第42話 ゴミの分際で手間かけさせやがって





 ドゥーナが学園に来ているという情報は既に俺の耳に入って来ていたのだが、いくら探せどドゥーナが見つからないではないか。


 そもそも俺が探しに行かなくてもドゥーナから俺の元へとやってくるものとばかり思っていたし、そうするのが筋だとも思っている。


 その為ドゥーナが学園に来ているにも関わらず俺へ挨拶の一つもしに来ない事に苛立ちを覚えながら俺は学園内を探し回る。


 何で俺があの足を失った使えない犬の為に労力を割かなければならないのかと考えただけで発狂しそうになる。


 しかしそんな思いをしてでも探してしまうのは『ドゥーナを寝取ってルーカスが怒りで歪む表情をみつつ、魔術でボコボコにしてやりたい』という欲求の方が強いからである。


「いませんわね……」

「いったいどこにいるのか……学園に来るのならな来るで事前に連絡を寄こせばいいのに……」


 そして俺はマリアンヌと共にドゥーナを探すのだが、そのマリアンヌが役に立つ気配がなく、更に苛立ってくる。


 しかし、マリアンヌはマリアンヌでその美貌と身体は俺好みであり、未だにマリアンヌ以上の女性に出会えてないので、キープ要員としてキープし続ける為には嫌われる訳にもいかずに、怒鳴り散らす事もできず余計に苛立つのを我慢しなければならないわけで、手伝いに来たのか精神的に邪魔をしに来たのか分からなくなってくる。

 

 邪魔しかしないのであれば教室で大人しくしていて欲しい。


 そんな事を考えながらドゥーナを探していると、ようやっとルーカスと共に廊下を歩いているドゥーナと出会う。


「やっと見つけたよドゥーナっ!!(クソが。ゴミの分際で手間かけさせやがって。) 元気そうでよかった……って、足が治っているのか? …………あぁ、流石にそれはあり得ないか。にしても精巧にできている義足だな……。言われないと義足だと分からないくらいには、俺から見て自然に歩けていたよ(このレベルまで精巧な義足であれば、ズボンか今履いている長めのスカートを着て隠せば良いだろう。これなら身体の関係だけの存在として側に置いてやってもいいかもな。やっぱりドゥーナの外見とルックスは俺好みだし、いくらルーカスに汚されたとはいえ手放すのは勿体ないな)」

「あぁ、久しぶりだなっ。急な訪問で手紙も出せずに申し訳ない。それに今は旦那様の領地経営が忙しくてな、用事を済ませたらすぐにでも帰るつもりでいたので会う予定もないくらいだしな。ちなみにこの足は…………いや、何でもない。うん、何の問題も無く歩けるようになったから心配しなくても大丈夫だ」


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ダニエルさんについて


能力が高い(維持または向上の努力する)

他人から常に称賛されるような行動を選んで動く

異性からの評判がいい

ハーレムルートがある


ゲームの画面の向こう(第三者視点)ではまともに見えても実際に現実で存在する場合は強い自己承認欲求や自己中心的な思考、プライドの高さなどあった方が私的にはむしろ人間味があるので、外面はさておきゲームの主人公ダニエルの内心と行動原理はこんな感じですね(*'▽')ノ


だからこそ努力するしそれを持続できるだけのモチベーションがあり、相手の感情よりも自分の欲望を最優先にするからこそハーレムルートがある的な(*'▽')ノ

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