第7話 1回戦の終わり
闇野「生き残った?」
そうしっかりと自覚したのは下校後、家のベットで寝転がった時だった。学校での記憶は特に無い。ずっとふわふわしていた落ちる葉っぱは鮮明に感じられるが、時間はすぐに過ぎ去るような、心ここにあらずを体験した気がした。
闇野「多分…」
剣に切られる寸前にゲームが終了したんだろう、
闇野「紙一重だった。」
少しでもズレていれば俺は死んでいた…
闇野「完璧だった。」
色々あったが、個人的には100点だ、しっかり逃げられていたし、能力も強化出来た。
闇野「でも負けた…」
剣…あいつは覚悟が違った、人を殺すのに躊躇も罪悪感も無かった。
闇野「それが俺とあいつの差…」
たとえこれからどんなに技の練度を上げても、毎日筋トレしたとしても、この差をどうにかしない限り俺は
あいつには勝てない…
闇野「……よし」
俺は調べた。今すぐこの差を埋める事は出来ない、だからせめて…
沢山調べた、能力の参考になるかもしれない物を、とにかく片っ端。そして12時に差し掛かろうとした頃
闇野「そろそろ寝るか…」
明日も学校あるし、いつまたあのゲームが始まるか分からないし、そう思いベットに腰をかけた
そして時計の針が12時を告げた時…
同窓会には行けません、今俺…
闇野「シンガポールにいまーす!!!!!」
闇野「クソが1日1回じゃねぇのかよ?!」
天使「1回だよ?」
闇野「?!また急に…てかどこにいたんだよ」
天使「危なそうだし死にそうだったから一足先に天界へ」
闇野「薄情にもほどがあんだろ…てか1回なのか?」
天使「だって12時スタートだったじゃん?」
闇野「がっばがばじゃねぇか」
疲れ全然取れて無いんだが、てか東京の次がシンガポールって、神様グローバル過ぎるだろ。
闇野「てかそんな事より早くこの場を離れるか」
剣は俺を探してるはずだ今あったら確実に殺されるだから早く逃げないと
闇野「って言ってもシンガポールの土地勘なんてあるわけないしどうすっかな~」
ズゴゴゴゴゴ
そんな事を考えていると俺の終わりを告げる斬撃の音がした。
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