第27話 少しダマは残す感じで
クリスティンたちが王城から持ち出した品々をメイヤーの手配した倉庫に放り込んでようやくホテルに戻ってこれたのは深夜になってからであった。
湯浴みをして傷の手当てを終えて今は皆死んだように眠っている。
1つの問題がどうにかなったと思えば次のとんでもない問題が出てきた。
ずっと昔に滅んだと言われている王国レム・ファリアス。
人と竜が暮らしていたその古の王国の指導者だった『竜の姫神』ルクシオン・ヴェルデライヒ……彼女がいかなる手段でか現代に蘇ってきたのだ。
そのルクシオンはどうやらバルディオン王国と隣国カーライルを戦争に導くべく暗躍しているらしい。
既にカーライルの王国軍が国境線を破って侵略してきてしまっている。
防衛のために現地に駆けつけた聖堂騎士団と激しく交戦中だ。
これからクリスティンと仲間たちは暗雲立ち込めるこの国のどのような行く末を見る事となるのであろうか……。
……………………。
月明かりが青白く照らし出すそんな静かな室内に部屋のテラスでグラスを傾ける者がいる。
謎のエルフ……シャケ・オニギリー。
大森林のエルフの王国から来た親善大使だという男。
黒髪の長いストレートヘアの一部の隙も無い完璧な美男子である。
「……あなたには
テラスの椅子に腰を下ろしてグラスを揺らして氷を鳴らすシャケ。
その話をテーブルの上で聞いているのは1匹の白猫である。
澄ました顔で猫はシャケを見ている。
フレンドシップの魔術とは相手に自分を昔からの親友のように錯覚させその存在や言動を違和感なく受け入れさせる為の術である。
シャケ・オニギリーはこの魔術をクリスティンたち全員に使用している。
そうする事で彼は疑念を持たれずにクリスたちに同行していたのだ。
実際にはクリスティンにはこの魔術の効きが悪く彼女は疑念を持っていたが……。
「若いころに1度、あなたを見かけたことがある」
白猫がアルゴール・シュレディンガーの声で話す。
「何故1人でこの国に来ているのかはわからないが、我々の害にはならないだろうと判断した」
「2か月ほど前に……『彼女』の封印が破られていると報告を受けましてね」
グラスの酒を飲んでシャケは物憂げに目を閉じる。
彼女とはルクシオンの事だ。
「お恥ずかしい話ですが、監視を命じてはいたもののいざ来て調べてみれば実際に封印が破られてからもう数年が経過していましたよ。ここ5年以内だと思うのですが……。数百年も変化が無ければ監視も大分形骸化していたようで」
「竜の姫神とは面識があるのかね?」
白猫が問うとシャケがうなずいた。
「1度お会いして話をした事があります」
そう告げるエルフの脳裏に数百年前の光景が蘇る。
……若く、聡明な指導者だったと記憶している。
「私にとっては6百年以上昔の事でも向こうにしてみれば数年前の話です。顔を覚えている可能性は十分ある。なので先ほどは身を隠しました」
「大森林の支配者……世界中のエルフの王の身でもままならないものだな」
アルゴールの言葉にエルフの男はほろ苦く笑った。
「ええ、まったく。歳を取り経験を積み知識を得て、地位が高くなればなるほどにできない事の多さを自覚するようになります。皮肉なものです」
────────────────────────
バルディオン王国とカーライル王国の国境線にほど近い平原にバルディオンの紋章と女神の聖印が記された陣幕が張られている。
その中で今聖堂騎士団の首脳陣たちによる会議が行われている。
団長ウィルベルト。そして彼の指揮する第1大体の2人の副隊長。
第1大隊には副隊長が2人存在し、彼らは必要に応じて第1大隊のみならず聖堂騎士団全体を団長と共に統括する立場だ。
その為、この2人は大隊長と同格と見なされる。
第2大隊からは副隊長。
第4大隊は大隊長ゼノヴィクタと副隊長ノクターナ。
第5大隊からは大隊長スレイダーと副隊長ブランドン。
第6大隊の大隊長代理。
……以上の者たちが集っている。
陣幕の雰囲気はお世辞にも良いとは言えない。
それも無理のない事である。
現在、バルディオン王国は未曾有の大混乱の只中にあるといってよい。
突如として侵略してきた隣国。
そして……。
「……ではお前も女王様の御姿を実際に確認したわけではないのか」
団長ウィルベルトが重々しく言うと、同じ卓に着いているスレイダーが肯く。
「ええ、まあオレは女王様がいたって声を聞いただけっス。そっちへ向かおうとして目の前の兵隊をどけてるとこであのバーンってやつがね……。実際目視できる場所まで近付いてたら今頃は……」
「お前も所在不明者の仲間入りをしていたという事になるか」
フーッと重苦しい息を吐いたウィルベルト。
ヒルダリア女王が自ら前線に出向いたことは間違いがない。
これは多くの者が実際に見ている。
そして……その女王を狙ったのではと思われる上空からの攻撃で彼女がいたと思しき地点周辺200m四方は何も無い無の土地と化した。
そこにいたはずの者たちは全員遺体もない。
一切が木っ端微塵に消し飛んでしまっている。
「これだけ探して遺品の欠片も見つける事ができないんだ。あの場で女王陛下がお亡くなりになったという事はもう疑いようがないね」
しわがれ声で言う老ゼノヴィクタの表情も沈痛であった。
一同はしばしの間沈黙する。
「国の行く末を案じるのは目の前の危難を払い除けてからだ」
暗く沈んだ空気を打ち払うようにウィルベルトは立ち上がって一同を見回した。
「ああ、まずはカーライルのうつけどもを押し返してやらないとね」
「連中は大軍で押し寄せた割にはどうにも今一つ統率が取れてねえ。ま、やりようはありそうですな」
ゼノヴィクタの言葉にうなずくスレイダー。
熟練の第5大隊長の見抜いていた通りに攻め込んできたカーライル王国軍は数の上では防衛側の聖堂騎士団を上回っているのだが全体的に浮き足立っていて実力を発揮し切れているとは言い難い。
突如として始まったこの戦争に攻め手側も困惑しているのだ。
(どうやらカーライルでも大きな異変が起こっているとみえる)
ウィルベルトはそう思ったが先ほど自らが口にした通り今はそれを取り沙汰するタイミングではない。
目の前の戦いに集中しなくては……。
一騎当千の聖堂騎士団の指揮官たちは敵軍を敗走させるべく軍議を続けるのであった。
────────────────────────
まだ日も昇り始めていない早朝。
ホテルの広い中庭に人影がある。
規則正しく一定の動作を繰り返している何者か。
それは武術の「型」と呼ばれる動作であった。
赤い髪の男はただそれを黙々と繰り返す。
「……随分と早起きじゃないか」
暗がりから芝を鳴らして近付いてくる誰かを振り返ったリュー。
「お前もな」
姿を現したのはキリエッタだ。
昨日の負傷の包帯や絆創膏が痛々しい彼女だが、どうやらこの場に姿を見せた理由はリューと同じであるらしい。
両者の記憶に焼きついているのは同じ相手の同じ言葉。
『貴方たちは私と相性が悪い』
ルクシオン・ヴェルデライヒの放ったあの一言。
恐らくは何の悪意もなく……彼女は
「ああ言われちまうとねえ。ちょっとこっちも引っ込みがつかないね」
ビシッ!と手の中で鞭をしならせるキリエッタ。
リューは無言だったが、心中は彼女と同じであった。
2人とも猛者故に明確に格上の相手と相対した経験はここ数年無かったが、その相手に罵倒されるのではなく慰められるという事がこれ程までに傷付くのだという事を初めて知ったのである。
「手が無いわけではない」
「……お?」
意外そうな顔で自分を見るキリエッタにリューがグッと握り拳を突き出して見せる。
その腕の周囲の景色……輪郭との境目がほんの僅かにだが蜃気楼のように揺らいでいた。
リューの腕が今『闘気』や『オーラ』等と呼称されるエネルギーを纏っている為である。
一流の戦士や武術家の多くがこのオーラを発しながら戦う。
肉体を強化し攻撃力や防御力を高める効果がある。
リューの感知領域のように生まれ付いて特異なオーラを身に付けている者もいる。
「……体表のこのオーラを」
喋りながらリューが何かをした。
目には見えない変化だ。だが何かが先ほどまでと異なっている。
キリエッタが彼の手を凝視する。
「動かしてる?」
「そうだ。流動させている」
普段は膜のように体表を薄く覆っているだけのオーラ、それをリューは今緩やかな流れで滑らせるように動かしているのだった。
「それに何の意味があるんだい?」
「このスピードで動かしても意味は無い。現時点で俺の限界がこの速度だ」
一度拳を引いたリュー。
そして彼は全身の動作も付随させきちんとした正拳を正面に向かって鋭く放つ。
「だがこのオーラの流動を高速化して攻撃に纏わせる事ができれば、奴の持つ魔力の障壁を削り散らしながらダメージを与える事ができるようになるはずだ」
魔力とオーラは異なるものではあるが一部似た性質を持ちある程度は干渉しあう。
そこを利用しルクシオンの『
「オーラを動かすか……考えた事もなかったよ」
「お前にやれとは言っていない」
そっけなく言うリューにキリエッタがムッと眉を上げる。
「やるよ。やってやるさ。アタシだって他に方法があるわけじゃないんだ。今は何にだって飛び付くさね。……で、リュー。やり方教えておくれよ」
手を合わせてウィンクするとペロっと小さく舌を出したキリエッタ。
リューはそんな彼女に差し出した手をゆらゆらと揺らして見せた。
「初めは関節を使ったり身体そのものを動かしてその動作に連動させるようにオーラを動かすといい。慣れればその内身体の動作は無しにオーラのみを動かせるようになる」
「OK。暢気にやってる余裕はないんだ。爆速でモノにするよ」
不敵に笑って力を込めた自分の手をじっと見るキリエッタであった。
────────────────────────
カーライル王城、玉座の間。
今日もまたロイアーダン王が顔面を蒼白にして跪いている。
目の前には憤怒の表情の老いた巨漢……ジルカインが仁王立ちしていた。
「動きません、で済まされると思っているのか……?」
ジルカインの低い声が玉座の間の空気を震わせる。
抑えていても怒りが感じ取れる声音であった。
「ヒィィィ!! もっ、申し訳ありませんッ! で、ですが……もう前線の将が言う事を聞かないのであります!! 何度も侵攻を再開するように指示は出しているのですがッッ!!」
涙目になってひたすら頭を下げ続けるロイアーダン。
……現在の状況はまったくこの老人の謀の通りには進んでいない。
当初の予定では両国の指導者を操り終わりの見えない泥沼の戦争を続けさせるはずであった。
ところが思いがけずヒルダリア女王が命を落とし、バルディオン側から戦争の発破をかける者がいなくなってしまったのだ。
カーライル側から攻め込ませてはみたものの女王を失った事で聖堂騎士団はかえって防衛に意識を集中してこれを退け、戦場は膠着状態に陥ってしまった。
そもそも、カーライルもバルディオンも戦争する理由がほとんどないのである。
両国ともに国は豊かで関係も良好であった。
この数年でカーライルの政治の中枢からは王の言いなりで従う者以外は暗殺するか失脚させるかで大部分を排除したのだがその状況にあって尚今回の侵攻には根強い反対意見がある。
一応は名目として半世紀前の国境線上の資源を発端とした小さな揉め事を持ち出してはいるが当然それで皆の納得を得られているはずも無い。
「思わしくないようね」
玉座の背後の戸が開いてルクシオンが入ってきた。
「これは姫神様、お帰りなさいませ。……不甲斐なき事で申し訳もございませぬ」
灰色のローブの老人は深々と頭を下げる。
「
「止むを得ませぬ。かくなる上はこのジルカイン自ら出向いてバルディオンを防衛どころではなくしてしましょう」
老人の言葉に腕組みをしたルクシオンはわずかに視線を伏せた。
「竜を悪役にするのは気が進まないわね」
「お許しくださいませ、姫神様。私めも
形の良い長い睫毛の下の瞳は憂いの色を滲ませて跪いたジルカインの姿を映している。
「本来であれば全てを終わらせ焼け野原と化した両国にて姫神様をお迎えするべき所をこのような雑事にお手を煩わせることとなろうとは、このジルカイン痛恨の極みにございます」
「この復讐は私の……エル・ファリアスのものよ。私が何もしないという事はありえない」
静かだがはっきりとした口調で言うルクシオンにジルカインが表情を綻ばせた。
そして、灰色のローブの老人が立ち上がる。
「それではルクシオン様、しばしのお別れでございます」
ジルカインの言葉に黙って肯くルクシオン。
老人は体躯の割には静かな足取りで玉座の間を出て行く。
そしてそれを見届けたルクシオンも何処かへと立ち去り、玉座の間には平伏したままの王だけが残された。
────────────────────────
早朝の鍛錬を終えた2人。
いつもの仏頂面のリューと疲労困憊のキリエッタ。
オーラを発すると言う事は身体を臨戦態勢にしてずっと緊張させ続けるという事である。
消耗は激しい。
「お疲れですね。リュー」
「言う程ではない」
戻ってきた彼に声を掛けたクリスティン。
ちなみに彼女以外の者はリューが疲れているようには見えない。
それほど些細な違いなのだ。
(いやわからんわ。まったくいつも通りだろうが)
食後のお茶を飲みながら思うメイヤーであった。
「オッサンも助けたんだし用事は済んだだろ。ペルダムに帰ろう、クリスティン」
「むむ、それはそうなんですけど……」
カエデの言葉に腕を組んで何やら考え込んでいるクリス。
「大変な事になってきちゃった感じでこのまま帰っちゃうのはどうなのかなって」
困り眉のクリスティン。
はぁ、とカエデはため息をつく。
「そんな事言ったってもうこっちにできる事なんかないだろ。見てただろ? あの強い2人がまったく手も足も出なかったんだ。アイツがなんかしようとしたらもうどうにもできないぞ」
その言葉にピクンと反応を示したのはその「強い2人」である。
「……次はああはならない」
「アタシだってコケにされたまんま終わる気はないね」
二人とも静かに意気込んでいる。
「そもそもあの青い鎧の人はどうしてあんな事をしてるんでしょうか? カエデちゃんは知ってる人なんですよね?」
「知ってるっていうか……。アイツは占星術師って名乗ってずっと王妃様の側近をしてた奴だ。私が王妃様にお仕えした時にはもういたから3年以上前からだな。主に皇太子派への工作を担当してた」
そこへテラスで日向ぼっこをしていた白猫がトコトコと室内に入ってきた。
「そこから先は私が話そう。……彼女の正体に付いてな」
アルゴールの低い声で話し始める白い猫。
彼が語ったのはあの青騎士ルクシオン・ヴェルデライヒと、彼女の国レム・ファリアスの辿った悲劇の歴史。
「それじゃあ、あのルクシオンさんは……仲間だったはずの人たちに裏切られてどこかに閉じ込められて……その間に帰る国や家族を無くしてしまったと」
居た堪れない表情のクリスティン。
「うむ。反逆の主導者は騎士フォルキスと賢人アルタナ、後にバルディオンとカーライルの建国の祖となる2人だ。ルクシオンにしてみれば2つの王国とは自分を裏切った者が自分の国を山分けして作った国……だから彼女の目的は復讐であろうと私は考えた」
「両国の頭を操り人形にして殺し合わせようとしたというわけか。極悪な事を考えるもんだ」
メイヤーが腕組みして唸っている。
「ところがだ。片一方のバルディオンは当時王が王の役割を果たせておらず後継者争いが起きていた。そのままでは国を纏めて戦争に向かわせる事ができない。……故に、先にその後継者争いを決着させる必要があった」
「それでアイツ、王妃様の手伝いをしてたのか……」
納得した様子のカエデ。
実際には、ルクシオンが王妃と密約を交わして聖堂騎士団が所持しているかつての自分の愛剣を取り戻す目的もあった。
「つまる所、ジェロームも我々がああしなくとも行き着く先は心臓を抜き取られた傀儡生活だったわけだ。どちらにせよ明るい未来はなかったな」
(……あっ)
驚いたクリスティンの瞳が揺れた。
おかしい。
違和感はずっと感じていたが今のメイヤーの台詞でそれは確信に変わった。
この場にはシャケがいるのだ。
今のはどう考えても彼の前でしていい話ではない。
丁度、そのシャケと目が合う。
クリス以外は誰も彼を見ていない。
特別注意を払う対象ではないというように。
丸い眼鏡のエルフの男はウィンクして口の前に人差し指を立てた。
お静かに、と。
後は、大丈夫ですよ、と言っている様にも彼女は感じた。
話が一段落し、一同がなんとなく散開する流れになった時シャケがゆっくりと部屋を出る。
そして扉を開いてから1度クリスの方を振り返ってから出ていった。
なんとなくその動作にメッセージめいたものを感じ取ったクリスは彼の後を追う。
「あ、あの……」
「あちらで話をしましょうか」
言いながらシャケは歩き始めた。
「どうやら貴女にも術が効いていないようですね。申し訳ありませんがお察しの通りに私は皆さんに対して魔術を使用しています。私の存在を違和感なく受け入れてもらえるようにね」
「そ、それで皆何も言わないんですね。……え、ええと、どうしてそんな事を? シャケさんは何もなんでしょうか……」
戸惑うクリスティンにエルフは眼鏡の位置を指先で直して微笑んだ。
「私の本当の名前はジュピターと言います。貴女方ですと、『妖精王』と名乗ったほうが伝わりやすいでしょうかね」
「よ、妖精王様……?」
呆然とするクリス。
妖精王とは大森林にあるというエルフたちの王国の王。
そして、この世界中のエルフ社会の頂点にいるエルフである。
「じゅぴたんと呼んで頂いて結構ですよ」
「いえ、呼びませんけど……」
頭を抱えるクリスティン。
二人は話しながらホテルの厨房に来ていた。
何やら予め話が付いていたのかシェフたちが場所を譲ってくれる。
クリスはジュピターに促されるまま手を洗ってエプロンを身に着ける。
ちなみにジュピターも三角巾とエプロンを着用している。
「その、とても偉いエルフの王様がどうしてこの国に?」
「まず始めに1つ訂正しておきますと私は別に偉くはありませんよ。単なる気さくで物知りな面白いお兄さんなだけです」
どうやらヘンな人なのは素のようだ。
今度は渡されたボウルの中の生地を攪拌するクリスティン。
「私とルクシオンさんは旧知の間柄でしてね。彼女が封印された経緯も知っています。その封印が解かれた事を知りこういう事態になるのではないかと危惧して駆けつけたんですが……。まあ、我ながら初動が遅すぎましてね、力及ばずこの有様です」
肩を竦めてため息をついたジュピター。
「あ、少しダマは残す感じで。あまり混ぜすぎないで下さいね。ふんわり焼き上がりませんから」
「なんで私たちはパンケーキ作ってるんでしょうか……」
今更ながらにつっこむクリスティンであった。
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