第7話「神として」

「黒姫、出てきてよ」

「妾は。精神世界におるのじゃ」

「なんだそれは、」

「そうじゃの、いわば、憑神みたいなもんじゃ」

「じゃあ、実態がないのか?」

「そうじゃな」

「お前は死んだってことか?」

「死んだが、執行猶予がある、みたいな感じじゃ」

「つまりはどう言う?」

「死んだら女神にあったんじゃ、その時、願ったんじゃよ」

「つまり憑神になったってことか」

「そうじゃ」


「で、ここからどうすればいい」

「そうじゃの、そこは拷問の国なんじゃ、逃げた方がいい」

「分かったよ」

「妾は主の視界から世界を見れる、ナビするから、くるがいい」


おっといけませんね

起き上がるのはまだ早いですよ

ハーネスつけますね


>いや、そんなの要りません、もう帰ります

だめですよ、これから祭りが開かれるんですから

そこであなたが勝てたら自由にしますよ


>ナンダそれ

おっともうそれだけ元気なら行きましょうか

闘技場へ


>闘技場?

腹を空かせたライオンと戦うんですよ

持ち物のはなし、素手で戦うんです

まー生き残った人はいませんがフフ


>馬鹿げてる、そんなのになんの意味が

ライオンは神様です、だから捧げ物をしなくては


>狂ってる

では行きますよ


「主大丈夫か?」

「黒姫。。。」

「分かってる聞いておった、どうやらライオンを倒すほかないの」

「どうすればいい、俺は並の人間だ」

「安心せい、妾はグラブを操れる」

「なんだグラブって、」

「いわば、念力だよ」

「そうか、それでどうする」

「主の視界から妾は世界を見れる、その視界内であれば妾は、念力をかける事ができるのじゃ」

「そうか、じゃあ、ライオンを視界にいれ続けばいいんだな」

「そうじゃ」


「やってみるよ」


いよいよ今年最高のショー、ライオンへの生贄祭を始めます

なんと今回の挑戦者は空から降ってきた異邦人

果たしてどうなるのでしょう


>なんて趣味の悪い祭りなんだ

ではお行きなさい


「行くぞ黒姫!!」

「了解じゃ!!」


「視界に捕らえたぞ、」

「念力をかける」

「なんだ、お座りしたぞ」


おっと、なんと言う事でしょう

ライオンが座った

これではいけません

異邦人、殴ってください


>そんなのできるか

では私たちが殺しますよ


>どこまでも人を食い物にしやがって

ほらさーさー


「黒姫、どうする」

「そのライオンの背に乗って、観客席までジャンプするんじゃ」

「どう言う」

「妾は完全にライオンに憑依した、じゃからライオンに乗って、駆け抜けるのじゃ」

「すげー、ありがとう!!黒姫」


なんとい事でしょう、

ライオンの背に異邦人が乗って

おっと、飛んだ!!

まさかまさか、

>じゃあな、もうこんな祭りはやめるんだな


まさか、ライオンを従えるなんて

あなたは神の使いだ

まってください、

あなたを国王にします

>え?


だからあなたをこの国の王にするんです

ハハー、私たちに新たな導きをくださいまし


「黒姫、・・・」

「その世界はライオンが神と崇めてるからの、よし、ならそのままNASAに行ける準備を済ませるか」

「そうだな、完全に、願いを聞いてもらえそうだ」


「よくやった主よ!」

「ああ、お前あってこその今だ、ありがとな」

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