第9話「魔法の本」

「アビスってどんな場所だろうな」

「かつて滅びた地下帝国じゃ」

「へー」

「そうウカウカするでないぞ、中には古代生物がいるからの」

「そうなのか」

「そうじゃぞ、だが安心せいギルドの娘から魔除けのお守りをもらったのじゃ」

「おお、それがあれば大丈夫なんだな」

「そうじゃ!」


「なんだ楽勝じゃん、じゃあ、降りるか、、・・・って!!!」

「道がないの」

「どうなってんだよ、これただの崖じゃないか、」

「どう降りるかの?」

「ここに、ロープがあるぞ」

「主、それに近づくな!!!!」


「うわ!!!!」

「死体じゃ・・・地下に降りる前に古代生物に襲われたんじゃな」

「やめよう、黒姫!!!」

「何を軟弱な事を言っとる、主は妹を救うんじゃろ!!!」

「そうだな、そうだった!行こう、黒姫」

「その粋じゃ」


「だがな黒姫、俺はお前だって失くしたくないんだ、だからお前が危険になったら引き返すからな」

「ほんとに、主は、身勝手じゃの」

「そうと分かれば、ついてこい!」

「了解じゃ」


「このロープ使えるか、」

「まだ死んで間もないの、ロープも強度があるだろ」

「よし、これで降下しよう」


そしてかずまから降りていく

だがロープが切れた


「ロープがああああ」

「かずまあああああああああああ」


ここは・・・あれ?俺生きてる

これは大葉だ

こんなにでかい葉があるとはクッションになったのか


「黒姫聞こえるか〜〜」

「なんじゃーー」

「ジャンプしてみろ」

「分かったのじゃ〜」


ドサ


「おお、これは楽しいの」

「お前の体重でも大丈夫だったか」

「なんだ主よ、何か失礼な事を言ってないかね」

「いやいや、良かった、とりあえず無事だな」

「そうじゃの」


「遺物を探すか」

「お、これは、」

「なんだ黒姫」

「魔法の本じゃ」

「まさか」

「そうじゃこれを読めば魔法が使える」

「でも、読めるのか」


「開くぞ」

「おお、やってくれ」


「なんだ光が漏れてる」

「これは、太陽魔法だ」

「読めるのか?」

「いや、魔法書とは魔力がこもっているんじゃよ」

「つまり、魔力を浴びて、魔法を覚えたってことか」

「そうじゃ」

「すごいじゃんか」


「この太陽魔法で当たりを照らそう」

「そうだな」

「主よ、これをみろ」

「なんだこれ?」

「おそらく立ち入り禁止の看板じゃ」


「じゃあ行かないほうがいいな」

「いや主よ、行くべきじゃ」

「なぜだ、せっかく誰かが注意書きを残したんだぞ」

「これを見よ」

「これって、」

「そうじゃ、魔力の反応じゃ」

「この魔法書は、探知機にもなるんだな」

「もともと魔法とは本にしまいこむものじゃったのだ」

「そうか、だから新たな魔法を保管しようと、ページが反応してるんだな」

「そうじゃ、」


「じゃ行くか」

「おお、主よ!」

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