エピローグ
――屋敷は火に落ち、二人の焼け焦げた死体が転がっている。
一人は恐怖に満ちた顔をして死に、もう一人はにこやかに笑っていた。しかし、それは焼け焦げて判別できない顔だったのだ。
その事件は貴族社会を震憾させていた。だが、そんなことは死んだ二人にはどうでもいいことだった。
ウェンディとリディアはもう死後の世界でも一緒にいて、あの世でも二人は仲睦まじく暮らしている。
もはや、二人を邪魔するものは何もない。それは永遠に邪魔されない。二人だけの時間なのだから……。
「愛していますわ」
また何処かでそんな声がした気がした――。
(完)
【完結】彼女が恐れられる理由 かんな @hamiya_mamiya
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