第7話 意外な特技

結局、追いかけっこは引き分けのままお互いの体力が尽きたので終了し、ソファに並んで座ってローズティーとクッキーを食べ始める。


気を遣ってか、真ん中にカポックが座り、私とハスの物理的距離を離した。


「ハス……あなた、デリカシーって言葉を知ってるのかしら?」


私はイライラが収まらず、ハスを見ることなくハスに問いかける。

ローズティーとクッキーのおかげでなんとか正気を保っているが、ここまで踏み込んでくる人間が初めてだったためか無性にイライラした。


「デリカシー?まぁ、聞いたことはあるけど」


「前々から思っていたけれど、あなたデリカシーの欠片もないのよね」


「それは同意見だな」


腕を組み、首を思いっきり縦に振るカポックの心の内を察する。

彼もまたハスのノンデリ発言に振り回された内の一人だ。


「なんだよ2人して!」


「……まぁ、それもハスっぽいけどね」


「もはやデリカシーがないところがハスそのものみたいなところはあるわよね」


「そうかぁ〜?」


何故か嬉しそうにするハスに「褒めてないわよ」とツッコミを入れる。


生まれてこの方、ここまで怒りの感情を持つことは早々なかったが、ハスといるとそれをよく持つようになった。

それはある意味良いことなのかもしれない。


─……腹はたつけれど。


───それに……。


私は横にいるカポックとハスを見る。

この2人と居ると家のしがらみや魔法族の義務など私を縛っているものを一時でも忘れることができる。

それが良いことなのか悪いことなのか今の私には計りかねるが。


「ん?」


カポックが私の視線に気づき首を傾げる。

そのカポックに気づき、ハスもこちらを向く。


「お?なんだ?俺の顔に見惚れた?」


ニヤニヤしながらこちらを見てくるハスに「そんな訳ないでしょ」と言いたいが、喉の奥まで引っ込めた。


実際、綺麗な顔をしているのは事実で、その顔面に惹かれる女子は数多くいる。

まぁ、中身が子どもっぽいため、私にとっては顔が良いだけの人だが。


「なんでもないわ」


私は2人の視線を振り切って、紅茶に手を伸ばす。

鼻腔をくすぐるローズの香りが私を幸福感へと導いて、全身の力を抜いていく。


ふと目の前の壁に視線をやるとそこには大きな絵画が飾ってあり、その絵には魔物と戦う魔法族が描かれている。


─グループワーク以来、まったく魔物と戦っていないわね……。


本来魔法族は日々ミッションを受け、魔物の討伐に奔走している。

私は入学してからミッションに行っていないため、どこかで行かなければと思う反面、授業の課題や勉強で忙しく、正直行く暇もないのが現状だ。


1年生の内は大型休みのときのみ、ミッションに参加するものが多いようだが、それも納得だった。


「そろそろチェスやろーぜ!」


ハスが立ち上がり、カポックの肩を組む。

その楽しそうな笑顔は、もはや勝負ということを忘れていそうだ。


「そうだね」


ハスとカポックがテーブルの方へ移動するので、私はソファでのんびりクッキーを食べることにした。




▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼

チェスは3ポイント先取で、結果3-2でギリギリハスが勝った。

私も途中から2人の勝負を見学していたが、中々の良い勝負で見応えのある試合だった。


「っしゃ!」


遠慮もなく喜ぶハスにカポックはおめでとうと拍手を送る。


「じゃあ、次はトランプな!この中で誰が1番強いか勝負しようぜ!」


放課になって、今やすっかり陽が沈み外は闇に包まれている。


「良いけど……。お腹空かないかい?」


カポックがお腹を抑えると、途端に私もお腹が空いているような気がする。


「そうね。1度ご飯を食べましょう?」


私とカポックの提案にハスは腕を組むと、何かを思いついたように顔を上げた。


「分かった!じゃあ、うちのフットマンにご飯作らせよう!そしたら、それまでここでできるよな!?」


な?な!?とどうしてもトランプがしたいらしいハスに私とカポックは頷いた。


「よし!分かった!じゃあ、フットマンに伝えてくるから待ってろー!」


言い終わる前に走り出し、部屋を出ていくハス。


ロイヤル寮には、各人の使用人用の部屋も存在する。

恐らく、そこにハスの使用人が待機しており、そのフットマンに作らせるのだろう。


私とカポックは同時に息を吐いた。


「まったく。元気だね、ハスは」


「そうね」


悪く言えば子どもっぽい、良く言えば天真爛漫なハス。

ある意味で純粋なのは、育ちがよいともとれる。


「アザレアは大丈夫かい?」


「ええ。こんな風に誰かと過ごすなんて、あまりしてこなかったら楽しいわよ」


これは私の本心だ。


ロードクロサイト家では、魔法高等学校へ入学する前は、学校という施設に通わせず、家庭教師をつける。


勉強と魔法の訓練、その両方を1人でひたすらにこなし続ける日々だったため、こうして知らない誰かと一緒に過ごすなんて時間は今までなかった。


ハスも恐らく似たような感じだろう。


だからこそ、ハスがはしゃぐ気持ちも理解できるし、楽しい感情も持っている。


私はその感情が顔に出づらいとは思うが。


「そうか。なら、良かった」


優しく微笑むカポックに私は微笑み返す。

カポックも一見大人っぽいが、年相応な部分もある。


それに、女の子たちがよくカポックに嬉しそうに話しかけに行ってるのを私は何度も見た。


カポックもハスとは違う系統のさっぱりとした綺麗な顔をしているし、筋力もあり、とにかく人当たりが良い上、ふと人を誑し込むような発言をする。


ハスとは違う意味で、カポックもかなりモテているのだろう。


「カポックって恋人とかいないの?」


私は考えたことがふと口から飛び出て、慌てて口を抑えた。


「ごめんなさい、聞かれたくないわよね。今のは忘れて」


私はテーブルに肘をついてそっぽを向いた。

気まずいからハスに早く帰ってきてほしい。


「……逆にアザレアは、僕に恋人がいると思うかい?」


想像もしていなかった返答に私はカポックを見る。

当のカポックはいつも通り笑っていた。


「……分からないから聞いたのだけれど」


「それもそうか」


ははっと笑うカポックは伏目になる。

長いまつ毛がカポックの翠眼を覆った。


「今は恋人はいないよ」


カポックはどこを見ているのか分からない。

だが、確実に特定の誰かを思い出している様だ。


私は、自分から聞いたにも関わらず、「あっそ」と素っ気ない返事をしてしまった。


「……僕も聞いていいかい?」


「……なに?」


なんだか嫌な予感がして私はテーブルの模様を見つめる。


「アザレアは恋人がいるのかい?」


カポックからの視線を感じ、視線をそちらに向ける。

カポックの切れ長の三白眼がしっかりと私を捉えた。


その翡翠色の瞳にぎゅっと心臓を捕まれたような錯覚に陥る。

目を逸らしたいのにその透き通るような翡翠から目を逸らすことができない。


息をするのも忘れてしまい、呼吸が苦しくなったところで私はすぅっと息を吐き、カポックの瞳から視線を外した。


「”今は” いないわよ」


実際、アザレアに恋人はいたことがないのだが、それを察せられたくないためカポックと同じ言い回しで言葉を返す。


すると、カポックはふっと笑った。


「良かった」


「出た、カポックの人誑し発言」


「別に誑しこんでいるつもりはないよ。本当のことを言っただけで」


「あーはいはい」


重ねての誑し言葉に私はテキトーに返事をした。

カポックのコレはいつものことで、誰にでもこういうことを言う。


───だから、女の子にモテるのだ。


その手には乗らない。

そんな私にカポックは「つれないなぁ」と肘をつく。



バタバタとした足音が聞こえ、扉が勢いよく開く。

そこには、ハスとハスのフットマンらしき男性がきっちりと燕尾服を着こなし、綺麗に立っていた。


「待たせたな!」


ハスが自分の席に着くとフットマンがハスの隣に立つ。


「コイツ、俺のフットマンのセバスチャン」


「ハス様のフットマンをしております、セバスチャンと申します。以後、お見知りおきを」


─いかにもフットマンって感じの名前ね。


と思ったが、無粋なため心に留めておいた。


セバスチャンの恭しい礼に私とカポックは思わず頭を下げる。


「で?何食う?コイツ、優秀だからなんでも作れるぞ」


自分のことのように誇らしそうな顔をするハスに彼の幼い頃の幻影を見た。

セバスチャンはこんな感じでずっと振り回されて、今に至るのだろう。


私とカポックは顔を見合わせる。どう答えようか迷っていた。


そんな私たちの心情を察してか、セバスチャンが膝をついた。


「アザレア様、カポック様、私になんなりとお申し付けください」


爽やかな笑みに私は頭を悩ませた。


「……僕は、ハスと同じもので大丈夫です」


カポックがいい提案をしたため、私も迷わずそれに乗っかる。


「では、私もそれでお願いします」


「かしこまりました」


セバスチャンが立ち上がり、ハスに向き直った。


「坊ちゃま、いかがいたしますか?」


─坊っちゃま!?


私とカポックは「坊ちゃま」という単語に思わず吹き出す。

学校にいる間の言動があまりにも「坊ちゃま」らしくないため、改めてハスがお坊ちゃまだと思い知らされた。


「は?何お前ら笑ってんだよ!」


「ごめん、ハス。今はちょっと喋らないで」


「意味わかんねぇんだけど」


ハスの口調は明らかに輩のため、坊ちゃまと結び付かない。

それが余計におもしろくさせた。


「とりあえず、今日はお前のクラムチャウダーが食いたい!」


「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」


セバスチャンがキッチンへ向かうと漸く笑いが収まった。


「お前ら何笑ってたんだよ」


少し不貞腐れているハスにカポックは意地悪な笑みを見せた。


「いや、ハスはお坊ちゃまだったなと思っただけさ」


ね?とカポックに同意を求められたので、私は「そうそう」と肯定した。


「あ?何当たり前のことで笑ってんだ?」


坊っちゃまと言われるのが当たり前のハスは心底不思議そうなハスを放置して、私はわざと今思いついたような仕草をする。


「あ、そういえばトランプするんじゃなかったかしら?」


「そういえばそうっだったね」


カポックもわざとらしく口を開き、それがあまりも棒読み過ぎてハスの口元がピクッと動いた。


「ハス、トランプはどこにあるの?」


ハスの怒りが爆発する前に私はハスにトランプを持ってくるように促す。

ハスは舌打ちをしながらも、ベッド横の引き出しからトランプを出し、テーブルの上に投げた。


「ほらよ」


「ありがとう」


制服のズボンのポケットに手を突っ込みながらドカッと座るハスは本当に名家の人間とは思えない。


「何をしようか?」


カポックがトランプカードを箱から出し、華麗にシャッフルを始める。


「何がいいかしら」


私は顎を手に付け思考する。

ハスが足を広げ、膝に肘を乗せるとにやりと笑った。


「ポーカーだろ」


パチンと指を鳴らしたハスに私とカポックはハッとする。

ポーカーは、ムーントピアのカジノでも人気なゲーム。

主に賭け事で使用されるが、その人気は子どもたちにも及んでいた。


「じゃあ、せっかくだから何か賭けようか?」


カポックの目がキラリと光る。

その言葉にハスも同意した。


「ちょっと!賭けるのは18歳未満は禁止よ」


賭け事はその中毒性の観点から18歳未満は国から禁止されている。

もちろん、それがバレれば罰金もある。


「お金以外を賭けることは、禁止されていないだろう?」


カポックの言う通り、賭けるとしたら基本的にお金。

それは法律で禁止されているが、お金以外の例えば「一日語尾ににゃんを付ける」などといった物品・金品以外のものは禁止されていない。

そこまでして賭けたいカポックにため息を吐いた。


「まぁ、良いけれど。何を賭けるの?」


「う~ん、そうだね……」


カポックは頭を傾け目を瞑る。

そして、いつものニヒルな笑みを浮かべた。


「じゃあ、昼食代でどうだろう?一番多く負けた人が全員分の明日の昼食代を奢るんだ」


ほとんどお金と一緒じゃないかとも思ったが、3人分の昼食代はたかが知れている。


─それくらいなら誰かに言わなければバレないわよね。


「いいわよ」


「そういうのが一番盛り上がるな!」


交渉が成立したカポックは再度手札をシャッフルし、それぞれの手元にカードを置いた。


「じゃあ、始めようか」


悪役さながらのカポックの低い声に私たちは一斉に手札を開いた。




▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼

「なんでだよー!!!」


ハスが手札を叩きつける。


─その手札は3カード。


ポーカーの中では強いのだが、カポックがストレート、私がフルハウスだ。


全部で15戦ほど行い、私が8勝、カポックが4勝でハスが3勝で圧倒的大差をつけて私が勝利し、ハスが敗北した。


「ポーカーは運と勘、そして心理戦よ。ハスの表情を見ていれば、おおよその役が分かるし、あとはカポックに勝てば良いだけだから簡単よ」


私は昔から引きが良いため、欲しいカードが手元にくることが多い。

ここぞという時の勝負強さもあり、多くの勝利を収めることができた。


「アザレアの意外な特技だね」


「それ褒めてるのかしら?」


私の問いかけにカポックは目を逸らした。

その動作から褒めてないことが伺える。


「というわけで、明日のお昼はご馳走になります」


私が両手を合わせるとカポックも同じように手を合わせる。


ハスはぐぬぬと拳を握りしめた。


ちょうど勝負がついたところで、部屋の扉が開く。

そこには、食事を持ったセバスチャンが居た。


「皆様、夕餉のお支度ができました」


カポックがトランプを回収してテーブルの上にスペースを作る。


そこに置かれるのは、いい匂いが漂うクラムチャウダーとトマトサラダ、そしてピラフだ。


豪勢な食事に3人とも声が漏れる。


「わぁ~美味しそうね」


「恐れ入ります」


目の前にカップが置かれると、ポットから紅茶が注がれる。

香りからしてクラシックブレンドのものだ。

スタンダードなブレンドティーだが、だからこそどんな食事にも合う。


「どうぞ、お召し上がりください」


セバスチャンの声に私たちは食事を始める。

私は最初にピラフを口に運んだ。


─これはっ……!


パラパラのお米に塩加減が丁度よい。

クラムチャウダーもクリーミーでさっぱりしたピラフと良く合う。


─私の家のシェフの腕前も良かったけれど、セバスチャンの食事もそれに匹敵、もしくはそれ以上ね。


「最高だわ」


「身に余るお言葉です」


カポックやハスも美味しいと言いながら食事を進め、気づけばあっという間に完食していた。


「「「ご馳走様」」」


3人同時にカラトリーを置くとセバスチャンがささっと食器回収する。

そして、目の前には季節のフルーツが乗ったケーキが運ばれてくる。


「お、セバスチャンのフルーツケーキ美味いんだよな」


ハスが嬉しそうにケーキを食べ始めるので私達も食べる。


─神のケーキだわ……!


甘すぎない程よいクリームとフルーツの酸味が相性バッチリだ。

食後のデザートまでキッチリ用意している辺り、セバスチャンの優秀さが際立つ。


最後まできっちり頂いた私たちはお腹を抱え、その場から動けなくなっていた。


「お前、俺たちと同じ量食べてると太るぞ」


「うるっさいわね、美味しいんだからしょうがないでしょ」


私がお腹を擦るとセバスチャンから声がかかる。


「アザレア様はお2人と違って少し量を少なくしてありますよ」


私はセバスチャンに向かって手を差し出す。


「あなた、本当に優秀ね。私が雇いたいくらいだわ」


セバスチャンは恐る恐る私の手を握るので、私は強く握りしめた。

この手は神の手、ゴッドハンドである。


「いつでもお声がけ下されば、御奉仕させていただきます」


「ありがとう」


「おい!」


ハスの少し焦った声にセバスチャンはふふっと吹き出した。


「私はあくまでハス様の執事ですから、ご安心ください」


「あ、当たり前だろ!」


ふんっと鼻を鳴らすハスは本当に素直じゃない。

でも、セバスチャンはそれも分かっているのか嬉しそうに微笑んだ。


「そういえば、カポック様。間もなく消灯時間ですが、お部屋に戻らなくて大丈夫ですか?」


セバスチャンが時計を見ながら言うので、私たちも部屋の時計に目を向ける。

時刻はもうすぐ24時を回ろうとしている。


「おや、これは困ったね。まだシャワーも浴びていないのに」


眉を下げて苦笑いするカポックにハスが提案する。


「じゃあ、今日は俺の部屋泊まれば?ロイヤル寮は消灯時間とかねぇし、ベッドも広いしなんとかなんだろ」


ハスの思わぬ提案にカポックは目を大きく開けた。


「……いいのかい?」


「俺は別にいいけど」


ノーマル寮は消灯時間を過ぎると大浴場どころか部屋から出ることを許されない。

対して、ロイヤル寮はそんな制限はなく、各々自由に過ごしている。


「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな」


カポックがこのままハスの部屋にいることになりそうなので、私はそろそろ自室へ帰ろうと声をかける。


「では、私はそろそろお暇するわね」


私が椅子から立ち上がるとハスが私の腕を掴んだ。


「は?逃がさねぇよ?」


「え?」


ハスの意味のわからない言動に私は固まる。


「お前だけ勝ち逃げとか許さねぇ。次はジジ抜きで勝負だ!」


ハスの意図が分かり、私は呆れて息を吐いた。


「私はそろそろシャワーを浴びたいのだけれど」


「じゃ、シャワー終わったら俺の部屋に集合な!その間にこっちもシャワー終わらせとくからさ!」


まさかの提案に私は助けを求めカポックに視線を向ける。

カポックから無言の圧を感じ、私はハスに向き直った。


「……分かった。じゃあ、今からシャワー浴びてくるわね。それでいいかしら?」


「おう!行ってらっしゃい!」


ハスは私の腕を引っ張り、背中を押した。

その勢いで数歩前に歩き出し、そのまま自室に戻った。

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