第10話「最強の力」

「ここは魔鉱石がたくさんあるな、もう持ち帰ってこれでパーティー組めるんじゃないか」

「だめじゃ、妾たちは上に戻る手段がないのじゃ」

「そうか、そうだった」

「じゃからこの魔法の本にあらゆる魔法を収納して、手段を探すのじゃ」

「分かった」


「なんだあれは!!!!」

「主よ、逃げろ!!!」

「あれは一体」

「あれはローレライ」

「知ってるぞ、確か死者の魂を食べる死神」

「そうじゃ、太陽を嫌うから近づいては来ないはずじゃ」

「だけど、あの数は・・・」

「やばいぞ主よ、もしかすれば、アズカバンの竜がいるかも知れぬ」

「え?それは???」


「ローレライは、死んだ魂を食う習性がある、だからあの量からすれば竜ほどの大きな魂を持ったものが死んだ証拠だ」

「じゃあ、あのローレライの先に、アズカバンの竜がいると?」

「そうかも知れぬ」


「それはついてるな、行くぞ黒姫!」

「分かったのじゃ、絶対太陽魔法から出てはいけんぞ、」

「でもローレライは、死者の魂を食べるだけじゃ」

「いや殺しにくるものもおる」

「そうか、」

「ああ、じゃから慎重に行くぞ」


「おった、あの赤い姿、間違いなく、神話に出た姿そのもの」

「あれがアズカバンの竜か」

「死んどるな」

「じゃあ、行こうぜ」


「待て!!!」

「なんだよ、」

「竜の正気は、人を殺す」

「そんなオーラーだけで殺されるなんてまさか、ほら、」


え?

手が。。。手が切れた・・・


「うああああああああああああああああああ」

「かずまああああああああああ」


「俺の手が吹き飛んだ」

「落ち着け、今この太陽魔法で傷口を燃やして止血する」

「グアああああああああ」

「痛いだろうが辛抱するんだ」


「本当に、竜の正気はやばかったんだな」

「当たり前じゃ」

「ごめん」

「だめだ、主、目を開けろ」

「だめだ、だんだん寒くなってきた」

「妹を救うんだろ、そうなんじゃろ、そうなんじゃろ!!!」

「あ、」


「動け、かずま、どうした、かずま!!!」

「かずまあああああああああああ」


よく聞け、そこのメス猫

>なんじゃ、竜が喋っている

主の連れは死んでない

>どういうことなんじゃ

さっき、主の連れに、我が魔力を全て注入した

>え?

まもなく、主の連れは、醒める。その時にはこの世界最強の力を得るはずだろう

>何を言ってるの?


「黒姫」

「お。かずま、かずまあああ」

「俺、の手がなんだこれ」

「それは竜の腕じゃ」

「どういうことなんだ」

「妾もあまり分かっておらん、しかし主は魔法界最高の魔力をもっているみたいじゃ」


「でも、妹を生き返らせるには、アズカバンの竜の網膜が必要なんじゃ」

「そうじゃ、じゃがもう、主だけで、救うことができるはずじゃ」

「じゃあ、ブラックボックスを治しに元の世界に戻ろう」

「分かったのじゃ」


「おお。なんだこれ、」

「それは翼じゃの、」

「飛べるのか、便利だ」

「よしゲートついたのじゃ、戻るぞ」

「待て、黒姫、お前はどうなる」

「妾は消えてしまうの」

「なぜだ、」


「だって地球には精神動物の生きれる、魔素がないのじゃ」

「じゃー待て、考えがある」


「何をする気じゃ?」

「地球をこっちのゲートに全て入れる」

「そんなことできるのか」

「どうやら俺は、万物を全て再現する力があるみたいだ」

「なんじゃと!」

「完了した」


「どうなってるんじゃ」

「簡単さ、地球とこの世界を同期したんだ」

「つまり妾は消えない」

「そういうことだ」

「かずま!!主は天才じゃ!!!」

「よしじゃブラックボックスを治すぞ、」

「了解じゃ!」

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