第16話「天地創造」

「黒姫、世界線って一体なんなんだ」

「そうじゃの、生命線と同じじゃ」

「生命線?」

「つまり皆、個々に道があり、それが交わり世界の生命線が出来上がるといったものじゃ」

「つまり、世界の手相にみたいなものか」

「そうじゃの、」

「じゃあ、俺は何を想像すれば、妹の世界線を作り出せるんだ」

「思い出じゃ、」


「思い出?」

「世界に、主らの思い出を作れば、世界はその思い出に基づく人物を再現するはずじゃ」

「そうか!」

「なんかあるかの?」


「そうだな、まずは家でどうだ」

「それはいいの」


我が過去を作ろう古き良き家を

顕現させたまえ

ハウスステンサー


「おお、でた」

「どうだ、」

「そうじゃの世界に家は誕生したが、それが妹の生きる世界線を呼び出せたかと確認するのは、どうすれば良いか」


聞け、子らよ

>なんだまたお前か竜

いいか、世界線とは簡単には変動しない

>どういうことだ

世界は生きてるのだ、だから世界線を変えることは、ビッグバンを起こすことと同義、主によって救われた妹がいても、それで生まれなくなった生命も存在するのだ

>そうか・・・

だから天地創造をせよ

>天地創造??

そうか、気づいてないか

>もったいぶるな

口を慎め、

>あ、ごめん

いいか子らよ、貴様らは、生命を具現化できるのだ

>0から世界を作れってか?

そうだ

>でもどうやって

世界の分離をなせ

>まさか新たな世界へ行って、そこで妹の世界線を作れってことか

そうだ、無の世界から、世界を想像しろ

>わかった

では、我が魔力で宇宙から脱出し、白宇宙を与える

>つまりはそこで想像すればいいんだな

そうだ


オーバードライブ開始

ライフリミット

クリミナル

ソリッドレスポンス快諾

新宇宙弾頭発射


白宇宙想像まで3カウント

オーパーツ確認

新たな生命を歓迎します


>お前は?

私は神である

>神、

なんだ、久方ぶりに賢者と会えたと思えば、まだ子供とはな

>神様?

なんだ言葉が通じんのか、我は主の言語を既に会得してるはずだがな

>あ、すいません、いきなり現れてびっくりしたんです

そうか、まーいい、

>それで、星をくれませんか?

ははは、馬鹿げた事を言うな、まさか、それも出来ずにここまで来たか、なんの前触れやら

>人が住める星が欲しいんです

ここは、まだ天界じゃ、神々の領地じゃぞ

>でも天地創造ができるとここえ来たんです

そうか、だったら神になるのが先だ

>神になる?

そうだ、神の任を成すんだ

>そんな時間ないんです

なぜだ?

>妹の記憶が消えてしまうんです

そうか、これはまた厄介な

>お願いします、星をください

わかった、だが作った世界線の神となることを約束しろ

>わかりました

いや、わかってないな、神になると言うのはな、不死になる事だぞ

>それでもいいです

君の妹は神には出来んぞ、わずか80年間のために、永遠の職務に就く覚悟はあるか

>ええ、あります!!

ははは、愉快愉快、ではビックバンを起こす

>ありがとうございます

何、こちらとしてもいいものが見れそうだ


世界コード書き出し中

新惑星、ベルガモットを生成中

ワールドリブート開始

タイムレール構築

最終フェイズ

ビックバンを開始

カウント3


新世界想像完了

ようこそ、惑星ベルガモットへ。


「来たかとうとう」

「やるぞ主よ」

「ああ」

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