第22話
「待って! なんなの ??」
ピョンピョン跳ねている男が、アーバインを一撃で殺した。
「こっ
こいつ敵だぁ」
あわてるあたしを、守るようにワーカストさんがかばう体勢をとってくれる。
「サラ !!」
ワーカストさんの指示で、サラが暴漢と対峙する。
「うわぁ なんだろこの安心感」
今まで、感じたことのないほど無敵になった気分だよ。
一気に、レベルがあがってザコキャラを一撃でなぎ倒せる感じね。
ガンッ
「クッ !!」
ピョンピョン男が、捨て身で放つレイピアの一撃を剣で受けるワーカスト。
「ア゛ヒァー」
奇声を、あげるピョンピョン男。
「はーッ」
サラが、ピョンピョン男の胴体を切ろうと振り抜く。
しかし、微妙に避けられ致命傷にはなってない。
「グギャ !!」
ピョンピョン男の、脇腹から勢いよく鮮血が吹き出す。
「おい 死ぬ前にどうしてこんなことをしたのか言えよ」
リスポーンした、アーバインがピョンピョン男につめ寄るが、
「ハハハハーハ」
と、不適な笑みで死んでしまった。
「危なかったな
でも いつまた来るかも知れないから警戒していないとな」
周囲を、警戒するアーバイン。
「ありがとう
ワーカストさんとサラさん」
正直、変なヤツから助けてくれてありがたいよね。
「あぁ 礼には及びませんよ
なぁ サラ」
チラッと、サラを見るワーカスト。
「はい」
くい気味で、返事するサラ。
「めっちゃ頼れるねぇ~」
なんだか、夢でも見ているようだなぁ。
「いえいえ」
ニコッと、笑うワーカスト。
「不意打ちとはいえ 一撃で倒されちゃった人もいたけど」
ジトーと、アーバインを見る。
「おれのことか ??」
ビックリした顔をするアーバイン。
「いえいえ」
フフッと、笑うあたし。
「チェッ
まぁ これでちゃんと仲間だって証明出来たからよしとするか」
変な、まとめ方をするアーバイン。
「わかってもらえてよかったです
なぁ サラ」
ギロッと、サラを見るワーカスト。
「はい」
ペコッと、頭を垂れるサラ。
「なんか サラさんって言葉が少ないですね」
今まで、あまり話をしていないというか一方的にキルされている関係性だからどんな人かわからないんだよね。
「あぁ たぶん緊張しているんだと思うよ
そうだろ サラ ??」
サラの、気持ちを代弁するような振る舞いをするワーカスト。
「はい」
なんだろ。
まぁ、緊張しているんだろうね。
「あーそうなんだねぇ~」
まぁ、今までさんざんキルされているから仲良くしようとも思わないけれどね。
「そうそう
あっ そうだ」
なにかを、思い出すワーカスト。
「うん? どうしたんですかワーカストさん ??」
ワーカストが、ピョンピョン男の乗って来た車に近寄ってドアに手をかけると、
「ちょっと 用事があるので ログアウトしますね」
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