第9話 生きてる
闇野「生きてる?死にかけじゃん」
俺はボロボロの蛍火を挑発した、だけと蛍火はやけに冷静に答えた。
蛍火「生きてるの定義ってのは、人それぞれだと思うんだけどよぉ俺は2つあると思うんだよなぁ?」
闇野「生きるの定義?」
何をそんな哲学みたいな事を…
蛍火「生きるの定義1つ目は、夢がある事、夢のねぇ人間は死んでるのと同じだ。」
闇野「その理論でいくと俺は死んでる事になるな」
蛍火「別に夢ってのはだいそれた事じゃ無くて良い、晩飯の事でも、明日の朝飯でも、目標って言い換える事も出来るな」
闇野「それなら分からなくも無い」
蛍火「2つ目は死ねる事、」
闇野「死は救済ってか?」
蛍火「まぁそんなとこだな、死が無い人生に意味は無い、花も人も死ぬからこそ美しい」
闇野「どっかの炎の剣士かよ」
蛍火「これは俺の持論だ、誰の請負でもなんでもねぇよ」
闇野「だろうな」
だからだろ、こいつから出るわけ無い、花や意味といった綺麗な言葉がしっくり来るのは
蛍火「この持論でいくとだ、今この瞬間が一番生きてる時なんだよ。」
闇野「?」
分かるような、分からないような?
蛍火「だってよぉ?命を賭けて願い《ゆめ》を叶えようとしてんだぜ?最高に生きてると思わないか?それに加えて俺は絶体絶命、だから俺は今最高に生きてる男なんだよ」
闇野「長々と説明ありがとさん宗教勧誘だと思ったぜ」
蛍火「俺も喋り続けるのは疲れた。さぁ第2ラウンドと行こうか!!」
闇野「俺は戦うのもつかれたんだが…」
さてどうするか?また同じようにして捕まえる?多分アイツ死ぬまで全力だろうからさっきの二の舞い、そもそも同じ技がそう何度も通じる相手じゃないしな…地上戦の技はいくつか考えて来たけど空中戦は想定外だし万策尽きたか…
能瀬「マッテください〜!」
物凄い風と大声を共にして誰かが来た
闇野「これ以上情報を増やすな…」
蛍火「誰だお前?」
能瀬「あまりジコショウカイをしているヒマはナイようですネ。ワタシのナマエは能瀬シュンタとイイます。マイファザーがアメリカシュッシンのハーフで今アメリカにスンデいるのでニホンゴがヘタなのにはメをツブッテください。」
能瀬はカタコトな日本語で説明した。てか…
闇野「このゲーム外国人もいるのな」
天使「呼ばれた気がしてジャジャジャジャーン、そうだよなんせ全人類対象なんだから」
読んではねぇけどまぁ良い
闇野「それは分かってたんだが、余りにも日本人が多くてな」
天使「君が日本人に会いすぎってのもあるんだけど、そうじゃなくてもこのゲームには日本人多めだね」
闇野「なんで?」
世界的に見れば日本の人口なんて大した事なさそうだけど
天使「日本人って良くも悪くも信仰心強い人多めなんだよね。物価上がってたり給料上がらなかったりで、生活はキツイから神頼みもしたくなる、でも医療とかは発展してるから健康、その御蔭で神を信じる健康体の完成って訳」
闇野「なんか闇を感じるな…」
能瀬「ハナシアイはオワリましたか?」
闇野「ああ、ごめん。なんだっけ?」
能瀬「トリアエズウシロにニゲテください」
闇野「なんで俺を助ける?」
能瀬「アキラカにキミはワルクナサそうだからです」
闇野「そうですか。じゃあお言葉に甘えさせてもらいます」
それから俺は全力で逃げた
闇野「はぁ、はぁ、ここまでくれば…」
大丈夫と思い息を整え俯いていた顔を元に戻す
神姫「あ」
闇野「あ」
まぁ色々言いたい事はあったが取り敢えず
闇野「もう疲れた…」
俺はツッコミを諦めた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます