第三章 . 【それは突然】
雫石から聞かされた真実が受け入れられなくて走り去ってしまった。
ベットへと顔を埋めて、少しだけ涙をこぼす。
「消えないで」
梅雨が開ければ雫石は消えてしまう。
なら、どうすればいい。
ーーーーーー
何をしても梅雨はやむ日を変えなかった。
柚希は泣き腫らした目を布団に押し付けながら、ゆっくり顔を上げた。
「やまないで」
やまないで、雨よ。
やんでしまえば、雫石は消えてしまう。
だからどうか、雨よ、やまないで。
ーー雨がやんだら、全て終わってしまう。
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