第63話 違うか?
すると学園長は吐しゃ物をまき散らしながら床の上を転がるではないか。
その為学園長は自分の吐しゃ物で汚れて、ちょっと近付きたくない状態になってしまっている。
「とりあえず、殺そうとしたツケは当然支払ってくれるよなぁっ!?」
「ふべっ!? やめっ!! あぎゃっ!!」
そして俺は、吐しゃ物まみれの学園長には触れたくないので武器スキル【掌底波】を行使して掌底の衝撃波を打ち出して攻撃する。
この武器スキル【掌底波】なのだが、ゲーム内ではダメージを当たるというよりかは、相手を十六Fほどスタンさせる事がメインの技なのだが、その程度の技ですら学園長にとっては悶絶するほどにダメージを受けているらしく、しかもスタン機能がある為上手く動くことができない為逃げる事もできないようである。
しかしながらそんな事など俺には関係ない上に、こちらに非がないにもかかわらず暗殺の依頼をしてきた相手に『可哀そうだから途中でやめる』などという選択肢はない。
「あ、ついにコイツ気絶しやがった……。おい、起きろやっ!」
そしてついに学園長は痛みと恐怖で糞尿までまき散らし、糞尿まみれの中気絶しやがったので水魔術で頭に冷や水をぶっかけて強引に起こす。
「ひぃっ!!」
「だれが気絶して良いって言った? 意識がある状態で殺さないと意味が無いだろう?」
「も、もう暗殺依頼はしないからっ!! ちょっかいもかけないし、ルーカスが動きやすいように裏で糸も引いてやるっ!! だから──」
「暗殺依頼をした奴の言葉をだれが信じるんだよ。 そんな奴の言葉を信じるくらいならば殺した方が早いだろう。違うか?」
そして俺は一通り嬲った後に学園長にトドメを刺すのであった。
◆
「それで、冒険者組合はどうこの落とし前を付けてくれんだ?」
学園長にトドメを刺した翌日、帝都の冒険者ギルドへと向かうと、冒険者ギルドのギルドマスターを呼び付け、別室で今回の件を詰めていた。
暗殺の件は学園長の命で落とし前は付けたとしても冒険者が、しかもS級の冒険者が裏で闇依頼を受けていた事に関してはまた別問題である。
「いやぁ……そう言われましても困りますね。一応我々は冒険者を雇っているのではなく、仕事を冒険者という個人事業主に斡旋しているだけにすぎません。ですので我々冒険者ギルドとして何かしら不祥事を起こしてしまった場合と違い個人の冒険者が起こしてしまった不祥事に関してましては冒険者と当事者で解決してもらおう事になっておりまして、はい」
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