第2話 メイドの裏話


私はエレナ、ティガ様のメイドである。同期にはベルとシータの2人がいる。

私たち3人はティガ様が生まれた時からティガ様のメイドとして働いている。


そんなティガ様は5歳になったくらいから急に自由度が増していった。


他の人達からは傍若無人の暴れん坊なんて言われてるけど。


変化としてはまずレベルを上げたいと言い始め、私たちに対して攻撃(鞭打ち)をするようになった。


ただそれだけなら断ったがティガ様は、これを仕事として私たちの給料を上げ、さらに回復薬を毎回きちんと使ってくれている。


ティガ様の役に立つし、これなら全然やる。お金はたくさん欲しいしね。一応私はMではないですよ?

私たちのおかげでティガ様はレベル6になっている。5歳でこれは異常だから隠してるけど、ほんとにレベル上がるんだね。



あと変化としてはティガ様の兄であるルカ様と仲が悪くなった。

ルカ様は第一皇子として超が付くほど真面目だし、しょうがないような気もする。



そのせいで国王様にメイドとしてちゃんとティガ様を教育しろと怒られたけど、仕事してただけだし反省してない。

この点は多分ティガ様も同じじゃないかな?



はい、ダメでした。ティガ様が離れの建物に移動となりました。謹慎です。


まぁやることは変わらないので私たちはいつも通り仕事(鞭打ちを含む)をするのですが、私はあるティガ様の言葉に反応してしまいました。


「お金が欲しいなー」

「今度は何をしようとしているのですか?」

「離れになったしメイドをもっと増やそうかなって考えててね。」

「なるほど、私たちでは足りませんか?」

「いやいや、いっぱいいた方が仕事楽になるじゃん?」

「今でもティガ様は手がかからないですし、楽ですよ。」

「まぁとりあえずお金をどうするかだよ。」


ティガ様はメイドを増やすことを考えているらしい。これはベルとシータの2人と相談しなくては。


「ベル、シータ、ティガ様がメイドを増やすことを考えているらしいです。」

「なんで?」

「多い方が仕事が楽になるからだと。」

「え、それはいいじゃん!楽したいし。」

「ウンウン」

基本的に無口で頷いてるベルと楽観的なシータは賛成のようです

「それでお金の稼ぎ方を考えていました。これは下手をしたらまた怒られる案件になるかもしれないので一応気をつけておいてください。」

「確かにティガ様ならあり得るね。」

「わかった。」


はい相談終了。と思ったけどシータがまだ話があるそうです。


「王宮のメイドから連絡があって、明日ミミ様がこっちに遊びに来るらしいよ。」

「わかりました。ティガ様に伝えておきます。」




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