第29話
「やったぜ。よろしくな相棒」
というわけで一緒に行動する羽目になったのだ。
こうして新しいメンバーが加わった。
***
<おまけ> 聖剣を手に入れた時の会話
聖剣「僕と契約して魔法少女になってくれないかい?」
聖女「嫌です(即答)」
聖剣「酷いや」
妹「気持ち悪いから近づかないで!」
ガイル「俺が代わりになってもいいぞ!」
聖剣&兄「それは無いです……」
***
街を出発してからしばらくして森の中に入った。
しばらく歩くと洞窟のようなものが見えてきてその前で立ち止まった。
どう見ても怪しいので警戒しながら進んでいくと奥から声が聞こえてくる。
「そこにいるのは何方でしょうか?」と問われたので
「すみません、ギルドの依頼を受けて調査に来た冒険者ですが。」
と答えた。
すると
「ああ、貴方が例の……」
と何かを知っているような口振りだったので、詳しく聞こうとするとその前にこちらへ向かってきた。
そして目の前まで来ると
「私はこのダンジョンを管理している者でございます。今回わざわざ足を運んでいただきありがとうございました。では早速案内させて頂きますね」
と言われそのままついて行った。
道中魔物に襲われることも無く最深部へ到着すると
「ここがボス部屋となっておりまして今回の討伐対象がいます。気を引き締めて臨んで下さいね。健闘を祈ります。」
と言われ送り出された。
そして部屋の扉を開け入るとそこには魔物がいた。
「こいつが依頼の相手か。」
そう思い鑑定しようとした時だった。
「ウガァアー」と叫びをあげ突進してきた。
咄嵯のことで反応できず攻撃を喰らいそうになった瞬間に
「危なかったですね。もう少し遅れてたら死んでましたよ」
と後ろで言われようやく助かったことを理解した。
その後すぐに反撃に移り無事に倒したところでレベルアップした通知が届いたのだがその相手がなんと依頼の対象だったらしく経験値が多く入ったようだ。
(こんなことがあるのか)と思っているうちにレベルが上がったことを確認したのであった。
**
名前:シュウヤ・カグラザカ
年齢:17歳
性別:男
種族:人族
職業:侍
ランク:D
Lv.20 Hp:455/457
Mg:230 Age:16
STR:238
INT:151 【スキル】
《生活魔法》 【ユニークスキル】
《鑑定》《念話》《生成》《変化》 《転移》《空間収納》《双眼》 《神速》《暗視》《看破》 《隠蔽》《罠解除》《偽装》 《自動回避》《危機察知》
「《索敵》《魔力操作》《纏衣》」
【エクストラスキル】
《魔王覇道》
〈効果:ステータス上昇率増加+1000% 成長速度超絶強化 技能習得可能〉 【称号】
「異世界からの来訪者」「神々に愛されし者」
***
あれから数日経った。
毎日のようにダンジョンに潜っていたおかげであっという間にレベルが上がり50になっていた。
そして現在新たな技を習得しようとしていた。
それは 〈固有技能〉【剣術】である。
これは俺が持つ全ての【技能】の中で最も威力が高いとされているものだ。ただ【固有技能】は強力過ぎるあまりデメリットも大きいらしい。
例えば 〈発動条件〉使用中は常にMPを消費する〈消費率100%〉 〈技能内容〉斬撃を飛ばすことが出来る〈範囲無限大〉 〈効果〉相手に向かって飛ぶため、防御不可〈命中率:必中〉 など他にも様々なものがある。
ただどれも使い勝手がよく強力なため是非とも使いこなしたいところだ。
そこでまず試し打ちとして近くの岩を切断した。
「凄いな……これならどんなものでもこの刃が通るんじゃないか」
と感動していた。
次にその状態でさらに奥へと進んで行くと今度は敵が現れた。
見た目は真っ黒な犬のような姿をしていて目は赤く光っている。
「なんだコイツは……初めて見るぞ」
と思った次の瞬間には襲いかかってきた。
しかしギリギリの所で避けることが出来た。
そこからは敵の攻撃を避けながら隙を突いて攻撃するという攻防を繰り返していた。
だが次第に体力が無くなっていき最後には倒されてしまった。
それからは意識を失い目が覚めた時には入口付近にいた。
どうやらあの黒い魔獣と戦っている途中に出口付近まで飛ばされていたようだった。
なのでそのまま街に帰ることにした。
「今日で探索をやめるか……」
そう呟くと街に向かった。
その道中俺はあることに気がついてしまった。
「そういえば武器とか装備していないけどどうすればいいんだ……?」
と思い至ったのだ。今の状態で戦闘になればかなり危険なので早急に手に入れる必要がある。
そう考えながら歩いていると遂に辿りついた。
この街唯一の武具屋へ。
「すみませーん。」
と声をかけると店主が出てきた。
「はい、何でしょうか?」
と聞かれたので
「えっと、ここで装備品を売ってるって聞いたんですが……」
と言うと、
「あぁ!うちの店の事ですね。確かに売っておりますがどのようなものをお求めですか?また予算はどのくらいでしょう」
と聞いてきた。
「う~ん。そうだね……。」
正直な所欲しいものは決まっているのだがそれを言っていいものなのか悩んでいた。
というのも俺がほしいのはかなり高価な代物でかつ特殊なものだったからだ。
それを手に入れる為に必要なのがこの世界ではお金と呼ばれるものでありそれが足りない場合購入は不可能になってしまうのだ。
その為いくら必要か聞くのが躊躇われたのである。
すると、そんな様子を見かねてか
「遠慮せず仰ってくれれば大丈夫ですよ」
と微笑みかけてくれたのだった。
「それじゃ、これをお願いします。」
と一振りの剣を取り出し店主に渡した。
「これは珍しいですね……」
と少し驚いた様子だったが
「はい、かしこまりました。少々値を張るので値段の方は相談になりますがよろしいですか。」
と言われた。
「もちろんです」
と答えて待つことにした。
しばらくすると決まったようで言われた。
「この剣の名前は聖剣デュランダルと言いましてとある英雄が使っていたとされる伝説の逸品でありこの世に存在する全ての属性を宿すことができるとされています。」
と説明を受けた。
「へぇ~そうなんですね。」
という感じに興味本位で質問してみたりした。
「ちなみに適正価格はおいくらぐらいになるのかな?」
すると
「そうですね。最低でも金貨300枚ですね。」
と言われてしまった。
(さすがに高すぎるよな……)
と諦めようとした時だった。
「それでしたら分割払いでも構いませんよ。ただし一括での受け取りの方が圧倒的に安いです。」
と提案してくれた。
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