第3話「討伐の任」

ピンポーン

「なんじゃ!誰じゃ」

「おーい黒姫いるかー?」

「なんじゃ、妾のハンドルネームを知ってるとはな、何やつ」

ピンポーン

「全く、失敬な客だ、こっちはゲームで忙しいんだ」

ピンポーンピンポーン

ピンポーン


「ああ!!うるさいぞ!!!」

「お、黒姫」

「なんじゃ、カズマか、」

「お前に頼がある」

「なんじゃ、目が腫れてるぞ」

「ああ、妹が死んだ」

「どういう事じゃ!」


「殺されたんだ、学友に」

「そうか、では、まさか妾に生き返らせる方法を聞きに来たんじゃな」

「そうだ」

「よしわかった、妾に任せるが良い、何せ、小学三年から引きこもって、古今東西あらゆる知識を蓄えた妾には、賢者にも比類する、頭脳があるからの」


「へー。」

「いや、主よ、なんて淡白な反応じゃ!」

「ひとまず、妹を生きかえらしたいんだ」

「わかったのじゃ、では準備をする」


「おお、頼む」

「ブラックボックスはあるかの?」

「あるぞ」

「穴が空いてるな」

「そうなんだ、刺されたんだ」


「ブラックボックスを修復するのに、アズカバンの網膜が必要じゃ」

「なんだそれは」

「簡単に言えば、伝説の竜の鱗じゃ」

「いや、ファンタジーじゃないんだし、そんなのあるのか」

「あるぞ、NASAを知ってるか、」

「確か、宇宙機構を司る、研究機関だろ」

「ああ、そうじゃ」


「それをどうするんだ」

「そこには異世界へ通じるゲートがあるんじゃよ」

「本当か?」

「疑っていたら、話は進まんぞ」

「わかった聞くよ」


「つまりNASAに行きゲートをくぐり、竜を討伐するんじゃ」

「おいおい、それって、ただ事じゃないな」

「では行くぞ」

「お前も行くのか?」

「当たり前じゃ、妾は冒険が大好きじゃからの」

「わかった、行こう!」

「OKじゃ!」

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