第19話「特異体質」

「黒姫。。。俺はまた」

「そう悲観するな」

「なんだよ、なんだよそれ」

「いいか、嘆きの言葉は、諦めたことと同じだ、立ち上がれ」

「え?そうだよな、ごめん」

「まだ救えるぞ」


「どうやって」

「さっき、この世界がパラレルワールドと言ったろ」

「ああ、」

「パラレルワールドは、ドッペルゲンガーと同じで、並行世界に同じ人がいると言うものだ」

「つまりパラレルワールドにいる、ベルガモットをこっちへ連れてくるのか?」

「そうじゃ」


「さすがだ黒姫!!」

「しかしな・・・」

「どうした?」

「並行世界に行けば、世界が乱れるんじゃ、」

「なんでだ」

「考えてもみい、同じ世界にもう一人の自分が現れるんだぞ、それはパラドックスを産むんじゃよ」

「そうか・・・」


「だがひとまず、行ってみよう」

「そうだな、方法はそれしかない」


>おい、竜

なんだ

>俺らをパラレルワールドへ送れ

よかろう


第二並行世界

アインテイルへ

マキシマイズを開始

空間移転、ノブレス

ファイナリースロート快諾

パーミットエスカレーション

投入まで

カウント3

バーテックス


「ここが、並行世界」

「主よ、いたぞ」

「あれはベルガモット」

「声をかけてもいいかの」

「この世界に矛盾を作れば、どうなってしまうんだ」

「世界線が書き換わることになろうな」

「そうか、じゃあ、このまま、空間転移で連れ出そう」

「わかったのじゃ」


空間移転開始

バイナリー

ヘルナンド

ブリーチオン

移送まで3

マキマナス


「おいベルガモット!!」

「あれ?あなたは?」

「俺だよ、俺」

「えっと、誰かしら?」

ど。。。どう言うことだ・・・

 >主よもしかすれば並行世界にいる妹は育ちが違ったのかも知れぬ

それってどう言うことだ

 >つまりは人格が違うんじゃ

なんだって・・・

「ねぇあなた」

「ああ、なんだベルガモット」

「あなた、かずまでしょ」

「え?どうして分かるんだ」

「へへ、ごめんね、実は嘘、私、あなたの妹のベルガモットよ」

「おお!!良かった!!!」

「そんなに泣かないの!」

「これで等々、俺らはみんなが生きれる世界を実現できたんだ」


こちらコーポネットです

>なんだ、ここには前世界とは違うはずだ

「いいや、主よ、世界線が再現されているんじゃ」

「そうか、だからコーポネットが現れた」

「そうじゃ、なんせ、妹の生きる世界はコーポネットがAi処置をしたからだからじゃの」

「でも、突き返せばいいだろ」

「そうはいってられん」

「なぜだ」

「コーポネットは、進化してる」


「進化?」

「つまりは善意ある団体では無くなったんじゃ」

「なんで、そんなことが言える」

「見えておらんのか、あれが」

「なんだあれ」


「そうじゃこの世界線はコーポネットが支配する世界、完全なるディストピアになってしまったんじゃ」

「つまりは?」


こちらコーポネット

AI処理がまだのようです、至急、ブラックボックスを譲渡してください

>そんなのはない

「主よ、」

「なんだ黒姫」

「奴ら妾たちを殺す気じゃよ」

「なんでだ」

「オーパーツじゃよ」

「まさか特異体質だと、バレたのか」

「そうじゃ」

「どうする黒姫」


「お兄いいいいいいいいいい」

「待てベルガモットおおおおおおおおおおおお」


連れ去るなんて、

「行くぞかずまよ」

「ああ、黒姫、戦うぞ」

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