第18話「再会の日」

では、行くんだな

>ああ。ありがとう神様

何、礼はいらない、そなたらがあまりにも健気でね、

>言ってきます

ああ、頑張れ


宇宙航路のレイライン構築

これより光の速度を超えるため

分子構造に異常が見られ死に至る可能性もあります

それでも良いですか

「お前もくるのか?」

「当たり前でしょ」

では二人の承諾を確認

これよりワームホールを開きます

ブリケットをお飲みください

「なんだこれ?」

それは、分子配列の記憶装置だよ

「つまりは、バラバラになる可能性があるってか」

そうだな


「良いんだなベルガモット、」

「私はいいわ、」


サイクロンストームを構築

ディパーチャーを融合

最終フェイズ

リンクしました

カウント3

発艦


「あああああああああああああああああああああ」

「お兄、叫びすぎ」

「ここが時間が廃棄される区画か」

「どう、やって見つける?」

「どうするか」


子らよ

>なんだ竜か

知恵を授けよう

>おお、それは助かるよ

時間は共鳴する

>共鳴?

つまりは主らから映える時間軸を追いかけ、見つければ良いんだ

>なるほど!!

だが廃棄された時間に触れれば、その時間を追体験することになる

くれぐれも間違えないようにな

>そうなんだな、ありがとう竜

何、容易いことだ


「お兄、」

「なんだベルガモット」

「あの時間光ってるよ、」

「ほんとだ、共鳴してるんだ」

「よし、じゃあ、これをこのまま持ち帰ろう」

「わかった!」


空間移送開始

廃棄時間、マキナス・ベータ線を脱離

最終フェイズ、

アポトキシスにて分解抑制を開始

フェルナンデル・ソケーター

アブダクティブ

これより。時間を引き込みます


カウント3

フェルファイア


ようこそ新世界へ

>え?

ここは時間的パラレルワールドです

>なんだパラレルワールドって?

簡単に言えば、同じ同時刻に世界が二層形として存在しているという概念です

>そんな難しいことはいい、共鳴した時間軸を作れ

かしこまりました


「お、主は!」

「おお、黒姫!良かった!!」

「この世界、誰もいないの」

「お前の時間軸だけを取り入れた世界だからな」

「そうか、妹もいるみたいじゃな」

「ああ、ここからはもう一緒だ」


あ、あれ、・お兄ちゃん・・・・

「どうしたベルガモット!!!」

「私、余命みたい・・・」

「何を言ってるんだ」

 >主よ忘れたか、

「そうだった、ベルガモットのブラックボックスは傷を受けてて、余命があったんだ」

 >そうじゃ

「お兄、ごめん」

「まだ謝るな、なんとかするから、なんとかするから」

「さよなら」


「ベルガモットぉぉおおおおおおお」

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