第28話「不死の扉」

「で?これからどうする」

「妹の不死を解く手立てを考えねばな」

「そうだよな」


>なぁベルガモット

なに?

>竜とは話せるか

もちろん


>ちょっといいか竜

なんだ

>ベルガモットの不死を解けないか

何をバカな事を言ってる死ぬのはごめんだ

>お前は自分の意思もなく生きてて楽しいのか

妙な事を聞くな、我は不死だ、故に生に対して憧れも何もないんだ

>そうか・・・


「主よ!」

「なんだ黒姫」

「じゃったら童たちも不死に成ればいいのじゃよ!」

「どういう事だ?」

「つまりは異世界に飛んで、アズカバンを討伐して、魂を入れてもらうのじゃ!」

「なるほど!」


「では行くか主よ!」

「行くぞ!黒姫!」


「まて・・・黒姫・・・」

「なんじゃ・・・」

「今はもうあの異世界はどこにあるんだ」

「主は確か、異世界の中でこの地球を異世界に引きずり込んだ」

「そうだ」

「そしてその異世界はもう、魔力源を失くし消えた」

「そうだ・・・」


「そうか、つまりは異世界はもうないのじゃな」

「そうなる」

「それは参ったの・・・」


ねぇお兄!

>なんだベルガモット

竜さんがね、異世界を開けるって

>おお!

だけど行けるのは二人だけだって

>なぜだ

竜はね、異世界を開く力はあっても、魔力を持ちすぎてるから

他の小魔族をそのオーラだけで吹き飛ばしちゃうんだって

>え?

「ほら主よ、お前だってアズカバンの竜に近づいたら手が吹き飛んだろ」

「ああ確かに!」


つまり、私はいけないの

>分かったじゃあ、ベルガモット、俺らが帰るまで、安全に暮らすんだぞ

安全に暮らす?フフ、私はもう不死よ何も怖くないわ

>そうだったな!じゃ幸せでな!

うん、いってらっしゃい


ポータル形成まで

フェルマダー

コンフィグ

ジェネレート

サルベージ開始

論理的色素

魔素を仲介開始

カウント3

レイジンアウト


「来たぞ主よ」

「また異世界か」

「やるぞ主よ」

「ああ、アズカバンを俺らの体に入れ込むそれまで頑張るぞ」

「そうじゃ!」

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長編「死別ノ攻略」 不可世 @BEST-R-

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