本屋のない町
A「?」
Z「長くなるので」
A「いや話せや。気になるだろ」
Z「いわゆる町の本屋さんの閉店のニュースを知ることが年末続いて。うちの近所なんかもうとっくに町の本屋なんてなくなったんですけど。ニュースでやっていたのが杉並区というか中央線沿いのサブカルというか文科系の町だったんでショック受けたんです」
A「あぁついにここまできたか、と?」
Z「そうです。年始に立てた100個の目標のなかに“町の小さな本屋で本を買う”と“新しい書店を三つ開拓”というのがあるんですが、町の小さな本屋さんが見つからないんですよ。ほら、雑誌名の入った看板があるような」
A「イメージとしてはわかるけど、雑誌の看板がわからないっす」
Z「店頭に小学館の学年誌、小学一年生とかの棚がある本屋さん」
A「学年誌と言うのが今、ないのでは? なんか小学3・4年生とかに学年まとめてみたいになりましたみたいなニュースは随分前に聞いた気がするんすけど。あれ、(S社の採用試験)受けてますよね?」
Z「落ちましたけどね」
A「あそこ学年誌でやっていけていると思ってたけど、なくなっても大丈夫なんすね」
Z「失礼ですよ!」
A「猫型ロボットがいれば大丈夫か」
Z「だから失礼ですって!」
A「学年別学習誌がないと確かに町の本屋はきついかなぁ。町の本屋は子どもが来ないと」
Z「確かに。大人になって感じますけど、駅前とか駅構内の本屋って便利なんですよね。あとちょっと町の本屋だと品揃えが……という部分もあって」
A「確かに。漱石とか太宰とかの新潮文庫みたいな鉄板と各社最新刊しかないみたいな感じはあるかなぁ。ポケミスとかないよなぁ。少なくとも知っている町の本屋にはなかったような。まぁ当時、興味なかったから目に入らなかっただけかもしれんけど」
Z「これも出版流通というか配本の仕組みみたいな問題もあるので、一方的に町の本屋さんを責められない部分は多いですよ。これは書いておきます」
A「なんか見たね、ネットニュースで。京極(夏彦さん)の最新作が置きたくても入荷できないとか数冊しか回してもらえなくてお客様からクレームを受けて心苦しいみたいなやつ」
Z「やっぱ大型書店が強いというか、(本屋が)大型化するのはわかりますよ」
A「WHY?」
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