第16話 最後の決心
「よし、時間だな。1年生集合!」
6対6をやり始めてから30分ぐらい経っただろうか、部長から号令がかかる。
「時間になったし、1年はこれで解散!」
「「お疲れ様でした!!」」
部長の指示に返事をして、1年生は各々のスピードで荷物の方へと向かう。俺も早く帰ろうと荷物の方へと向かい、準備をしていると弘樹が声をかけてくる。
「和馬ー。今日も一緒に帰ろうぜ〜」
「う、うん!」
もちろん断ることなく、俺たちは2人で体育館を後にした。
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駅に向かいながら、今日の部活のことについて弘樹と話す。
「いやー、和馬ってやっぱ運動神経は高いよな」
「そんなことないよ。弘樹のアドバイスのおかげだよ」
「ははは、ありがとうな」
--実際のところ、今日の6対6は弘樹のアドバイスのおかげで動けたところがある。あれがなければまともにできなかった。
「んで、和馬はやっぱり、ハンド部入るのか?」
「……うん。やっぱりやりたい」
「そっか、じゃあ一緒に頑張ろうぜ!」
弘樹から問われれば、自分の意思が改まって決まる。やはり俺はハンドボールをやりたい。弘樹にその旨を伝えると、笑顔で返してくれた。
「とりあえずは、来週から本入部になるし、それまでは今の感じで練習やるんじゃないかなぁ」
弘樹がそう教えてくれる。練習には慣れてきたし、この流れであれば比較的いけるだろうと思う。
「ま、何はともあれ今週もあと2日。頑張ろうぜ!」
「うん!」
俺はそう返事をすると、弘樹と別れ自分の家の最寄駅へと向かう電車に乗り込んだ。
そして、家に帰りいつものように夜ご飯を済ませて床に着いたのだった。
--そして、残りの2日の体験入部を済ませ、いよいよ本入部の日がやってきた。
-第16話 完
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