第4話 喫茶店
期末テストが終わった後、高山雄大は駅前の喫茶店に行った。
そこで雄大は信じられないものを見た。
同じクラスの吉岡雪穂と二年の横内隆行がデートしていたのだ。ふたりは緊張した面持ちで談笑していた。思いがけない組み合わせに困惑してしまった。
雄大はふたりを気にせずにはいれなかった。雄大は雪穂のことが好きなのだ。思わず隆行に嫉妬してしまった。雄大はマガジンを読んでいたが、雪穂と隆行の会話が気になった。思わず耳を澄ませて聴いてしまった。
「先輩とこうして喫茶店に来れて夢みたいです。緊張します」
「えぇ~、そんなこと言わないでよ。わたし緊張されるような子じゃないよ〜」
ふたりは仲睦まじく、カップルのように見えた。でも会話から推察すると初デートということだろう。
先を越されたか。本当だったら雪穂はオレとデートするはずだったのに。かってな思い込みかもしれないが、そう思い込まずにはいれなかった。
雄大はふたりのキラキラとした会話に耐えきれなくなり、店から飛び出してしまった。
覚えておけよ。横内隆行。
この恨みは必ず果たす。
雄大は悪巧みをした。
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