな〜


桜木「話が進まんな」


剣「勝負で決着といこう」


蛍火「その勝負俺も混ぜろーーー!!」


まーた増えたもう修正効かなくなって来た…


剣「お前はなんだ?話をややこしくするな」


蛍火「俺には関係ない!」


そう言うと蛍火は剣に突っ込んで行った…


桜木「そこの棒立ち二人組そのまま私の言う通りに逃げろ」


あれ?もしかしてこの子俺たちの味方?そう思いつつ俺たちは言われるがまま逃げる事になった


闇野「なんだここ?」


俺たちは地獄から逃げて地下鉄?見たいな所にいる


桜木「避難所見たいな所だな」


神姫「避難所?」


桜木「そうここは殺し合いをしたくない者達が集まる避難所なんだ」


あー通りでこんなに人がいるのに戦闘の1つも起きない訳だ


天使「だからか」


闇野「?」


天使「今回人の減りが遅いんだよ。その原因がこれか」


闇野「今までの中じゃ遅い方なんだ?」


天使「本来ならもう20人位になってても良いはずだし、早いともう10人きってる時もあったよ」


なんだその年怖


天使「こういう事が起きないように注意するはずなんだけど…桜木だっけ?君についてる天使は何してんの?」


桜木の天使「誰か呼んだ〜?」


天使「呼んだ、何やってんのこういう面倒くさい事を起こさない為にも僕たちがいるんだよ?」


桜木の天使「だって〜この人間言う事聞いてくれないんだもん」


桜木「君たちの言うことも理解出来るが、そもそも殺し合いなんて野蛮な事をさせる方もさせる方だぞ?」


天使「こっちは断る権利上げてるんだよ?どうせここにいる奴らだって僕らの話をちゃんと効かずにほいほいついて来たバカどもだよ?気にする必要なくない?」


桜木「私達は同じ人間だ、気にするさ」


天使「は〜こりゃ面倒くさいね〜」


桜木の天使「でしょ〜」


桜木「こいつらの話は置いておいて。闇野くんと神姫くんだったかな?ゆっくりしていくと良い」


闇野「ありがたい話ですがお断りさせて頂きます…」


神姫「そうお断りします…てっえ?!馬鹿なの?!」


闇野「僕、人と関わるの苦手なので」


桜木「そうは言っても外は危険だぞ?」


闇野「大丈夫ですよ」


俺がここに入ると蛍火と剣もついてきかねないからなここにいる訳にはいかない


そうして俺はこの楽園を後にしたのだが…


桜木「最近はそういうのが流行っているのか」


神姫「そうですね〜あとは…」


闇野「何でお前らがついて来てんだ?!」


桜木「君1人では危険だし」


神姫「恨み買ってる男いるかも知れないし」


桜木「ねぇ〜?」


神姫「ねぇ〜?」


闇野「ねぇ〜?、じゃねぇよ」


やっと1人になれると思ってたのに…


神姫「そんな事より下僕私お腹が空いたのだけれど」


桜木「確かに私も空いてきたな」


もうめちゃくちゃだ…


闇野「外国語何でどんな店かは分かりませんが良さそうな所見つけといたのでそこ行きますか。暗くもなって来たので」


桜木「良い案だな」


神姫「流石私の下僕ね」


闇野「は〜〜」


それから俺たちはスーパー見たいな所で休憩することにした


桜木「これ上手いな!何か分からんが」


神姫「美味しいわね。何かわからないけど」


闇野「確かに美味しいですね。何かわかりませんが」


こんな感じで何かわからない食べ物を食べたりして割りと問題なく過ごした


闇野「そういえば、さっきタオル売ってました。それで体拭いてきたらどうですか?」


桜木「確かに、かなり動いて汗だくだしな」


神姫「じゃあ私も行ってきまーす」


そう言って2人はスーパーの奥に消えて行った


闇野「耳澄ますとなんか聞こえるな」


神姫「えっ先輩サラシ巻いてたんですか?!」


桜木「ああ、動く時に邪魔だしな」


神姫「え〜勿体ないですよ〜」


桜木「ちょっ急に触るな」


神姫「うわっ重!それに柔らかい、良いな〜」


桜木「そういう君もバランスが良く良い体じゃないか」


神姫「ちょっくすぐったいですよ〜」


闇野「………」


聞き耳を立てるのやめよ…


…………


雲隠「イテッッ」


やっぱり何か居た。障壁貼っといて良かった


雲隠「なんだ僕の楽園を邪魔するのは」


闇野「僕ですけど、貴方誰…いや?どっかで見たことある顔してる」


何かニュースで見た気が…


雲隠「僕を知らないとは、まぁ良い教えてやろう!僕は、世界中を股に掛ける大俳優!!雲隠くもがくれジェイドである!」


闇野「あ〜!確か変幻自在のカメレオン俳優だっけ?」


雲隠「その通り!!それにしても透明になっていたのに良く分かったな?」


闇野「なんか雰囲気が…」


変態のオーラが…


雲隠「やはり僕ほどのイケメンはオーラを隠しきれないようだな」


何か勘違いされてる気がするが…まぁ良いか


闇野「てかなんとなく分かりますが。何しようとしてたんですか?」


雲隠「覗きだが、何か問題があるのか?」


闇野「問題しかねぇよ?!クズかあんたは?」


雲隠れ「いや?僕の能力同化カメレオンで透明になり覗いているつまりバレてない」


闇野「うん」


雲隠「つまり犯罪じゃない」


闇野「ゴリゴリ犯罪だよ?!つまりの意味調べてこい!」


ツッコミ疲れて寝転がると俺は自室のベットに居た


闇野「戻ったか…」


俺はそれを理解すると先程までのツッコミ疲れを癒やすために眠った




次の日




闇野「学校がめちゃくちゃ久しぶりな気がする」


やっと落ち着いた1人の時間


闇野「まるで夢見たいだ〜〜」


桜木「ここに闇野光くんはいるかね!!」


闇野「………」


どうやら俺はまだ夢を見てはいけないらしい…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る